三省堂 大辞林 |
きた・る 2 【来る】
(動ラ五[四])
〔「来(き)到(いた)る」の転か。「来たる」とも書く〕
(1)くる。やってくる。
「我が町へ首相―・る」「韓国を如何に言(ふ)ことそ目頬子(めずらこ)―・る/日本書紀(継体)」
(2)古くなって役に立たなくなる。傷む。
「少し―・つた小袖をうちかけ/洒落本・青楼昼之世界錦之裏」
(3)異性に心を奪われる。ほれこむ。参る。
「年増のお麦めは自己(おいら)に九分九厘―・つてゐて/滑稽本・七偏人」
〔漢文訓読系の語。「きたす」に対する自動詞〕
» (成句)来りなば
» (成句)来るべき
» (成句)来る者は拒まず
〔「来(き)到(いた)る」の転か。「来たる」とも書く〕
(1)くる。やってくる。
「我が町へ首相―・る」「韓国を如何に言(ふ)ことそ目頬子(めずらこ)―・る/日本書紀(継体)」
(2)古くなって役に立たなくなる。傷む。
「少し―・つた小袖をうちかけ/洒落本・青楼昼之世界錦之裏」
(3)異性に心を奪われる。ほれこむ。参る。
「年増のお麦めは自己(おいら)に九分九厘―・つてゐて/滑稽本・七偏人」
〔漢文訓読系の語。「きたす」に対する自動詞〕
» (成句)来りなば
» (成句)来るべき
» (成句)来る者は拒まず
きたる 【来る】
くる 1 【来る】
(動カ変)[文]カ変 く
(1)話し手のいる方へ近づく。
(ア)(話し手と動作者とが別の場合)話し手が今いる場所、または話し手の領域にやってくる。自分のいる方に接近・到着する。
「こっちへ〈こい〉」「客が〈くる〉」「やっと電車が〈き〉た」
(イ)(話し手と動作者とが同一の場合)話し手の今いる地点を現在以外の時に訪れる。やってくる。
「一〇年前に一度〈き〉たことがある」「この道はいつか〈き〉た道」「あしたまた〈くる〉よ」
(2)動作者が、話し手とともに移動する。目的地に自分を置いた気持ちでいう場合には「行く」で表現することも可能。
「映画を見にいく所なんだけど一緒に〈こ〉ないか」「あしたのハイキング、あの人も〈くる〉の」
(3)物が運ばれて、話し手のもとに到達する。
「ミロのビーナスが今度また日本に〈くる〉そうだ」「やっと返事が〈き〉た」「先月発注した品物がまだ〈こ〉ない」
(4)風・光などが話し手の方に到達・接近する。また、地震・雨などの自然現象が話し手のいる場所に起こる。
「いい風が〈くる〉」「電波の〈くる〉方向にアンテナを向ける」「このへんで一雨〈き〉てくれるといいのだが」
(5)時間が経過して、その季節・時期・順番になる。
「春が〈き〉た」「もうすぐ返済の期限が〈くる〉」「やっと私の番が〈き〉た」
(6)ある事態が出現する。
(ア)事態が進行して、ある段階にたち至る。
「体力はもう限界に〈き〉ている」「交渉は土壇場に〈き〉て難航している」
(イ)(「そこへきて」「…の所へきて」の形で)ある悪い事態の上にさらによくない事態が積み重なる。そこへ持って来て。
「毎晩残業でくたくただ。そこへ〈き〉てこの暑さだから参った」「もともと二月は客の少ないところへ〈き〉てこの大雪だ」
(7)(「…からくる」の形で)…がその由来・原因となっている。…のために生ずる。
「心のゆるみから〈くる〉事故」「風俗習慣の違いから〈くる〉誤解」「英語から〈き〉た外来語」
(8)ある特定の位置を占める。
「句読点が行の頭に〈こ〉ないようにする」「本の目次は普通最初に〈くる〉」
(9)病気・故障・劣化などの異常が肉体や物のある部分にあらわれる。
「しびれが〈くる〉」「今年の風邪は胃腸に〈くる〉」「体のあちこちにガタが〈くる〉」「飽きの〈こ〉ない色と柄」「かびが〈き〉た餅」
(10)電気・電話・鉄道・水道などが話し手の方へ通じる。
