三省堂 大辞林 |
い・る 0 【入る】
➊
人などが意図的に内側に移動する。
(1)人などが、ある建物・区画の中に移動する。はいる。
「無用の者―・る可(べ)からず」「虎穴に―・らずんば虎子を得ず」
(2)京都の町で場所を示す場合に、南北の通りから西または東へ少し行く。
「中京区丸太町通り寺町東―・る」
(3)人が、ある分野に進む。…の一員となる。
「仏門に―・る」
(4)人が、ある精神的状態になる。
「涅槃(ねはん)に―・る」「悟道に―・る」
➋
物などが内側に移動する。また、物の内部に何かが生ずる。
(1)物が何かの中にはいる。抽象的なものについてもいう。
「ずいぶん念が―・っている」「病(やまい)膏肓(こうこう)に―・る」「すずりに髪の―・りてすられたる/枕草子 28」
(2)太陽・月が没する。
「月ガ―・ッタ/ヘボン(三版)」
(3)(「ひびがいる」の形で)割れ目が生ずる。
「茶碗にひびが―・る」「骨にひびが―・ったらしい」
事態が進行して、ある状態になる。
「話はいよいよ佳境に―・った」「悦(えつ)に―・る」
ある時刻・季節になる。
「寒(かん)に―・る」
他の動詞の下に付いて複合動詞をつくる。
(1)自然にその状態になりきる意を表す。
「消え―・りそうな声」「寝―・る」
(2)意図的にその動作に徹する意を表す。
「話に聞き―・る」「恐れ―・ります」
〔「はいる」のやや古めかしい言い方。「いれる」に対する自動詞〕
⇒いれる
[慣用] 有卦(うけ)に―・悦に―・寒に―・気に―・技(ぎ)神(しん)に―・鬼籍に―・御意(ぎよい)に―・興に―・神(しん)に―・手に―・堂に―
» (成句)入るを量りて出ずるを為す
» (成句)入るを量りて出ずるを制す
い・る 0 【要る】
い・る 1 【射る】
い・る 1 【▼煎る/▼炒る/▼熬る】
いる 【▼沃る】
いる ゐる 0 【居る】
(動ア上一)[文]ワ上一
[一]
(1)人・動物がその場所に存在する。おる。
「人の〈い〉ない部屋」「池には鯉(こい)が〈いる〉」
(2)友人などをもっている。
「私には妻子が〈いる〉」「彼には良い友人がたくさん〈いる〉」
(3)座る。腰をおろす。
「〈い〉ても立ってもいられない」「かく立てるはなぞ。〈ゐ〉侍れ/落窪 1」
(4)人がある地位につく。
「御むすめの女御、后に〈ゐ〉給ひぬ/落窪 4」
(5)鳥・虫などがある物の上などにとまる。
「蠅…ただよろづの物に〈ゐ〉、顔などにぬれ足して〈ゐる〉などよ/枕草子 43」
(6)雲・塵(ちり)など、上方に広がりうるものが下方にとどまる。
「纏向(まきむく)のあなしの山に雲〈ゐ〉つつ雨は降れどもぬれつつそ来し/万葉 3126」「(琴ニ)手触れらるる人も無ければ、みな塵〈ゐ〉にたり/宇津保(初秋)」
(7)(「腹が居る」の形で)怒りがおさまる。
「梶原この詞に腹が〈ゐ〉て/平家 9」
(8)(「腹を居る」の形で)怒りをしずめる。
「目の前へつれていて、たたきころして腹を〈ゐる〉/浄瑠璃・長町女腹切(上)」
[二](補助動詞)
(1)形容動詞の連用形「…で」を受け、…であるの意を表す。
「その後、達者で〈いる〉かい」「いつまでも元気で〈い〉てほしい」
(2)打ち消しの「…ずに」「…ないで」を受けて、…しない状態の持続を表す。
「終了の鐘が鳴ったのも知らないで〈いる〉」「服も脱がずに〈いる〉」
(3)動詞の連用形に助詞「て(で)」の付いた形を受ける。
(ア)主体の動きを表す動詞に付いて、その動きが継続・進行中であることを表す。
「空を飛んで〈いる〉鳥」「雨が降って〈いる〉」「今、手紙を書いて〈いる〉」
(イ)主体の変化を表す動詞に付いて、その結果が持続していることを表す。
「入り口のドアがあいて〈いる〉」「時計が止まって〈いる〉」「小鳥が死んで〈いる〉」
(ウ)その状態であることを表す。
