三省堂 大辞林 |
きこ・える 0 【聞(こ)える】
〔動詞「聞く」に自発の助動詞「ゆ」の付いた「聞かゆ」の転〕
(1)音や声が耳で感じられる。
「雷鳴が―・える」「耳が―・えなくなる」
(2)広く知れわたる。評判になる。
「名声世に―・える」「―・え候ふ名馬を見候はばや/平家 4」
→聞こえた
(3)話が、ある人にまで伝わる。
「悪いうわさが親にまで―・える」
(4)ある意味に解釈される。理解される。
「その言葉は私への皮肉に―・えた」
(5)お手紙を差し上げる。
「御前より御消息―・え給へり/源氏(須磨)」
(6)名前あるいは地位などを…とお呼びする。…と申し上げる。
「世の人光る君と―・ゆ/源氏(桐壺)」
→聞こゆ
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きこえる
「きこえる」の用例一覧
原民喜 夜 (青空文庫)
折れた路で、人はあんまり通らなかった。 しかし、今誰かやって来るらしい靴の音がきこえる。すると今度は反対の方角からまた靴の音がする。と、二つの音は互に一寸立留る。一方が立留ったのと同時に一方も立留った。それ...
www.aozora.gr.jp/cards/000293/files/48486_35433.html
上村松園 北穂天狗の思い出 (青空文庫)
ぼれ、鶯の声や啄木鳥のくちばしの音が澄んできこえる。馬子は時々思いついたように馬を追いたてながらのんびりした調子で話しかけている。非常に絵が好きらしく「東京からはよく絵かきさんが来る」とか「京都...
www.aozora.gr.jp/cards/000355/files/49737_34442.html
岡本綺堂 三崎町の原 (青空文庫)
は真暗な草原で、野犬の巣窟、追い剥ぎの稼ぎ場である。闇の奥で犬の声がきこえる、狐の声もきこえる。雨のふる時には容赦なく吹っかける、冬のあけ方には霜を吹く風が氷のように冷たい。その...
www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/49528_33607.html
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