三省堂 大辞林 |
かか・える かかへる 0 【抱える】
(1)物を腕で囲むようにして胸にだいたり、脇の下にはさんだりして持つ。
「大きな箱を両手で―・えている」「書類を小脇に―・える」「難問続出で、頭を―・えてしまう」「膝を―・えている」「腹を―・えて笑う」「すきっ腹を―・えてさまよう」
(2)人を雇って家族や会社の一員とする。召しかかえる。
「庭師を―・える」「大勢の店員を―・えている大店」
(3)自分の負担となるような人を家族の一員としてもつ。
「両親と五人の子供を―・えて、生活に追われる」「病人を―・えている」
(4)処理・解決しなければならないことをもつ。
「巨額の借金を―・えて経営が行きづまる」「難問を―・えている」「紛争の火種を―・えている」
(5)内部に含む。
「汗の香すこし―・へたる綿衣の薄きを/枕草子 44」
(6)罪をかばう。
「山門の大衆あげて『流罪せられよ』と公家に申ししかども、君―・へ仰せられしを/平治(下・古活字本)」
「かかえる」の用例一覧
太宰治 豊島與志雄著『高尾ざんげ』解説 (青空文庫)
というものを体得しているようである。馬鹿な議論をしない。二階の窓から、そとを通るひとをぼんやり見ている。そうして、私たちのように、その人物にしつこい興味など持たない。彼は、ただ見ている。猫が、だるそうにやってくる。それを阿呆みたいに抱きかかえる...
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宮城道雄 雨夜の駅 (青空文庫)
何時でも安心して往きたいと思っている。 私のただ一つの望みは、寿命の来る迄相変らず箏が弾ける様にと、そればかり願っている。 こんなことを考えている中に、何かざわめいたと思うと改札が始った。その人は、親切に私をかかえる...
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海野十三 科学者と夜店商人 (青空文庫)
とファラデーの暗界の研究にアッシスタントをつとめていた昔を思い浮かべて、なつかしげに眼の前のダーク・スペースの方を見ると、其処に汚い着物を着た一人の男が、バケツをかかえるようにして、しゃがんでいた。 その男は下を向いて何かブツブツと 独言 ( ひとりごと ) を言...
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