さよなら_にっぽんとは? わかりやすく解説

さよなら にっぽん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/28 06:04 UTC 版)

さよなら にっぽん
さだまさしスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
レーベル フリーフライト
プロデュース さだまさし
渡辺俊幸
チャート最高順位
  • 23位(オリコン)
さだまさし アルバム 年表
おもひで泥棒
(1994年)
さよなら にっぽん
(1995年)
古くさい恋の唄ばかり(オリジナル・アルバム)
(1996年10月)

交響詩(ライヴ・アルバム)
(1995年12月
『さよなら にっぽん』収録のシングル

  1. リリース: 1995年8月25日
  2. 「名刺」
    リリース: 1995年11月13日
テンプレートを表示

さよなら にっぽん』は、シンガーソングライターさだまさし1995年10月25日発表のソロ21枚目のオリジナル・アルバムである。

概要

太平洋戦争終戦50周年ということで、戦争に関係する曲が入っている。またこの年に、長崎市に平和祈念のミュージアムを作る「ナガサキピーススフィア貝の火運動」を開始した(2003年4月に「ナガサキピースミュージアム」開館)。

収録曲

  1. さよなら にっぽん
    ムルロア環礁におけるフランス水爆実験、地下鉄サリン事件阪神・淡路大震災といった1995年の時事ニュースにからめて日本の現状に対する憂いを歌う。タイトルはさだの愛してやまない日本の良さが失われていく事に対する不安を逆説的に表現したものである。
    「名刺」のカップリング曲としてシングルカットされた。
  2. 名刺
    サラリーマンの悲哀をコミカルに歌った作品。後にシングルカットされた。
    最後はクリスマスソングになっている。
  3. ステラ,僕までの地図
    ステラという名の女性へ向けて別離後もなお一途に想い続け、彼女が男の元へ戻って来られるように地図として「思い出」を紡ぐ男性の心理を表した曲。
    曲紹介の最後には、さだの曲「セロ弾きのゴーシュ」(『風見鶏』収録)とこの曲の共通点を述べている。
  4. 宮尾登美子原作の映画『』の主題歌。タイトルは主人公の名前である。本アルバムに先行してシングル発売された。
  5. 地平線
    「烈」のカップリング曲。「烈」の構想を練っている間に気がついたらできていた曲だという。
  6. 六日のあやめ
    歌詩中の「六日のあやめ」「十日の菊」はそれぞれ5月5日(端午の節句)と9月9日(菊の節句)で使われるはずの花。それから1日遅れているので、いろいろな意味で遅れた女性をさす言葉。
    さだは「女性はぼーっとしているほうがかわいいものだ。」とライナーノートで記している。
  7. 鳥辺山心中
    近松門左衛門の『鳥辺山』と、岡本綺堂の『鳥辺山心中』を元にして作った曲。
    化野(あだしの)・鳥辺山を舞台とした心中する女性の内面を歌った曲。最後は『曽根崎心中』序文を使用している。
    さだはこの曲以外にも鳥辺山を題材にした曲として「鳥辺野」(『うつろひ』収録)といった曲を作っている。
  8. 銀杏散りやまず
    辻邦生の同名小説『銀杏散りやまず』がタイトルの由来。
    亡くなった、さだの伯父であり、さだの父の親友であった岡本忠に向けた鎮魂曲。
    さだの父を中国から日本へ帰国させた経緯や、彼の精霊船を流す様子をさだの父の視点から歌った曲。
    さだは「戦争の持つ深く、遠く、悲しい叫びを父は心に秘めていた。戦争を美化するつもりはない。これは最も誤解して欲しくない点である。」とライナーノートに記している。
    なお、さだの父と岡本忠については、さだの著書『心の時代』(サンマーク出版)で詳しく述べられている。
  9. 兵士の手紙ときよしこの夜
    「きよしこの夜」をバックに、旧陸軍特攻隊の兵士が家族に宛てた遺書・手紙をさだが読み語る曲。
    この曲は、ピーススフィア運動開始し戦後50年を迎えたさだが、戦争の悲しみと彼らの純粋な家族への愛を後世に伝えるために作った歌である。
    ライナーノートには、読まれている手紙の持ち主である各御遺族に対して感謝の辞が記されている。
    また、田尾安志のシングル「主人公」(さだまさし詩曲)のカップリング曲「父の手紙ときよしこの夜」(さだがコーラスとして参加)でも同様の手法が用いられている。
  10. 青の季節
    スイスチューリッヒ市内のフラウミュンスター聖母寺院にあるマルク・シャガールの5枚のステンドグラスから始まり、「青」に象徴される、世界を廻る水の情景を用いて生生流転の様子を表した曲。1997年に歌手の雪村いづみがカバーしている。
    余談ではあるが実在する5枚のステンドグラスの色は全てが青ではなく、聖堂入口から臨んだ場合、左から赤・青・緑・黄・青の順で並んでいる。

作詩・作曲・その他

  • 下記を除く全曲とも作詩[1]・作曲:さだまさし

主な参加ミュージシャン

  • ギター:石川鷹彦
  • シンセサイザー:吉田弥生、森本康史
  • ピアノ:吉田弥生
  • ストリングス:小池弘之Strings (1,3)、篠崎正嗣Strings (4,5,8,9,10)

ほか

脚注

  1. ^ さだまさしの作品はすべて「作詞」ではなく「作詩」とクレジットされているので、誤記ではない。

大友克洋傑作集

(さよなら_にっぽん から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/16 06:24 UTC 版)

大友克洋傑作集』(おおともかつひろけっさくしゅう)は大友克洋による漫画短編集






「大友克洋傑作集」の続きの解説一覧

さよならにっぽん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/16 06:24 UTC 版)

大友克洋傑作集」の記事における「さよならにっぽん」の解説

1981年7月16日発行

※この「さよならにっぽん」の解説は、「大友克洋傑作集」の解説の一部です。
「さよならにっぽん」を含む「大友克洋傑作集」の記事については、「大友克洋傑作集」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「さよなら_にっぽん」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「さよなら にっぽん」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「さよなら_にっぽん」の関連用語

さよなら_にっぽんのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



さよなら_にっぽんのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのさよなら にっぽん (改訂履歴)、大友克洋傑作集 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの大友克洋傑作集 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS