航空軍事用語辞典++ |
【AH-1】
Bell AH-1
アメリカのベル社が開発した攻撃ヘリコプター。
世界初の攻撃ヘリコプターとなるはずだったAH-56が納入価格や技術上の問題を起こしたため、アメリカ陸軍が暫定の代替機種として試作させた5機種のうち、ベル209をAH-1の名前で採用したものである。(ただしベル209の開発は、発注よりも以前からベル社が独自におこなっていた)
これは場つなぎの採用であったはずだったが、その後AH-56の開発が断念されたため、AH-1は名実ともに世界初の攻撃ヘリコプターとなり、長きに渡って使われることになった。
UH-1を改良して作られたが、攻撃のみを主任務とするという新しい概念を取り入れられたため大きく設計変更され、やや尾部に面影を残すのみである。特に胴体幅はできるだけ被弾面積を小さくしたため1m未満しかない。(幅は型により異なる)
胴体幅を狭くしたまま操作をパイロットとガナーに分担したためタンデム複座となり、武装は胴体横のスタブ翼に施した。以後このスタイルは攻撃ヘリコプターの一般的な構成となった。
また機動力を重視したため、ローターから抗力の大きなスタビライザー・バーを廃し、かわりにドアヒンジローターを採用して、速度を向上させた。
何度も改修されたため様々なバリエーションが存在し、陸軍では後継のAH-64に道を譲ったものの、海兵隊では最新型のAH-1Zが運用されており、初期のタイプと比べ武装から運動性能・整備性・生存性など・あらゆる能力を圧倒的に凌駕している。
陸上自衛隊が配備するAH-1Sは、近代化AH-1S(AH-1F)またはC-NITEに相当し、主武装に20mm機関砲・BGM-71(TOW)対戦車ミサイル・2.75inロケット弾ポッドを装備する。
参考リンク:http://www.mb-aero.net/contents/products/bell_defense/ah-1z.html
AH-1S(JGSDF)
AH-1のバリエーション(陸軍型)
- AH-1G: 初期型でベトナム戦争用に対人戦を意識された、愛称は「ヒューイコブラ」
- AH-1Q: ワルシャワ条約機構軍との戦闘を意識した対戦車ヘリコプター型
- AH-1S: AH-1GとAH-1Qを改修し、エンジンとトランスミッションを強化したもの
- AH-1P: AH-1S準拠の新造機で、キャノピーと計器を改善、旧称「量産型AH-1S」
- AH-1E: 機関砲と照準器をターレットに装着して攻撃の自由度を強化、旧称「アップガンAH-1S」
- AH-1F: 赤外線抑制装置を追加して隠密性を向上させるなどしたもの、旧称「近代化AH-1S」
- AH-1F C-NITE: AH-1Fに暗視照準器を追加した夜間戦闘対応型、通称「コブラナイト」
AH-1のバリエーション(海兵隊型)
- AH-1J: 海上飛行を考慮してエンジンを双発にしたもの、愛称「シーコブラ」
- AH-1T: 胴体を延長して燃料搭載量を増加
- AH-1W: エンジンをUH-60やAH-64と共通のT700にしたもの、愛称「スーパーコブラ」
- AH-1Z: AH-1Wを改修し、ローターを4枚ブレードにして飛行能力を強化、MFDや新型照準器などにより戦闘力を強化、愛称「ヴァイパー」