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三瓶小豆原埋没林

名称: 三瓶小豆原埋没林
ふりがな さんべあずきはらまいぼつりん
種別 天然記念物
種別2:
都道府県 島根県
市区町村 大田市三瓶町
管理団体
指定年月日 2004.02.27(平成16.02.27)
指定基準 地1,地10
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: 島根県大田市三瓶町小豆地区は、活火山である三瓶山北麓位置する。昭和58年小豆地区土地改良事業実施された。その際写真から埋没木の存在明らかになった。平成2年から確認調査実施され、聞き取り調査ボーリング調査地中レーダー探査実施されたが平成8年まで埋没木は発見できなかった。
 本格的調査平成10年度から始まり同年11月直立したスギ埋没木が、水田下1から2mのところから発見された。調査平成14年度まで継続され、多数倒木小径と共に直立した大径32本を含む、スギ中心とした埋没であることが明らかになった。また、樹種特定、ボーリングコアからの花粉分析年輪調査などが平行して実施された。炭素年代測定法により、この三瓶小豆原埋没林は、今から3,500年前の三瓶火山噴火活動伴って形成されたことなどが明らかになってきた。
 三瓶小豆原の埋没は、従来多く地域で知られているような根株倒木埋没ではなくスギ主体とする直立した樹幹根本から10メートルの高さまでが、そのままの状態で保存されている。スギ直径150cm、高さ50mに達し樹齢500年越えたと考えられている。この埋没は、今から約3,500年前、縄文時代後期森林の姿をそのままにとどめており、国内もとより世界的にも希な埋没であるといえる森林構成する樹木多くスギであるが、トチノキナラ類、カシ類、シイなど他の樹種混生しており、当時表土林床土壌)も保存されている。この土壌中には植物の種実花粉だけでなく昆虫遺体なども含まれており、まさに縄文時代後期タイムカプセルといえる周辺縄文遺跡からはスギ材を用いた丸木舟発掘されており、こうした素材供給源考察する上でも貴重である。
 埋没林床土壌、つまり当時地表は、土石流堆積物に覆われ、さらにその上に火砕流堆積物が重なっている。立木には樹皮存在し、形成層虫害菌糸の害を受けていない。このことは埋没が非常に急速に埋積されたことを物語っており、火砕流堆積物直下にある土石流堆積物分布は、谷の下流から遡上したことを示している。火砕流土石流流下エネルギーは非常に大きく森林などを破壊しながら流下するため、その堆積物によって埋積されたいわゆる埋没は、ほとんどの例が倒木群である。この埋没倒壊を免れたのは、三瓶山から流れ下った土石流火砕流主要な谷筋から逸れていたためと考えられる土石流火砕流堆積物中に埋積しているにもかかわらず倒壊しなかったという事実も極めて異例である。
 年輪分析によると、埋没構成するスギ全て同じ年の成長停止間中(秋から翌年の春)に枯死しているが、周辺分布する倒木群には埋没構成する立木群より2年早く枯死したものがあり、火山活動数年間にわたったことを示唆する。このような現象を引き起こしたと思われる土石流火砕流発生堆積過程を、埋没成因解明の中で明らかにすることは、三瓶火山活動史を解明し、災害予測地図ハザードマップ)の作成にも貴重な情報提供するものとなり、国民火山災害から守ることにも貢献する。
 三瓶小豆原埋没林は、平成15年5月から、「三瓶小豆原埋没林公園」として公開され、直立した埋没目の当たりにすることができる。火山国である我が国を代表する自然現象を現すものとして、天然記念物指定保存を図ろうとするものである






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