三省堂 大辞林 |
ずは
〔打ち消しの助動詞「ず」の連用形に係助詞「は」の付いたもの。現在ではズワと読む〕
(1)打ち消しの意の中止法または連用修飾を表す。ずに。ないで。
「なかなかに人とあら―酒壺になりにてしかも酒に染(し)みなむ/万葉 343」「言繁き里に住ま―今朝鳴きし雁にたぐひて行かましものを/万葉 1515」
(2)打ち消しの意の順接仮定条件を表す。ないならば。もし…なければ。
「けふ来―あすは雪とぞ降りなまし消えずはありとも花と見ましや/古今(春下)」
〔「ずは」の「は」は本来清音であるが、のちにワに転じた。また、「ずば」「ずんば」の形も生じた。さらに近世口語では「ざあ」「ざ」にも転じた〕
品詞の分類
「ずは」の用例一覧
野呂栄太郎 岩波茂雄宛書簡 一九三一年八月十七日 (青空文庫)
とも問題は主として編輯及び出版の技術に関することと存じ候間御都合にて御多忙中 態々 ( わざわざ ) 御足労煩わさずとも、 永 ( ママ ) 田氏を煩わし下されば事足りることとも存じ候。 まずは 不取敢 ( とりあえず ) 御都合御伺いまで。 敬具 八月十七日 栄太...
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林芙美子 龜さん (青空文庫)
ね……。」 龜さんがきょとんとしている眼の前に、にょろにょろと小さいみみずが出てきました。龜さんはびっくりして 「ああおどろいた。」 といいました。みみずはまだ子供です。 「おいおいみみずさん、この...
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