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お光の縁談

原題:
製作国:日本
製作年:1946
配給:
スタッフ
演出:池田忠雄 イケダタダオ

中村登 ナカムラノボル
脚本:新藤兼人 シンドウカネト
撮影:生方敏夫 ウブカタトシオ
音楽:万城目正 マンジョウメタダシ
キャスト(役名
河村黎吉 カワムラレイキチ (三平
水戸光子 ミトミツコ (お光)
佐野周二 サノシュウジ (友吉
久慈行子 クジユキコ (咲子)
清水一郎 シミズイチロウ (八木
高山八百子 タカヤマヤオコ (勝
高倉彰 タカクラアキラ (吉田
坂本武 サカモトタケシ (源七)
逢川かほる アイカワカオル (千代
三村秀子 ミムラヒデコ (早苗
西村青兒 ニシムラセイジ (山万旦那
解説
演出家転向した池田忠雄第一作品
ストーリー※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください
外食券食堂主人三平には三人の娘がいる。長女三女嫁ぎ次女のお光が主婦役目を果たしていた。お光は勝気な女で店の一切を切りまわし、幼い時から三平育てられた板前友吉協力して、親切で美味しい店の評判をとり外食者の人々から愛されていた。友吉は口にこそ出さないが、秘かにお光に恋心を抱いていた。この明るい生活に一つ波紋が起きた。嫁いだ藤枝亭主と共に転がり込んで来たのである藤枝とその良人終戦後郷里百姓になる決心をして帰ったが、百姓生活に落第して戻って来たのだ。三平はこの意気地なさが気に食わずいい顔をしなかったが、お光は妹夫婦更生のために、父に内緒で金を工面してやった。お光の情け感謝した妹夫婦が、今度こそ立ち直る誓い新たな決意固めて国へ帰って行った。一つ波紋がおさまってホッとした時、長女の咲子が亭主外地から引揚げて来た。そして新しく商売したいかお金何とかしてくれと頼まれてお光は途方にくれていた。その頃お光に縁談持ち上がった。それは三平の幼な友達の源七の口利き荒物屋山万からの縁談だった。お光はこの縁談には気乗りしなかった。というのは友吉の心を知っていたからである。いつも面と向かえ口喧嘩以外にしたことのないお光も、いつか友吉に心を惹かれていたのだ。が、姉妹思いのお光は自分の恋を捨てても、と、この結婚条件付き承諾した。結婚すれば、まとまった金を融通してくれるようにと。このお光の心を知った友吉は悲しかった。「お金のために結婚するのはよくない、そんな結婚をしては幸福にはなれない。あなたの仕合わせにこのお金を役立てて欲しい。私の心ばかりのお祝いのしるしだ」そう言って今夜限り暇をくれと言った。さしうつむいてじっと考えているお光を残して友吉悄然と荷造りをはじめるのだった。お光は友吉の心を本当に有難いと思った。無言友吉の手を握った。二人はもう多くを言わなくてもよかった。お光は友吉の心を、友吉はお光の心を知りすぎるほど知っていたのである





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