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三省堂 大辞林

三省堂三省堂

さか 2 1 【坂/阪】

(1)一方が高く、一方が低く傾斜して勾配のある道。さかみち

(2)難渋して進みがたい過程
人生の―をのぼりつめる」「四十の―にさしかかる

さか尺】

〔「しゃく」の転〕古代長さの単位その実長は不明
「君来ますやと我が嘆く八―の嘆き/万葉 3276」

さか冠/〈鶏冠〉】

とさか。[和名抄] [名義抄

さか 2 【逆/倒】

ぎゃくであること。さかさま。多く、他の語と複合して用いる。
「―立ち」「―落とし」「君はみんな―に解釈するから、交際が益(ますます)面倒になる/明暗漱石)」

さか斛/石】

古代容積単位。その大きさ不明
「百(もも)―の舟隠り入る/万葉 2407」

さか ―くわ 1 【茶菓】

菓子。ちゃか。
「―を供する



物語要素事典

物語要素事典物語要素事典

★1a.二人人物が坂で出会う

安寿塚の伝説  安寿姫逗子王丸が、母を捜して佐渡へ渡る。安寿姫下男一人連れて先行し、鹿野浦にいた母に逢うが、母は盲目のため、安寿姫殺してしまう(*→〔盲目〕5)。下男は母を背負い、相川町達者まで来て、厨子王丸の一行出会う。母と厨子王丸が出会ったその場所を、「行きあい坂」と呼ぶ。母は坂のほとりの清水で眼を洗い開眼する(新潟県佐渡郡相川町)。

『雁』森鴎外)  お玉高利貸し末造の妾となって、無縁坂の中ほどにある小家に住まわせられる無縁坂医学生岡田散歩道であり、そこで二人出会い互いに引かれるが、結局何事もないままに別れる

水坂峠伝説  近江国若狭国の境は、水坂峠から若狭側に降りた所にある。昔、近江朽木殿様若狭小浜殿様が、互いに馬に乗って城を出発し、出会う所を境界にしようと相談した。ところが朽木殿様早く出発して水坂峠越えてしまい、出会った所が今の県境となった(滋賀県高島郡今津町)。

*→〔道〕3の『古事記』中巻。

★1b.坂で怪事遇う

耳袋巻之7「古狸をしたがへし英勇の事」  上総国勝浦山道観音坂という所があり、昔大きながあって、その前を通る人を坊主にしてしまうという怪事があった→〔死体10

『むじな』小泉八雲怪談』)  東京赤坂紀伊国坂を、夜、商人が登って行く。若い女が泣いているので、商人は「何か困り事があるのか?」と問う。女は商人見て自分の顔を手でつるりとなでる。すると、目も鼻も口もないのっぺらぼうの顔があらわれる。商人悲鳴をあげて坂を駆け上がり蕎麦屋屋台逃げこむ。ところが蕎麦屋の顔もまた、のっぺらぼうだった〔*化け物二度遭う点で、→〔道連れ〕1aの『捜神記』巻17-7に同じ〕。

★2.坂でころぶ。

三年坂伝説  祇園から清水寺へ登る三年坂で転んだ人は、三年の内に死ぬと言う。ある時老僧が転んだが、「明日の命も知れぬと思っていたのに、まだ三年近く生きられるか」と、かえって喜んだ(京都市東山区)。

大菩薩峠中里介山)第14巻「お銀様の巻」  黄昏時にお角と米友が袖切坂を登る途中、お角が転ぶ。「袖切坂で転んだ所を見た人と見られた人が男と女であるばあいには、どちらか一方がもう一方の命を取るのだ」と、お角は言う〔*しかし小説最後まで、この予言実現されない〕。

★3.冥界への出入口は、坂道である。

古事記上巻  黄泉国から逃げ帰るイザナキは、黄泉比良坂よもつひらさか)の坂本に到って、その坂本にある桃の実三つ取り追って来る八柱雷神千五百黄泉軍投げつけて退散させた。そして、千引の石(ちびきのいわ)を置いて坂をふさいだ〔*日本書紀巻1神代上・第5段一書第6は「一説には、泉津平坂(よもつひらさか)は特定の場所ではなく死に臨んで息が絶える時のことだと言う」と記す〕。

