三省堂 大辞林 |
こと 2 【言】
〔「こと(事)」と同源か〕
(1)口に出して言うこと。ことば。現代では、他の語と複合して「ごと」の形でも用いられる。
「泣きごと」「寝ごと」「二―三―言葉を交わす」「朝霧の乱るる心―に出でて言はばゆゆしみ/万葉 4008」
(2)言語。
「唐(もろこし)と此の国とは―異なるものなれど/土左」
(3)うわさ。他人の評判。
「君により―の繁きを故郷(ふるさと)の明日香の川にみそぎしに行く/万葉 626」
(4)詩文。和歌。
「凛々(りんりん)として氷鋪(し)けり、といふ―をかへすがへす誦(ず)しておはするは/枕草子 302」
» (成句)言通う
» (成句)言も疎か
» (成句)言悖りて出ずれば亦悖りて入る
» (成句)言を食む
(1)口に出して言うこと。ことば。現代では、他の語と複合して「ごと」の形でも用いられる。
「泣きごと」「寝ごと」「二―三―言葉を交わす」「朝霧の乱るる心―に出でて言はばゆゆしみ/万葉 4008」
(2)言語。
「唐(もろこし)と此の国とは―異なるものなれど/土左」
(3)うわさ。他人の評判。
「君により―の繁きを故郷(ふるさと)の明日香の川にみそぎしに行く/万葉 626」
(4)詩文。和歌。
「凛々(りんりん)として氷鋪(し)けり、といふ―をかへすがへす誦(ず)しておはするは/枕草子 302」
» (成句)言通う
» (成句)言も疎か
» (成句)言悖りて出ずれば亦悖りて入る
» (成句)言を食む
こと 2 【事】
〔「こと(言)」と同源か〕「もの」が何らかの作用・機能・状態・関係などとして実現するありさまをいう語。「もの」が時間的に不変な実体のようにとらえられているのに対して、「こと」は生起・消滅する現象としてとらえられている。哲学的には、「もの」が主語的存在者を指すのに対して、「こと」は述語的存在様態を指し、後者は時間性の契機を含む。
(1) (ア)生じた事柄。出来事。事態。事件。
「―は重大だ」「―の推移を見守る」「―の起こり」「どんな―が起こっても驚くな」
(イ)物事の状態や経過。事情。わけ。
「―を分けて説明する」「―と次第によっては許せない」「くわしい―はあとで話します」
(ウ)重大事。大変な事態。
「もし彼に知られたら―だ」「一朝―ある時は」「―なきを得る」
(2)形式名詞。上に修飾語を伴ってどんな事柄であるかが限定される。
(ア)ある物事に関連する事柄。
「自分の―は自分でしなさい」「試験の―を話す」「彼の―だからうまく処理するだろう」
(イ)ある人物が動作・心情の対象であることを示す。
「彼は彼女の―が好きらしい」「私の―をほめてくれた」
(ウ)(「…のことをいう」「…のことだ」などの形で)言葉が何かをさしていることを示す。
「タイガーとはトラの―をいう」「今の話の某氏というのは遠藤さんの―だ」
(エ)行為。仕業。
「自分のした―を反省しなさい」「今日はいい―をした」
(オ)言葉の内容。言葉の意味。
「彼の言った―を聞いたか」「彼女は私の言う―がよく分からないらしい」
(カ)(「…ということだ」の形で)うわさ。伝聞。
「彼は来年留学するという―だ」
(キ)(「…ことがある(ない)」の形で)経験。体験。
「外国へ行った―がある」「それについて深く考えた―がない」
(ク)(「…ことにしている」の形で)習慣。しきたり。
「朝は六時に起きる―にしている」
(ケ)(「…ことはない」の形で)必要。
「何も急ぐ―はない」「彼に同情する―はない」
(コ)(「…ことだ」の形で)「…ことが大事だ」の意を表す。
「合格したかったら勉強する―だ」「風邪気味の時は早く寝る―だ」
(サ)(「…ことにする」の形で)「…という方針を決める(決心をする)」の意を表す。
「試してみる―にしました」
(シ)(「…ことになる」の形で)成り行き。結果。
「黙っていたということは、認めた―になる」
(3)用言(あるいはそれに助動詞の付いたもの)の連体形を受けて、それを体言化し、用言の表す作用・状態を体言的な概念に変える。…ということ。
「この際真実を述べる―が一番いい」「英語を話す―ができる」「彼が有能な―を認めない人はいない」「彼に裏切られた―は一生忘れられない」
