かんすいとは? わかりやすく解説

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冠水

読み方:かんすい

洪水河川の氾濫などにより、農地道路などの土地広範囲浸かる覆われる状況を指す語。大雨原因発生する場合もある。

「冠」の字は「上にかぶせる」という意味であり、土地の上溜まって土地水面下に沈む状況表現する対象水没してしまっている状況を指す語といえる

冠水に似た表現に「浸水」もあるが、浸水は主に住宅などの建造物中に入り込む状況指して用いられる。「浸」は「ひた(る)」という意味の字である。

基本的には、畑や道路浸る場合は「冠水」、住宅などが浸かる場合は「浸水」と表現される浸水程度によって「床上浸水」や「床下浸水」などのように表現される

住宅について「冠水」と表現される場合もあるが、これは住人屋根の上に逃れる他なくなるほど家屋どっぷり浸かる状況用いられる場合が多い。

かん‐すい【×梘水】

読み方:かんすい

中華そば作るとき、粉にまぜる炭酸カリウムなどの溶液粘弾性増し、独特の色と香りをつける。食品添加物の一。


かん‐すい【贛水】

読み方:かんすい

贛江(かんこう)の異称


かん‐すい〔クワン‐〕【冠水】

読み方:かんすい

[名](スル)洪水などで田畑作物をかぶること。「大水で田が—した」

「冠水」に似た言葉

かん‐すい〔クワン‐〕【完遂】

読み方:かんすい

[名](スル)最後までやりとおすこと。完全に成し遂げること。「難事業を—した」

[補説] 「かんつい」と読むのは誤り


かん‐すい【寒水】

読み方:かんすい

冷たい水

寒中寒の水

寒水石細かく砕いたもの。左官工事用。


かんすい〔クワンスイ〕【換水】

読み方:かんすい

水槽などに入った交換すること。

水中えら呼吸を行う動物が、えらに触れ新鮮な取り込み入れ換えること。


かん‐すい【×旱水】

読み方:かんすい

ひでりと大水干害水害


かん‐すい【×淦水】

読み方:かんすい

船底にたまる汚水。あか。


かん‐すい【漢水】

読み方:かんすい

揚子江支流陝西(せんせい)省の秦嶺(しんれい)山脈に源を発し南東流れて湖北省武漢揚子江に注ぐ。長さ1532キロ漢江。ハンショイ。


かん‐すい【×澗水】

読み方:かんすい

《「澗」は谷川の意》谷の谷川流れ

「—一杯朝(あした)に命を支(ささ)へ」〈性霊集・二〉


かん‐すい〔クワン‐〕【×灌水】

読み方:かんすい

[名](スル)を注ぐこと。多く草木農作物注ぎかけることにいう。「苗床に—する」


かん‐すい【×酣酔】

読み方:かんすい

[名](スル)十分に酒に酔うこと。

「彼はあたかも—した人のようであった」〈藤村・春〉


かん‐すい【×鹹水】

読み方:かんすい

塩からい塩分を含む天然海水

製塩過程濃縮した食塩濃度の高い。また一般に、濃い塩類水溶液ブライン塩水


かん‐すい【×鼾睡】

読み方:かんすい

[名](スル)いびきをかいて眠ること。

身を横たえるが早いか忽ち—してしまった」〈里見弴・大道無門


かんすい 冠水

地表水過剰となり、地上たまった作物体が水中浸ること

かんすい 灌水

作物与えること。灌水法には、うねの間へを導くうね間灌水とパイプ導いた圧力飛沫状態にする散水法がある。 施設内では、点滴灌水地中灌水なども行う。

冠水 (かんすい)

冠水とは、出水氾濫により普段水のない土地につかることを言います

カン水(かんすい)

炭酸カルシウム炭酸ナトリウムなどを主成分としたアルカリ性。麺の主材料となる強力粉をこねる際、コシ歯ごたえ与えるために付与されるまた、ラーメン黄色いのはカン水のアルカリ分と小麦粉中のフラボノイド結合したためである。独特の苦味があるために、使わない店舗存在する
※「ラーメン用語辞典」の内容は、2013年時点の情報となっております。

甘水

読み方:かんすい

  1. 清凉飲料水を云ふ。

分類 犯罪者露天商

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寒水

読み方
寒水かんすい

かん水

(かんすい から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/28 07:28 UTC 版)

