おぼえる

デジタル大辞泉

おぼ・える【覚える】

読み方：おぼえる

［動ア下一］［文］おぼ・ゆ［ヤ下二］《「おもほゆ」の音変化。「ゆ」は、もと、自発・可能の助動詞で、自然に思われる、他から思われる意が原義》

１ （「憶える」とも書く）見聞きした事柄を心にとどめる。記憶する。「子供のころのことは—・えていない」

２ 学んだり経験したりして、身につける。習得する。「こつを—・える」「技術を—・える」

３ からだや心に感じる。「疲れを—・える」「愛着を—・える」

４ （古風な言い方）思われる。「お言葉とも—・えません」

５ 思い出して話す。

「いで—・え給へ」〈大鏡・序〉

６ 自然と思い出される。ふと想像される。

「昔—・ゆる花橘、撫子、薔薇(さうび)」〈源・少女〉

７ 似る。似合う。

「御かたちありさま、あやしきまでぞ—・え給へる」〈源・桐壺〉

８ 他人からそう思われる。

「この世の中に恥づかしきものと—・え給へる弁の少将の君」〈落窪・一〉

９ 意識がはたらく。分別する。

「物は少し—・ゆれども腰なむ動かれぬ」〈竹取〉

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

おぼえる

出典:『Wiktionary』 (2021/08/10 08:29 UTC 版)

動詞

おぼえる【覚える・憶える】

1. (他動詞) 忘れないで、記憶にとどめておく。記憶する。意識して忘れない。
   • あの時のことは今でも覚えている。
   • 母さんがしまった僕の本の場所、覚えていない？
   • よく覚えておくようにします。
   • 覚えとけよ。（「いつか痛い目に遭わせるぞ」といった意味）
2. (他動詞) 学んだり教えられたりして、身に付ける。習得する。
   • 方程式の解き方を覚える。
   • 仕事のコツを覚える。
3. (他動詞) ある感情や感覚を意識する。
   • 寒さ［暑さ］を覚える。
   • 親しみ［怒り・悲しみ・のどの渇き・戦慄など］を覚える。

活用

発音^(?)

東京アクセント

お↗ぼえ↘る

京阪アクセント

↗おぼえる

語源

「おもほゆ」→「おぼほゆ」→「おぼゆ」→「おぼえる」と転じた。

翻訳

語義1

• 英語:learn,remember,bear in mind
• 朝鮮語:기억하다
• 中国語: (繁): 記住/ (簡): 记住,  (繁): 記得/ (簡): 记得

語義2

• 英語:learn
• 朝鮮語:익히다, 터득하다
• 中国語: (繁): 學會/ (簡): 学会,  (繁): 領會/ (簡): 领会, 掌握

語義3

• 英語:feel
• 朝鮮語:느끼다
• 中国語: (繁): 感覺/ (簡): 感觉, 感到

漢字辞典

憶

憶	画数：16 学習年：中学校で習う漢字 音読み：オク 訓読み：おぼえる、 おもう ピンイン：yi4 ハングル：억 対応する英語：recollection, think, remember

覚

覚	画数：12 学習年：小学4年で習う漢字 音読み：カク、 コウ 訓読み：おぼえる、 さます、 さとる、 さめる ピンイン：jue2 / jiao4 ハングル：각、 교 対応する英語：memorize, learn, remember, awake, sober up

覺

覺	画数：20 音読み：カク、 コウ 訓読み：おぼえる、 さます、 さとる、 さめる ピンイン：jue2 / jiao4 ハングル：각、 교 対応する英語：memorize

※ご利用のPCやブラウザにより、漢字が正常に表示されない場合がございます。

Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence. Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.

Weblio日本語例文用例辞書

「おぼえる」の例文・使い方・用例・文例

• 書いた物を見なくても間違わずに言えるように頭の中でおぼえる
• 一般人が共感をおぼえるような性質を持つ通俗的な小説
• 一般大衆が共感をおぼえるような性質
• 一般人が共感をおぼえるような性質を持つ通俗的な文学
• こども店長のCMさつえいでは，ぼくの知らないことばをおぼえるのにくろうしました。