実用日本語表現辞典 |
ここ迄
別表記:此処まで、此処迄
現在の時点や地点と、それ以前の出来事や、それ以前に通過した地域・道程などを指す表現。今までの事。あるいは、「もはやここまで」のように言う場合は、これより先には展望がないさまなどを指す。
「ここ迄」の用例一覧
杉田久女 英彦山に登る (青空文庫)
すくんでしまった。ぶきみな無人の静寂。深山の精といった感じがひしひし私を威圧する。思わずたじたじと十歩程もと来た方へ下りかけた私は、いや待て、折角ここ迄きて、上宮へのぼらず帰るのは残念だ。登ろう! こう心中に叫んで、祈願...
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杉田久女 梟啼く (青空文庫)
病院長も来て下さった。郊外の火葬場——城門を出て半丁程も行った侘びしい草原の隅の小山でした——へは父と、極く親しい父の部下の人々が十人許りついて行ってくれた。 火をつける時の胸の中はなかった。ここ迄...
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中島敦 虎狩 (青空文庫)
でもう一度すすり上げて)やっぱり俺はくやしいんだ。それで、くやしいくせに向って行けないんだ。 怖 ( こわ ) くって向って行けないんだ。—— ここ迄言って言葉を切った時、私は、ここ...
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