舌下免疫療法とは? わかりやすく解説

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舌下免疫療法

読み方:ぜっかめんえきりょうほうぜつかめんえきりょうほう
別名:舌下減感作療法
英語:sublingual immunotherapydesensitising sublingual immunotherapySLIT

花粉エキス舌下から体内取り込ませ、花粉症などのアレルギー治療する方法のこと。リンパ節T細胞などに継続的にアレルゲン作用させ、免疫反応弱めるアレルゲン免疫療法減感作療法)」の一つである。

舌下免疫療法では、薬剤直接舌下滴下する方法とられるともあれば、薬剤含ませパンくず錠剤などを舌下含ませる方法とられることもある。初め低濃度少量投与行い徐々に濃度と量を増やしていく。

舌下免疫療法は、アレルゲン皮下注射する従来の方法よりも、痛みなどの負担少なく通院せずに自身簡単に行うことが可能である。また、注射よりも喘息や咳などの副作用少ないといわれている。世界保健機関(WHO)は、2008年改訂されARIAガイドラインで、舌下免疫療法が皮下注射よりも安全性が高いことを認めている。

一方、舌下免疫療法は最低数年間の継続が必要とされており、花粉症シーズン以外にも治療続けなければいけないことが欠点として挙げられている。人によっては口腔内に違和感覚えるなどの副作用もあるといわれ、アナフィラキシーショックなどの重篤な副作用が起こる可能性ゼロではないとされる

舌下免疫療法は、欧米では1980年代頃から臨床試験が行われ、2006年にはALK-Abelló社が花粉症治療薬、「Grazax」錠剤開発した日本では2014年1月に、鳥居薬品株式会社の「シダトレン」(シダトレンスギ花粉舌下液)が、舌下免疫療法の薬剤としては初め厚生労働省承認を受け、2014年6月頃から保険適用となる見込みである。

関連サイト
トリーさんのアレルゲン免疫療法ナビ - 鳥居薬品株式会社



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