(4)形容詞の連体形に付いて、副詞化する。
「うまい―やれよ」「長い―留守にする」
(5)人を表す名詞に直接続く。
(ア)謙譲の人称やそれに準ずる語に付いて、それに関していう意を示す。古くは謙譲に限られない。
「私―このたび左記に転居致しました」「愚息―」
(イ)通称に続いて本名を言う時に用いて、両者が同一人であることを示す。すなわち。つまり。
「清水次郎長―山本長五郎」
(6)動詞の連用形、名詞・形容動詞語幹などに付いて、その行為・状態を表す。多く「ごと」の形で用いる。
「祝い―」「考え―」「はかり―」「芸―」「きれい―」
(7)名詞に付いて、そのまねをすることを表す。ごっこ。多く「ごと」の形で用いる。
「まま―(飯事の意)」「鬼―(鬼ごっこの意)」
(8)〔僧の言葉〕夜食。
「ある人―をして贈りたりけるに/著聞 18」
(9)動詞の連用形に付いて、前にある主語・目的語などを受けながら、全体を体言化する働きをもつ。
「呉人が西施をくせ物と云ひ―は無益也/中華若木詩抄」
→こと(終助)
» (成句)事あれかし
» (成句)事がある
» (成句)事が無い
» (成句)事が運ぶ
» (成句)事ここに至る
» (成句)事志と違う
» (成句)事しもあれ
» (成句)事と次第による
» (成句)事とする
» (成句)事ともせず
» (成句)事なきを得る
» (成句)事に当たる
» (成句)事にする
» (成句)事になる
» (成句)事に触れて
» (成句)事によったら
» (成句)事による
» (成句)事によると
» (成句)事もあろうに
» (成句)事も無し
» (成句)事を起こす
» (成句)事を欠く
» (成句)事を構える
» (成句)事を好む
» (成句)事を分ける
(1) (ア)生じた事柄。出来事。事態。事件。
「―は重大だ」「―の推移を見守る」「―の起こり」「どんな―が起こっても驚くな」
(イ)物事の状態や経過。事情。わけ。
「―を分けて説明する」「―と次第によっては許せない」「くわしい―はあとで話します」
(ウ)重大事。大変な事態。
「もし彼に知られたら―だ」「一朝―ある時は」「―なきを得る」
(2)形式名詞。上に修飾語を伴ってどんな事柄であるかが限定される。
(ア)ある物事に関連する事柄。
「自分の―は自分でしなさい」「試験の―を話す」「彼の―だからうまく処理するだろう」
(イ)ある人物が動作・心情の対象であることを示す。
「彼は彼女の―が好きらしい」「私の―をほめてくれた」
(ウ)(「…のことをいう」「…のことだ」などの形で)言葉が何かをさしていることを示す。
「タイガーとはトラの―をいう」「今の話の某氏というのは遠藤さんの―だ」
(エ)行為。仕業。
「自分のした―を反省しなさい」「今日はいい―をした」
(オ)言葉の内容。言葉の意味。
「彼の言った―を聞いたか」「彼女は私の言う―がよく分からないらしい」
(カ)(「…ということだ」の形で)うわさ。伝聞。
「彼は来年留学するという―だ」
(キ)(「…ことがある(ない)」の形で)経験。体験。
「外国へ行った―がある」「それについて深く考えた―がない」
(ク)(「…ことにしている」の形で)習慣。しきたり。
「朝は六時に起きる―にしている」
(ケ)(「…ことはない」の形で)必要。
「何も急ぐ―はない」「彼に同情する―はない」
(コ)(「…ことだ」の形で)「…ことが大事だ」の意を表す。
「合格したかったら勉強する―だ」「風邪気味の時は早く寝る―だ」
(サ)(「…ことにする」の形で)「…という方針を決める(決心をする)」の意を表す。
「試してみる―にしました」
(シ)(「…ことになる」の形で)成り行き。結果。
「黙っていたということは、認めた―になる」
(3)用言(あるいはそれに助動詞の付いたもの)の連体形を受けて、それを体言化し、用言の表す作用・状態を体言的な概念に変える。…ということ。
「この際真実を述べる―が一番いい」「英語を話す―ができる」「彼が有能な―を認めない人はいない」「彼に裏切られた―は一生忘れられない」
(4)形容詞の連体形に付いて、副詞化する。
「うまい―やれよ」「長い―留守にする」
