サービス残業(さーびすざんぎょう)(unpaid overtime work)
通常の勤務時間を超えて仕事をしたのに、従業員に残業手当が行き届かない業務形態をいう。賃金なしで残業することから、従業員が雇用者にサービスしているとの日本人の発想か。
労働基準法によると、1日8時間かつ週40時間と定められた労働時間を超えて働いたり、あるいは休日に出勤して仕事をした場合、雇用者は、その時間に応じて残業手当を支払う義務がある。したがって、サービス残業は労働基準監督署によるチェックの対象となる。
しかし、サービス精神に富んだ従業員のほうが雇用者にとって都合がいいことは確かで、最近の人員削減(リストラ)を目の当たりにすると、サービス残業をやむなしととらえる傾向がある。トヨタ自動車などは、従業員にサービス残業をさせていたとして、労働基準監督署から是正勧告を受けた。
東京労働局・青梅労働基準監督署は3日、職員にサービス残業させていたとして、特別養護老人ホーム「神明園」の経営者を労働基準法違反の容疑で逮捕した。サービス残業での逮捕者は全国で初めてのこと。
(2003.02.07更新)
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