「母親によく似て〈いる〉」「この計画はばかげて〈いる〉」「日本は海に囲まれて〈いる〉」
(エ)その動作が習慣的に反復されることを表す。
「この川はしばしば氾濫をおこして〈いる〉」「あの店はいつも混んで〈いる〉」「昔から…と言われて〈いる〉」
(オ)過去に完了した動作を表す。
「少年使節一行はローマ教皇にも会って〈いる〉」「君はよく勉強して〈いる〉なあ」
〔上代の上二段動詞「う」を上一段に再活用させたものとする説がある。「いる」は本来「立つ」に対する、すわる、その場を動かないでいる意で用いられ、動的な性格が強いのに対して、「おる」はある状態のまま存在する意で、状態性が強い〕
» (成句)居ても立っても居られない
[一]
(1)人・動物がその場所に存在する。おる。
「人の〈い〉ない部屋」「池には鯉(こい)が〈いる〉」
(2)友人などをもっている。
「私には妻子が〈いる〉」「彼には良い友人がたくさん〈いる〉」
(3)座る。腰をおろす。
「〈い〉ても立ってもいられない」「かく立てるはなぞ。〈ゐ〉侍れ/落窪 1」
(4)人がある地位につく。
「御むすめの女御、后に〈ゐ〉給ひぬ/落窪 4」
(5)鳥・虫などがある物の上などにとまる。
「蠅…ただよろづの物に〈ゐ〉、顔などにぬれ足して〈ゐる〉などよ/枕草子 43」
(6)雲・塵(ちり)など、上方に広がりうるものが下方にとどまる。
「纏向(まきむく)のあなしの山に雲〈ゐ〉つつ雨は降れどもぬれつつそ来し/万葉 3126」「(琴ニ)手触れらるる人も無ければ、みな塵〈ゐ〉にたり/宇津保(初秋)」
(7)(「腹が居る」の形で)怒りがおさまる。
「梶原この詞に腹が〈ゐ〉て/平家 9」
(8)(「腹を居る」の形で)怒りをしずめる。
「目の前へつれていて、たたきころして腹を〈ゐる〉/浄瑠璃・長町女腹切(上)」
[二](補助動詞)
(1)形容動詞の連用形「…で」を受け、…であるの意を表す。
「その後、達者で〈いる〉かい」「いつまでも元気で〈い〉てほしい」
(2)打ち消しの「…ずに」「…ないで」を受けて、…しない状態の持続を表す。
「終了の鐘が鳴ったのも知らないで〈いる〉」「服も脱がずに〈いる〉」
(3)動詞の連用形に助詞「て(で)」の付いた形を受ける。
(ア)主体の動きを表す動詞に付いて、その動きが継続・進行中であることを表す。
「空を飛んで〈いる〉鳥」「雨が降って〈いる〉」「今、手紙を書いて〈いる〉」
(イ)主体の変化を表す動詞に付いて、その結果が持続していることを表す。
「入り口のドアがあいて〈いる〉」「時計が止まって〈いる〉」「小鳥が死んで〈いる〉」
(ウ)その状態であることを表す。
「母親によく似て〈いる〉」「この計画はばかげて〈いる〉」「日本は海に囲まれて〈いる〉」
(エ)その動作が習慣的に反復されることを表す。
「この川はしばしば氾濫をおこして〈いる〉」「あの店はいつも混んで〈いる〉」「昔から…と言われて〈いる〉」
(オ)過去に完了した動作を表す。
「少年使節一行はローマ教皇にも会って〈いる〉」「君はよく勉強して〈いる〉なあ」
〔上代の上二段動詞「う」を上一段に再活用させたものとする説がある。「いる」は本来「立つ」に対する、すわる、その場を動かないでいる意で用いられ、動的な性格が強いのに対して、「おる」はある状態のまま存在する意で、状態性が強い〕
» (成句)居ても立っても居られない
いる 1 【射る】
(動ア上一)[文]ヤ上一
(1)弓で矢を飛ばす。
「弓を〈いる〉」「矢を〈いる〉」
(2)矢や弾丸を飛ばして目的物に当てる。
「けものを〈いる〉」「的を〈いる〉」
(3)ものに強く鋭く向けられる。
「厳しいまなざしが人を〈いる〉」「太陽の光が目を〈いる〉」
(4)(比喩的に)貴重なもの、望んでいたものを手に入れる。
「金的を〈いる〉」
(1)弓で矢を飛ばす。
「弓を〈いる〉」「矢を〈いる〉」
(2)矢や弾丸を飛ばして目的物に当てる。