変身物語オヴィディウス)巻10  オルフェウスは、妻エウリュディケ冥府から連れ帰る時、「アウェルヌス湖の谷あいを出るまでは後ろ見てはならぬ」と禁ぜられる。に包まれた、けわしい暗い坂道二人はたどるが、もうすぐ地表というところで、オルフェウス振り返ってエウリュディケ見てしまう。

★4.海にも坂がある(「さかいめ」・「境界」の意味であるという)。

古事記上巻  海神の娘トヨタマビメはホヲリ(=ヒコホホデミ)と結婚し、渚に上がってウガヤフキアヘズを産んだ。彼女は、海の道を通って常に陸地へ通うつもりであった。しかしホヲリ正体を知られたために(*→〔のぞき見1b)、海坂うなさか)をふさいで、海の世界へ帰ってしまった。

万葉集巻9、1744歌  墨吉(すみのえ)に住んでいた浦島は、海に出て釣り七日間も家に帰らなかった。浦島は、海界(うなさか)を越えて舟を漕いで行き、やがて海神わたつみ)の神の娘子(をとめ)に出会った。二人結婚して、一緒に常世へ行った。

★5.坂道で敵を防ぐ。

おかゆ坂の伝説  昔、鹿児島軍勢沖縄侵攻した時、沖縄人々は、熱いおかゆを坂に流した。「熱いおかゆの上は歩けないから、敵は寄って来ないだろう」と考えのである。しかしやがておかゆは冷えそれまで食糧不足で弱っていた敵軍は、おかゆを食べて元気を回復し、攻め込んで来た(沖縄県島尻郡南風原町神里)。

攻め上って来る敵軍に、熱湯浴びせる→〔熱湯〕1の『太平記』巻3「赤坂の城軍の事」。

*坂の命名→〔地名〕4の『硝子戸の中』(夏目漱石23



隠語大辞典

皓星社皓星社

読み方:さか

  1. 剣類ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・岡山県
  2. 小刀ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・北海道
  3. 刀劔其他刃物ノ概称。〔第六類 器具食物
  4. 庖丁、鋸、其他の刃物を云ふ。刃物産地堺の略。

分類 北海道岡山県


読み方:さか,ざか

  1. 大阪地方。〔第七類 雑纂
  2. 大阪のことをいふ。大を除いて阪だけいつたのである。〔犯罪語〕
  3. 大阪
  4. 大阪地方を云ふ。大阪の略。「ざか」とも云ふ。
  5. 大阪地方を云ふ。「さか」に同意
  6. 大阪ノ意。「ザカヘ行ク」ト慣用スル
  7. 大阪名古屋右京清水多治見 闇屋仲間
  8. 大阪清水富良野
  9. 〔犯〕大阪のこと。
  10. 大阪。〔掏摸
  11. 大阪。〔闇屋
  12. 大阪市(府)。語頭省略。〔盗〕
  13. 大阪のこと。大阪の略。「ざか」ともいう。

分類 ルンペン大阪掏摸犯罪者犯罪語、盗/犯罪闇屋仲間香具師

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


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名字 読み方
さか
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三箇

読み方
三箇さか

読み方
さか

読み方
さか


ウィキペディア

ウィキペディアウィキペディア

天璋院付き大奥女中

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/11/12 01:59 UTC 版)

(さか から転送)

天璋院付き大奥女中(てんしょういんつき おおおくじょちゅう)では、江戸幕府13代将軍徳川家定の正室天璋院に仕えた大奥女中を詳述する。なお紹介は史料上の最終役職順で羅列する。




「天璋院付き大奥女中」の続きの解説一覧


漢字辞典

出典:漢字辞典


  • 画数:6
  • 音読み:チ、 ジ、 シ、 タ、 ダ
  • 訓読み:さか、 くずれる
  • ピンイン:tuo2
  • 対応する英語:hill

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