三省堂 大辞林 |
うしろめた・い 5 【後ろめたい】
〔「後ろ目痛し」の転〕
(1)後ろ暗いところがあって、良心がとがめる。やましい。
「私には―・いところはない」
(2)あとのことが気懸かりだ。将来が心配だ。なりゆきが不安だ。
⇔後ろ安し
「をみなへし―・くも見ゆる哉あれたるやどにひとりたてれば/古今(秋上)」
(3)気が許せない。油断がならない。
「これほど―・う思はれ参らせては、世にあつては何かはし候ふべき/平家 2」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
「うしろめたい」の用例一覧
酒と歌 (青空文庫)
か知ら作つて來たとでもいふべきで、どうも作る氣になつて作つて來たといふ氣がしない。全力を擧げて作つて來たといふ氣がしない。たゞ、作れるから作つた、作らすから作つたといふ風の氣持である。寢食を忘れてゐる樣な苦心ぶりを見聞きするごとにいつもうしろめたい...
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豊島与志雄 交遊断片 (青空文庫)
教師が片手間なんだから、少々うしろめたい気がするね。」と私は、教師というものの本質論が出た時に云った。 「なに片手間だって君は立派すぎるくらいだよ。」と辰野が、吃りを超越した早口で云ってくれた。 「誰だって教師は片手間さ、教室...
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太宰治 嘘 (青空文庫)
嫁に対してだけは、ちっともうしろめたいものを感ぜず、そうしてそれは、その女の人格が高潔なせいであるとばかり解していたのですから、なに、一向に平気で、 悠々 ( ゆうゆう ) と話込みました。 「実はの、きょ...
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