(5)人を表す名詞に直接続く。
(ア)謙譲の人称やそれに準ずる語に付いて、それに関していう意を示す。古くは謙譲に限られない。
「私―このたび左記に転居致しました」「愚息―」
(イ)通称に続いて本名を言う時に用いて、両者が同一人であることを示す。すなわち。つまり。
「清水次郎長―山本長五郎」
(6)動詞の連用形、名詞・形容動詞語幹などに付いて、その行為・状態を表す。多く「ごと」の形で用いる。
「祝い―」「考え―」「はかり―」「芸―」「きれい―」
(7)名詞に付いて、そのまねをすることを表す。ごっこ。多く「ごと」の形で用いる。
「まま―(飯事の意)」「鬼―(鬼ごっこの意)」
(8)〔僧の言葉〕夜食。
「ある人―をして贈りたりけるに/著聞 18」
(9)動詞の連用形に付いて、前にある主語・目的語などを受けながら、全体を体言化する働きをもつ。
「呉人が西施をくせ物と云ひ―は無益也/中華若木詩抄」
→こと(終助)
» (成句)事あれかし
» (成句)事がある
» (成句)事が無い
» (成句)事が運ぶ
» (成句)事ここに至る
» (成句)事志と違う
» (成句)事しもあれ
» (成句)事と次第による
» (成句)事とする
» (成句)事ともせず
» (成句)事なきを得る
» (成句)事に当たる
» (成句)事にする
» (成句)事になる
» (成句)事に触れて
» (成句)事によったら
» (成句)事による
» (成句)事によると
» (成句)事もあろうに
» (成句)事も無し
» (成句)事を起こす
» (成句)事を欠く
» (成句)事を構える
» (成句)事を好む
» (成句)事を分ける
こと 【異】
(1)別のもの。違っているもの。
「下の十巻を、明日にならば―をぞ見給ひ合はするとて/枕草子 23」
(2)他の名詞の上に付いて、他の、別の、普通でない、などの意を表す。
「―人(ひと)」「―物(もの)」
(1)同様でないさま。違っているさま。
「唐(もろこし)と此の国とは、言(こと)―なるものなれど/土左」
→異(こと)なる
(2)並々でないさま。格別であるさま。
「―なることなき人の子の/枕草子 152」
→殊(こと)に
» (成句)異にする
こと 1 【琴/▼箏】
(1)箏(そう)の通称。主に近世以後の用法。「琴」は代用漢字。
→箏(そう)
(2)琴(きん)・箏の和訓。古代以来の用法。広く琴・箏と同類の弦楽器(長胴チター属)をさす語(須磨琴(すまごと)・大正琴(たいしようごと)など)としても用いられる。
(3)原義では弦楽器全般の称。古代には、きんのこと(琴)・そうのこと(箏)・びわのこと(琵琶)・やまとごと(和琴)・くだらごと(百済琴)・しらぎごと(新羅琴)などと呼び分けた。
→箏(そう)
(2)琴(きん)・箏の和訓。古代以来の用法。広く琴・箏と同類の弦楽器(長胴チター属)をさす語(須磨琴(すまごと)・大正琴(たいしようごと)など)としても用いられる。
(3)原義では弦楽器全般の称。古代には、きんのこと(琴)・そうのこと(箏)・びわのこと(琵琶)・やまとごと(和琴)・くだらごと(百済琴)・しらぎごと(新羅琴)などと呼び分けた。
こと 1 【古都】
こと 1 【古渡】
こと 1 【湖都】
湖のほとりにある都市。
こと 1 【▼糊塗】
あがつま語 |
大阪弁 |
(い)こと、(い)とこ
| 大阪弁 | 訳語 | 解説 |
|---|---|---|
| (い)こと、(い)とこ | く | 事。所。形容詞の連体形。京都、大阪、大和での言い方で、上項の否定表現に限らず、形式名詞を伴う活用をする。「うまくしゃべれない」「早く言ってくれたらいいのに」「遠くまで見えるよ」などの場合も、「うまいことしゃべられへん」「早いこと言うてくれたらええのに」「遠いとこまで見えるわ」のように使う。 |
こと
鳥取弁辞書 |
奥豊後の言葉 |
JMnedict |
漢字辞典 |
出典:漢字辞典 |
亊
亊 |
事
事 |
叓
殊
殊 |
珡
琴
琹
異
異 |
異
筝
箏
縡
言
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