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三省堂 大辞林

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うわがけ うは― 0 【上掛(け)】

(1)上にかけて着るもの。上着うわっぱり

(2)こたつ布団などの上汚れよけのためにかぶせる布。
(3)番上にかける掛け布団
(4)下染めしたものを、他の染料で再び染めること。上染めトッピング

かみがかり 3 【上掛】

もと京都本拠とした座の系統を引く能の流派観世宝生二流をいう。京掛(きようがかり)

→下掛(しもがかり)

かみがかり 3 【神懸(か)り/神憑り】

(名)スル

古くは「かむがかり」〕
(1)神霊が人の体に乗り移ること。また、そのような状態やその人
(2)尋常とは思えない言動を行うこと。また、いちずに信じこむこと。狂信的なこと。
「―的なところのある人」



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神がかり

★1.神が人間の口を通して様々なことを告げる。

日本書紀巻5崇神天皇7年2月  崇神天皇八十万神々招き占いをして、様々な災いのわけを知ろうとした。大物主神倭迹迹日百襲姫命に神がかりして、「我を敬い祭れば、国はおのずから平らぐだろう」と告げた。

日本書紀巻6垂仁天皇25年3月  倭大国魂神大水口宿禰かかって先帝崇神は、神祇を祭るに不適切なところがあったために、短命だった。今、汝(垂仁天皇)は、正しく祭れば命長天下太平であろう」と教えた。

日本書紀12履中天皇5年9月18日  淡路島の伊奘諾神が、祝部かかって馬飼部らの目の縁の入れ墨による血の臭さが堪えられぬ」と告げた。以後馬飼部らの入れ墨廃止した。

日本書紀15顕宗天皇3年  二月一日に月神が、四月五日日神が、それぞれ人にかかって祖神高皇産霊の功を述べ、田地奉るよう求めた。

日本書紀28天武天皇元年7月  高市県主許梅が神がかり状態になって、「我は高市社の事代主神である。また、身狭社の生霊神である」と告げ、「西の道から軍勢が来る。注意せよ」と教えた。村屋神も、神官に神がかりして「我が社中道から軍勢が来る。道を塞げ」と教えた。

日本霊異記下-31  美濃国方県郡の女が石二つを産んだ。隣の淳見郡の大神伊奈婆が、卜者乗り移って「その二つの石は我が子なり」と告げたので、忌籬を設け石を祭った。

★2.神がかりによって、死者がでる。

英霊の声』三島由紀夫)  ある夜「私」は、木村先生の帰神(かむがかり)の会に列席する。霊媒青年川崎男君に、二・二六事件将校たちの荒魂あらみたま)や、神風特別攻撃隊勇士たちの荒魂憑依する。彼らは、昭和天皇終戦後自分は神でなく人間である」と宣言したことを、激しく非難する。明け方になって、ようやく英霊たちは神界に帰るが、その時すでに川崎君は死んでいた。

古事記中巻  仲哀天皇が闇の中で琴を弾き(*→〔琴〕1)、神功皇后が神がかりとなって、神託を告げる。しかし仲哀天皇はこれを疑ったので神は怒り、「汝は一道(ひとみち)に向かえ」と命じた。火をかかげて見ると、仲哀天皇は崩じていた〔*日本書紀巻8仲哀天皇条では、天皇は八年九月五日神託得て疑い、翌九年二月六日急病で崩じた、五十二歳であった、と記す。巻9神功皇后摂政前紀=仲哀天皇9年12月条の「一云」では、神託夜に発病して崩じた、とする〕。

★3.真の神がかりといつわりの神がかり。

アグニの神芥川龍之介)  印度人の老婆日本少女妙子をさらい、その身体アグニの神乗り移らせる。神は妙子の口を借り予言をし、老婆はそれで金を稼ぐ。妙子は神に乗り移られたふりをして、「妙子を親元へ返さぬとお前の命を取る」と言って老婆を脅そうとする。その時本当にアグニの神乗り移り老婆を殺す。

★4.子供に神がかりする理由

続古事談4-3  岩清水八幡神の使いが、十歳ほどの少女乗り移った(*→〔けがれ〕3)。そして「成人乗り移ると、その口から出る言葉本当に神のお告げかどうか、疑われる。また成人は、けがれている。それで、疑われず・けがれてもいない少女に、乗り移ったのだ」と述べた。

*→〔憑依〕・〔もののけ〕に関連記事

神隠し】→〔行方不明〕3







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