おっしゃる

デジタル大辞泉

おっしゃ・る【^▽仰る／^▽仰^▽有る】

読み方：おっしゃる

［動ラ五（四）］《「おおせある」の音変化》

１ 「言う」の尊敬語。言葉を口にお出しになる。言われる。おおせられる。「先生はこう—・いました」「早く—・い」

２ （人名などを受けて）そういう名前でいらっしゃる。「佐藤さんと—・る方」「お名前はなんと—・いますか」

[可能] おっしゃれる

[補説] 命令形「おっしゃい」は、多く女性が使う。

［動ラ下二］に同じ。

「おゆき様とお前と逢はせた時、これ限りと—・れたか」〈浄・鑓の権三〉

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おっしゃる

出典:『Wiktionary』 (2021/09/12 03:52 UTC 版)

動詞

おっしゃる【仰る】

1. （敬語）「言う・告げる」の丁寧語・尊敬語。
   • （丁寧:対話者敬意）旅費は足りなくっても嘘をつくよりましだと思って、到底あなたのおっしゃる通りにゃ、出来ません、この辞令は返しますと云ったら、校長は狸のような眼をぱちつかせておれの顔を見ていた。（夏目漱石『坊っちゃん』）
   • （尊敬:動作主敬意）但馬さんは大声で、えらい！ とおっしゃって立ち上り、椅子に躓いて転びましたが、あの時は、私も但馬さんも、ちっとも笑いませんでした。（太宰治 『きりぎりす』）
2. （敬語）「言う（名乗る）」の丁寧語・尊敬語。
   • （尊敬:動作主敬意）菊池太助さまとおっしゃる方がお見えになりましてござりますが。」（林不忘 『仇討たれ戯作』）

活用

• 連用形に助動詞ますが後続する場合はイ音便化して「おっしゃいます」となるのが一般的。
• 命令形「おっしゃれ」の代替として、通常、「おっしゃいませ」の「ませ」が省略された「おっしゃい」が用いられる。

語源

• 古典日本語「おほせある（おほせらる）」（＜名詞「おほせ（＜おほす）」＋「あり」）又は「おほせある」の転訛

  または、室町期の語「おしゃる」（＜「おほす」＋「やる」（＞いらっしゃる、さっしゃる、うっちゃるなど））の転とも。

類義語

• いわれる（＜「言う」＋「れる」）
• のたまう（但し現代日本語では、慇懃無礼ないし揶揄のニュアンスを有する）

関連語

• 謙譲語:もうす

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「おっしゃる」の例文・使い方・用例・文例

• あなたのおっしゃることに異論を差し挟むつもりはありません
• おっしゃることの意味がわかりません
• あなたのおっしゃるとおりです。
• あなたのおっしゃる通り。
• あなたのおっしゃるとおり、注意が必要だ。
• ご指摘いただいた点は、お客さまのおっしゃるとおりでございます。
• 留守中ブラウンさんとおっしゃる方がこられましたよ。
• 留守中にブラウンさんとおっしゃる方が来られましたよ。
• 全くおっしゃるとおりと思います。
• 全くあなたのおっしゃる通りです。
• 先生のおっしゃることを注意して聞かねばなりません。
• 先生のおっしゃることを注意して聞かなければなりません。
• 先生のおっしゃることをもっと注意して聞くべきだ。
• 実は、まったくあなたのおっしゃるとおりです。
• 私はあなたのおっしゃることが分かりません。
• 私が若すぎるとでもおっしゃるのですか。
• なぜそうおっしゃるのですか。
• どこでもおっしゃる通りでいいですよ。
• どうやらおっしゃるとおりだと思います。