「村に電気が〈くる〉」
(11)ある知覚・感覚が生じる。
「鼻にツンと〈くる〉におい」「手にびりっと〈き〉た」「頭にぴんと〈き〉た」「胸にじいんと〈くる〉」「かちんと〈くる〉物の言い方」「どうもしっくり〈こ〉ない」
(12)(「よしきた」の形で)承知した。
「よし〈き〉た、まかせておけ」
(13)(「…ときたら」「…ときた日には」「…ときているから」などの形で)あるものを話題にとりあげて示す。
「うちの亭主と〈き〉たら」「うまい上に安いと〈き〉ているから、いつも満席だ」「鯛の刺身に灘の生一本と〈き〉た日には、こたえられないね」
(14)(「頭にくる」の形で)立腹することを俗にいう。
「また遅れてきたので頭に〈き〉た」
(15)(「…にくる」の形で)ある人を慕う気持ちがおこる。
「是れ程我等に〈くる〉事、何とも合点がゆかぬ/浮世草子・一代女 1」
(16)(「腹がくる」の形で)空腹になる。
「少し腹が〈き〉たわえ/洒落本・通言総籬」
(17)(補助動詞)
動詞の連用形またはこれに「て(で)」の付いた形に付いて、動作が進行し、また、事態が推移する意を表す。
(ア)話し手の方へ向かって動作が行われ、その話し手の方へ近づく意を表す。
「少年がこっちへ走って〈き〉た」「蜂が飛んで〈き〉た」
(イ)(戻ることを前提にして)動作が行われる意を表す。動作の実現・完了に重点が置かれる場合もある。
「ちょっと見て〈くる〉よ」「うちへ帰ってカバンを置いて〈くる〉よ」
(ウ)ある事態が出現し、またある現象が現れる意を表す。
「生まれて〈くる〉子供のために」「なくした本が出て〈き〉た」
(エ)動作が継続・反復されて現在に至るまで続く意を表す。
「生まれてからずうっとこの村で暮らして〈き〉た」「いつも、ひとに迷惑をかけるな、といって〈き〉たはずだ」
(オ)事態が進行してある段階に至る意を表す。
「眠くなって〈き〉た」「沖へより潮満ち〈く〉らし/万葉 3642」
(18)行く。目的地を基準にしていう。
「富士の山びに我が〈き〉なばいづち向きてか妹が嘆かむ/万葉 3357」
» (成句)来と来
(1)話し手のいる方へ近づく。
(ア)(話し手と動作者とが別の場合)話し手が今いる場所、または話し手の領域にやってくる。自分のいる方に接近・到着する。
「こっちへ〈こい〉」「客が〈くる〉」「やっと電車が〈き〉た」
(イ)(話し手と動作者とが同一の場合)話し手の今いる地点を現在以外の時に訪れる。やってくる。
「一〇年前に一度〈き〉たことがある」「この道はいつか〈き〉た道」「あしたまた〈くる〉よ」
(2)動作者が、話し手とともに移動する。目的地に自分を置いた気持ちでいう場合には「行く」で表現することも可能。
「映画を見にいく所なんだけど一緒に〈こ〉ないか」「あしたのハイキング、あの人も〈くる〉の」
(3)物が運ばれて、話し手のもとに到達する。
「ミロのビーナスが今度また日本に〈くる〉そうだ」「やっと返事が〈き〉た」「先月発注した品物がまだ〈こ〉ない」
(4)風・光などが話し手の方に到達・接近する。また、地震・雨などの自然現象が話し手のいる場所に起こる。
「いい風が〈くる〉」「電波の〈くる〉方向にアンテナを向ける」「このへんで一雨〈き〉てくれるといいのだが」
(5)時間が経過して、その季節・時期・順番になる。
「春が〈き〉た」「もうすぐ返済の期限が〈くる〉」「やっと私の番が〈き〉た」
(6)ある事態が出現する。
(ア)事態が進行して、ある段階にたち至る。
「体力はもう限界に〈き〉ている」「交渉は土壇場に〈き〉て難航している」
(イ)(「そこへきて」「…の所へきて」の形で)ある悪い事態の上にさらによくない事態が積み重なる。そこへ持って来て。
