三省堂 大辞林 |
さしっ
た
〔尊敬の助動詞「さしゃる」の連用形に完了の助動詞「た」の付いた「さしゃった」の転。近世江戸語〕四段以外の活用の動詞の未然形に付き、ごく軽い尊敬の意を表す。なさった。
「き―
〔四段活用の動詞には「しった」が付く〕→しった
品詞の分類
「さしった」の用例一覧
泉鏡花 海異記 (青空文庫)
えだね。 平胡坐 ( ひらあぐら ) でちょっと磁石さ見さしつけえ、 此家 ( ここ ) の 兄哥 ( あにや ) が、 奴 ( やっこ ) 、 汝 ( てめえ ) 漕げ、といわしったから、何の...
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泉鏡花 註文帳 (青空文庫)
十九日の。」 「何か剃刀の 失 ( う ) せるに就いてか、」 「つい四五日前、町内の 差配人 ( おおや ) さんが、前の溝川の橋を渡って、 蔀 ( しとみ ) を 下 ( おろ ) した薄暗い店さきへ、顔を出さしった...
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泉鏡花 草迷宮 (青空文庫)
を上積みにしてどうしべい、これこれでござる。と云うと、可哀相に苦しかろう、と団扇を取って、薄い羽のように、一文字に、横に口へ 啣 ( くわ ) えさしった。 その時は、爺どのの方へ 背 ( せなか ) を向けて、顔をこう 斜...
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