「けものを〈いる〉」「的を〈いる〉」
(3)ものに強く鋭く向けられる。
「厳しいまなざしが人を〈いる〉」「太陽の光が目を〈いる〉」
(4)(比喩的に)貴重なもの、望んでいたものを手に入れる。
「金的を〈いる〉」
いる ゐる 【▽率る/▽将る】
いる 1 【鋳る】
いる 【▽癒る】
(動ア上一)
(多く「腹がいる」の形で)怒りがおさまる。
「藤七めが鼻の先で、さいなまねば腹が〈い〉ぬ/浮世草子・風流曲三味線」
〔「腹が居る」の「ゐる(居)」が「いる(癒)」と考えられて生じたもの〕→いる(居る)
(7)
(多く「腹がいる」の形で)怒りがおさまる。
「藤七めが鼻の先で、さいなまねば腹が〈い〉ぬ/浮世草子・風流曲三味線」
〔「腹が居る」の「ゐる(居)」が「いる(癒)」と考えられて生じたもの〕→いる(居る)
新潟県田上町方言 |
いる
大阪弁 |
いる
| 大阪弁 | 訳語 | 解説 |
|---|---|---|
| いる | いる be; there is; there are; exist; be found; live (in); stay; be (at) home; be present |
居る。「おる」より古い語。待遇的に中立な表現として用いる。1,000年も前から使われていた「いる」の後に生まれ西日本に広がった「おる」の後、上方京阪の中央部では江戸との交流で「いる」が上位語として流入したために「おる」が下向きの表現となった。「いてる」「いとる」が主流になる前はこれを使ったが、京都は「いる」を保っている。先生なら明日はうちにいやると思いますけど、あいつまだこんなとこいよるんか、と助動詞もつく。否定形は「いん」だが、音韻的な悪さのためほとんど使用されず、「いぃひん」「いてへん」または「おらん」を使う。 |
いる
隠語大辞典 |
JMnedict |
ウィキペディア |
入部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/10/20 08:13 UTC 版)
(いる から転送)
入部(にゅうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では11番目に置かれる(2画の5番目)。
[続きの解説]
「入部」の続きの解説一覧
- 1 入部とは
- 2 入部の概要
Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ) |
出典:Wiktionary |
いる
出典:『Wiktionary』 (2010/10/17 08:13 UTC 版)
語源:いる
動詞:入る
【入る】
- はいる。外から中へと移動する。
- 主に京都で、東西方向の移動を表す方言。単独では用いられず、「東入る」(東方向への移動)「西入る」(西方向への移動)の形で、若しくは「る」をカタカナにした「東入ル」「西入ル」の形で用いる。
活用
関連語
翻訳
- 英語:enter
動詞:要る
【要る】
活用
翻訳
語源:いる(ヤ行)
動詞:射る
【射る】
活用
活用
関連語
翻訳
|
|
動詞:炒る/煎る/熬る
活用
関連語
翻訳
動詞:鋳る
【鋳る】
- 鋳造すること。
活用
動詞:熟る
【熟る】
- 熟すること。
活用
語源:ゐる
動詞:居る
【居る】
活用
関連語
ゐる も参照。
動詞:沃る
【沃る】
- 水を注ぐこと。
活用
漢字辞典 |
出典:漢字辞典 |
儥
入
入 |
冶
射
射 |
居
居 |
彃
彃 |
|
炒
煎
熬
要
要 |
鋳
鑄
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>> 「いる」を含む用例の一覧
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