「毎晩残業でくたくただ。そこへ〈き〉てこの暑さだから参った」「もともと二月は客の少ないところへ〈き〉てこの大雪だ」
(7)(「…からくる」の形で)…がその由来・原因となっている。…のために生ずる。
「心のゆるみから〈くる〉事故」「風俗習慣の違いから〈くる〉誤解」「英語から〈き〉た外来語」
(8)ある特定の位置を占める。
「句読点が行の頭に〈こ〉ないようにする」「本の目次は普通最初に〈くる〉」
(9)病気・故障・劣化などの異常が肉体や物のある部分にあらわれる。
「しびれが〈くる〉」「今年の風邪は胃腸に〈くる〉」「体のあちこちにガタが〈くる〉」「飽きの〈こ〉ない色と柄」「かびが〈き〉た餅」
(10)電気・電話・鉄道・水道などが話し手の方へ通じる。
「村に電気が〈くる〉」
(11)ある知覚・感覚が生じる。
「鼻にツンと〈くる〉におい」「手にびりっと〈き〉た」「頭にぴんと〈き〉た」「胸にじいんと〈くる〉」「かちんと〈くる〉物の言い方」「どうもしっくり〈こ〉ない」
(12)(「よしきた」の形で)承知した。
「よし〈き〉た、まかせておけ」
(13)(「…ときたら」「…ときた日には」「…ときているから」などの形で)あるものを話題にとりあげて示す。
「うちの亭主と〈き〉たら」「うまい上に安いと〈き〉ているから、いつも満席だ」「鯛の刺身に灘の生一本と〈き〉た日には、こたえられないね」
(14)(「頭にくる」の形で)立腹することを俗にいう。
「また遅れてきたので頭に〈き〉た」
(15)(「…にくる」の形で)ある人を慕う気持ちがおこる。
「是れ程我等に〈くる〉事、何とも合点がゆかぬ/浮世草子・一代女 1」
(16)(「腹がくる」の形で)空腹になる。
「少し腹が〈き〉たわえ/洒落本・通言総籬」
(17)(補助動詞)
動詞の連用形またはこれに「て(で)」の付いた形に付いて、動作が進行し、また、事態が推移する意を表す。
(ア)話し手の方へ向かって動作が行われ、その話し手の方へ近づく意を表す。
「少年がこっちへ走って〈き〉た」「蜂が飛んで〈き〉た」
(イ)(戻ることを前提にして)動作が行われる意を表す。動作の実現・完了に重点が置かれる場合もある。
「ちょっと見て〈くる〉よ」「うちへ帰ってカバンを置いて〈くる〉よ」
(ウ)ある事態が出現し、またある現象が現れる意を表す。
「生まれて〈くる〉子供のために」「なくした本が出て〈き〉た」
(エ)動作が継続・反復されて現在に至るまで続く意を表す。
「生まれてからずうっとこの村で暮らして〈き〉た」「いつも、ひとに迷惑をかけるな、といって〈き〉たはずだ」
(オ)事態が進行してある段階に至る意を表す。
「眠くなって〈き〉た」「沖へより潮満ち〈く〉らし/万葉 3642」
(18)行く。目的地を基準にしていう。
「富士の山びに我が〈き〉なばいづち向きてか妹が嘆かむ/万葉 3357」
» (成句)来と来
名字辞典 |
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出典:Wiktionary |
きたる
出典:『Wiktionary』 (2009/11/05 12:36 UTC 版)
動詞
きたる【来(た)る】
- 来る。
活用
語源
「来到る(きいたる)」の約まったものか。漢文訓読体の文章で用いられる。
連体詞
きたる【来(た)る】
語源
関連語
- 対義語
- さる
動詞
きたる【来(た)る】
- やって来る。
- 役に立たなくなる。
- いたむ。
活用
語源
「来到る(きいたる)」の約まったものか。
関連語
- 来
- きす(他動詞形)
漢字辞典 |
出典:漢字辞典 |
逨
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