ごうせいがそりんとは? わかりやすく解説

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合成ガソリン

読み方: ごうせいがそりん
【英】: synthetic gasoline

天然ガス石炭オイル・シェールなど石油石油製品以外のものから製造したガソリンをいう。
ガソリン留分以外の石油留分からアルキレーション重合により合成されるガソリンは、一般に合成ガソリンとはいわない合成プロセスには、いったん合成原油製造しこれから合成ガソリンを分留するものと、直接ガソリン合成するものがあるが、いずれも製造コストが高いため商業的に稼働しているものは極めて少ない。稼働中プロセス例としては以下のようなものがある。
(1) 天然ガス原料とするメタノール経由合成プロセス例:Mobil 社が開発したプロセスで、MTG(methanol-to-gasoline)法といわれており、天然ガススチームからメタノール製造しゼオライト触媒用いnCH3OH →(CH2)n+nH2O の反応によりガソリン合成する。このプロセスの特徴は、製品中に占めガソリン割合極めて高い(約80%以上)ことである。また、このガソリン芳香族多く含むためオクタン価高くそのまま自動車用ガソリンとして用いることが可能であるといわれている。
図 合成ガソリン製造プロセス(MTG プロセス)
(2) 石炭原料とするフィッシャー・トロプシュ合成プロセス例:石炭ガス化炉でスチーム酸素吹き込み高温ガス化する。ガス化炉で、 2C+O2 → 2CO、C+H2O → CO+H2、C+O2CO2 などの反応により生成した CO と H2主成分とするガスコバルト触媒用いてnCO+2nH2 → CnH2nnH2O などのフィッシャー・トロプシュ反応により直鎖パラフィンオレフィン系炭化水素合成する
このプロセス生成する油は沸点範囲広く製品ガソリンばかりではなく LPG から重油わたっている。生成したガソリン水素化処理が必要であり、オクタン価も低い。
図 合成ガソリン製造プロセス(フィッシャー・トロプシュ・プロセス)




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