人体に必要なミネラルの一種で、成人の体内には約120gから200gが含まれています。遊離イオンやリン酸塩、たんぱく質との結合体としてそのほとんどが細胞内にありますが、ごく一部は血液やリンパなどの体液(細胞外液)や骨にも含まれています。
カリウムは、細胞内液の浸透圧を調節して一定に保つ働きがあります。また、神経の興奮性や筋肉の収縮に関わっており、体液のpHバランスを保つ役割も果たしています。ナトリウムを身体の外に出しやすくする作用があるため、塩分の摂り過ぎを調節するのに役立ちます。「日本人の食事摂取基準(2005年版)」では、高血圧の予防を目的としたカリウム摂取の目標量を成人男女とも1日当たり3,500mgとしています。不足するとこれらの働きに影響することはもちろん、脱力感、食欲不振、筋無力症、精神障害、不整脈などの症状がみられることがあります。なお、大量に摂取した場合でも体内の調節機構が働くので、通常、カリウムが過剰になることはまれであると言われています。
カリウム【(ドイツ)Kalium】
カリウム
読み方:かりうむ
【英】:K
【英】:K
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