かたこり
出典:『Wiktionary』 (2014/01/24 05:45 UTC 版)
名詞
関連語
語源
夏目漱石『門』(1910年新聞掲載)の以下の箇所が、この症状について「凝った」と言う表現を使用した初出とされる。
- 座敷へ来て見ると、御米は眉を寄せて、右の手で自分の肩を抑えながら、胸まで蒲団の外へ乗り出していた。宗助はほとんど器械的に、同じ所へ手を出した。そうして御米の抑えている上から、固く骨の角を攫んだ。
- 「もう少し後の方」と御米が訴えるように云った。宗助の手が御米の思う所へ落ちつくまでには、二度も三度もそこここと位置を易えなければならなかった。指で圧してみると、頸と肩の継目の少し背中へ寄った局部が、石のように凝っていた。御米は男の力いっぱいにそれを抑えてくれと頼んだ。
また、江戸末期の書籍にも「痃癖の凝り」といった表現が見られるため、漱石にのみ帰されるかは一概に言えない(新聞を通して全国に広まったという可能性はある)。なお、この表現が一般的になる以前は「肩が張る」「打肩」等の表現を用いていた。
翻訳
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