三省堂 大辞林 |
きこしめ・す 4 【聞こし召す】
〔「聞く」の尊敬語「きこす」に「見る」の尊敬語から転じた「めす」の複合したもの〕
(1)酒を飲むことをしゃれていう語。
「先生、今晩は一杯―・して御帰館と見える」
(2) (ア)「聞く」の尊敬語。お聞きになる。
「かぐや姫かたちの世に似ずめでたき事をみかど―・して/竹取」
(イ)「聞き入れる」の尊敬語。お聞き入れになる。
「上達部(かんだちめ)御前に召さむ、と啓し給ふ。―・すとあれば/栄花(初花)」
(3)「飲む」「食う」「治める」「行う」などの尊敬語。
(ア)お飲みになる。お食べになる。
「きたなき所の物―・したれば御心ち悪しからむ物ぞ/竹取」
(イ)お治めになる。政治をなさる。
「難波の海おしてる宮に―・すなへ/万葉 4361」
(ウ)催しなさる。
「ことしは節―・すべしとて、いみじうさわぐ/蜻蛉(上)」
(4)〔近世語〕うまくだます。一杯食う。
「うまうまと―・したるをかしさよ/浄瑠璃・百日曾我」
「きこしめす」の用例一覧
寺田寅彦 神話と地球物理学 (青空文庫)
の地震よりもむしろ特に火山性地震を思わせる。「勝ちさびに 天照大御神 ( あまてらすおおみかみ ) の 営田 ( みつくだ ) の 畔 ( あ ) 離 ( はな ) ち 溝 ( みぞ ) 埋 ( う ) め、また 大嘗 ( おおにえ ) きこしめす...
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寒山落木 卷一 (青空文庫)
口を又一人行く袷哉 囚人の鎖ひきずるあつさ哉 【小栗神社】 朝夕に神きこしめす田歌かな 【永田村】 秋近き窓のながめや小富士松 涼しさや馬も海向く淡井阪 萱町や裏へまはれば青簾 蚊遣たく烟の中や垣生今津 打ち...
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折口信夫 ほうとする話 祭りの発生 その一 (青空文庫)
りを今一つ狭めて言へば、先人たちも言うた通り、新嘗祭りであるが、此には、前提すべき条件が忘れられてゐる。伊勢両宮の、神自身、神としてきこしめす新嘗に限つた行事の延長なのである。諸国の 荷前 ( ノサキ ) の早稲の初穂は、九月...
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