かん水を混ぜた中華麺

かん水(かんすい)は、中華麺などの製造に使うアルカリ水溶液で、小麦粉に混ぜることで柔らかさや弾力性をもたせる[1]。中華麺特有の麺の風味、感触、色合いは、かん水を入れることにより生じる[2]

呼称

梘水、鹹水、乾水、漢水とも表記される[3]

中国古代の文献『本草綱目』に拠ると、「の音に二有り、音咸は、下を潤おすの味なり。音減は、塩土の名なり。後人に作りに作る是れなり」と有り、塩辛い義の「鹹」とは別であることが分かる。

起源

中国の内モンゴル自治区では、偶然、鹹水塩湖のアルカリ塩水)を使った製麺技法が発見され、麺類の伝播とともに日本にも広がった。

日本に麺食を伝えた中国では現在、西北部の中心都市である甘粛省蘭州の名を冠した蘭州拉麺の名称の手打ち麺が全国的に消費されているほか、鹸水の他にアヒルの卵などをも練りこみ、香港やマカオなど広東を中心に食べられている生麺(粤拼: saang1min6)など、鹸水は広く用いられている。また、ワンタンの皮作り、スルメのような乾物を、ほぼ生に近い状態に戻すときなどにも使用される。副作用として、かん水独特の臭気と苦味の発生がある。

市販のかん水

日本で販売されているかん水には「固形かん水」と「液体かん水」がある。「固形かん水」は炭酸ナトリウムが主成分となっているが、「液体かん水」は溶解度の関係から炭酸カリウムが主成分となっている。どちらも基本的に炭酸ナトリウムと炭酸カリウムの混合物で、リン酸塩が混合されている場合もある。

かつては工業用の苛性ソーダケイ酸ソーダ、さらには洗濯ソーダなどを原料とした粗悪なかん水が出回り、健康への影響が懸念された。その経緯から、現在では日本食品添加物協会が発行する「かんすい確認証」を添付しないとかん水として販売できなくなっている[4][5]

有効成分

かん水類似物質

本来、鹸水の天然成分としての塩は炭酸ナトリウムである。しかし、食品添加物として販売されるものについては、炭酸カリウムやポリリン酸カリウムなど他のアルカリ成分であっても「かんすい」と表示することが認められている。

炭酸水素ナトリウム
「重炭酸ナトリウム」、「重曹」とも呼ばれる。製麺時にかん水の代わりに使用しても同様の効果が得られる。炭酸ガスによる気泡を含むことがある。
水酸化ナトリウム
「苛性ソーダ」とも呼ばれる。洗濯用に安価で手に入ったため、戦前から終戦後しばらくは中華麺の製造に普通に使われた。現在でも食品添加物として使用可能であるが、厳しい条件がつけられて使用例は少ない。
灰汁 (はいじる、あく)
植物などを燃やした後に生じるを水に溶かし、煮詰めた上澄み液のこと。主成分は炭酸カリウムで、沖縄そばにおいてかん水の代用として、ガジュマルデイゴなどの灰が用いられることがあり、「木灰そば」と呼ばれる。
唐灰汁 (とうあく)
炭酸ナトリウムを主成分として人工的に調合された薬品。日本独自の呼称であり、長崎市内にある3軒の業者でのみ生産されている。食品衛生法では「かんすい」の一種として分類されており、長崎ちゃんぽん唐灰汁ちまきの製造などに用いられる。一般的なかん水よりも炭酸ナトリウムの割合が多く、約9割を占める。

参考文献

注・出典

  1. ^ 『知っておきたい食品衛生 六訂版』(食品保健研究会、大蔵省印刷局、2000.1、ISBN 4172175074)p.220.
  2. ^ 『知っておきたい食品衛生 六訂版』p.2203
  3. ^ 梘水』 - コトバンク
  4. ^ ラーメン起源の伝説:蒙古王かんすいストーリー”. 木曽路物産株式会社. 2019年6月10日閲覧。
  5. ^ めんのひみつ ~かんすい・水”. 西山製麺株式会社. 2019年6月10日閲覧。

かんすい

出典:『Wiktionary』 (2021/07/12 15:29 UTC 版)

同音異義語

かんすい


「かんすい」の例文・使い方・用例・文例

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