ある貴婦人の肖像とは?

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ある貴婦人の肖像

原題:The Portrait of a Lady
製作国:イギリス
製作年:1996
配給:フランス映画社配給(日本ビクター提供)
スタッフ
監督:Jane Campion ジェーン・カンピオン
製作:Monty Montgomery モンティ・モンゴメリー

Steve Golin スティーヴ・ゴリン
原作:Henry James ヘンリー・ジェームズ
脚色:Laura Jones ラウラ・ジョーンズ
撮影:Stuart Dryburough スチュアート・ドライバラ
音楽:Wojciech Kilar ヴォイチェフ・キラール
美術:Janet Patterson ジャネット・パターソン
編集:Veronika Janet ヴァロニカ・ジャネット
衣装(デザイン):Janet Patterson ジャネット・パターソン
字幕:戸田奈津子 トダナツコ
その他:Ann Wingate アン・ウィンゲイト
キャスト(役名
Nicole Kidman ニコール・キッドマン (Isabel Archer
John Malkovich ジョン・マルコヴィッチ (Gilbert Osmond)
Barbara Hershey バーバラ・ハーシー (Madame Serena Merle)
Martin Donovan マーティン・ドノヴァン (Ralph Touchett)
Mary Louise Parker メアリー・ルイーズ・パーカー (Hernietta Stackpole)
Shelley Duvall シェリー・デュヴァル (Countess Gemini
Shelly Winters シェリー・ウィンタース (Mrs.Touchett)
Richard E. Grant リチャード・E・グラント (Lord Warburton)
Viggo Mortensen ヴィゴ・モーテンセン (Casper Goodwood
Valentina Cervi ヴァレンティナ・セルヴィ (Pansy
Christian Bale クリスチャン・ベール (Edward Rosier
John Gielgud ジョン・ギールグッド (Mr.Touchett)
解説
19世紀保守的社会の中で、自由で誠実に生きようとした女性冒険苦難を描く大河ロマン文豪ヘンリー・ジェームズ(1843〜1916)の同名小説初めての映画化監督は「ピアノ・レッスン」のジェーン・カンピオン脚本は「エンジェル・アット・マイ・テーブル」でもカンピオンと組んだローラ・ジョーンズ撮影の「ワンス・ウォリアーズ」のスチュアート・ドライバラ衣裳美術ジャネット・パターソン編集のヴェロニカ・ジャネットは「ピアノ・レッスン」に続いて参加音楽は「ドラキュラ」のヴォイチェフ・キラール主演は「誘う女」のニコール・キッドマン共演は「愛のめぐりあい」のジョン・マルコヴィッチ、「欲望」のバーバラ・ハーシー、「愛・アマチュア」などハル・ハートリー作品で知られるマーティン・ドノヴァン、「ブロードウェイと銃弾」のメアリー・ルイーズ・パーカー、「エイジ・オブ・イノセンス」「プレタポルテ」のリチャード・E・グラント、「クリムゾン・タイド」のヴィーゴ・モーテンセン、「若草物語」のクリスチャン・ベール、「狩人の夜」などのシェリー・ウィンタース、「ポパイ」などロバート・アルトマン監督作品で知られるシェリー・デュヴァル、そして「月下の恋英国劇壇重鎮、サー・ジョン・ギールグッドとベテラン勢が脇を固める。
ストーリー※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください
現代シドニー少女たちがキス感激語りながら木陰踊りはじめる。1872年英国。イザベル・アーチャー(ニコール・キッドマン)はウォーバートン卿(リチャード・E・グラント)の求婚を断わった。彼女はアメリカ両親を失って以来自分保護者である叔父タチェット氏(ジョン・ギールグット)に、その理由明かす結婚自分将来の自由を閉ざすのが怖いのだ。ロンドンに行くというイザベルに、叔母のタチェット夫人シェリー・ウィンタース)は息子ラルフマーティン・ドノヴァン)を同伴するように言う。ロンドンイザベル親友のヘンリエッタ(メアリー・ルイーズ・パカー)と会う。ヘンリエッタはイザベル求婚しているアメリカ人キャスパー・グッドウッド(ヴィゴ・モーテンセン)を連れてきていた。キャスパーイザベル訪問するが、彼女は別れを告げる翌朝、タチェット氏危篤の報にイザベルラルフ屋敷に戻る。イザベル叔母友人の謎めいた貴婦人マダム・マール(バーバラ・ハーシー)に会い、親しくなる。タチェット氏はラルフイザベル娶るように言うが、結核もちのラルフ自分では彼女を支えられない、代わりに彼女に自由に生きられるだけの遺産を残すよう頼む。タチェット氏の死後イザベルは7ポンド遺産相続した。半年後、フィレンツェ。マダム・マールは半ば世捨て人のように住む骨董品収集家のギルバート・オズモンド(ジョン・マルコビッチ)を訪ねる彼の娘パンジー(ヴァレンティナ・チェルビ)が、15歳まで育った修道院から帰ってきたところだった。マダム・マールはオズモンド理想限りなく近い女性として、フィレンツェ滞在中のイザベル・アーチャーのことを教える。イザベルはマダム・マールに紹介されてオズモンドはとその姉ジェミニ伯爵婦人シェリー・デュヴァル)に会い、彼に魅かれるのだったローマ近郊のカプロラールを見学中のイザベル前に突然オズモンド現れ、愛を告白する。フィレンツェに戻ってパンジーを訪ねたイザベルは、彼女が父に対して絶対服従していることに驚く。一年後フィレンツェイザベル婚約したという報に驚いたキャスパーラルフが彼女を訪問する。人は金目当て結婚と噂するが、イザベルは幸福だった。三年後、ローマイザベルは二年前に子供を死なせていた。パンジーにはエドワード・ロジェ(クリスチャン・ベール)が求婚しているが、オズモンドはその財産たいしたことがないので認めようとしない。オズモンド邸の宴をウォーバートン卿が訪れ結核悪化したラルフ療養旅行ローマに来ていると告げる。卿はパンジー清楚美しさ魅かれるオズモンドはそれを知ってイザベル縁談取り持つよう命じる。イザベル見舞いを受けたラルフは、別人のような静かな表情の奥に彼女の絶望的思いを見抜いた。大使館舞踏会で、イザベルは夫の命に従ってウォーバートン卿にパンジーへの気持ちについてそれとなく探りを入れる。卿は求婚意思は確かだが父オズモンドの手紙を投函ていないという。イザベル助言求められたラルフは、卿は恋は確かだがその相手パンジーではないというと言う。イザベル助言求められたラルフは、卿は恋は確かだがその相手パンジーではないと言うその夜イザベルパンジー話し、彼女も卿の真の恋の相手を見抜いていること、そして彼女はロジェ愛しており、父の気を逸らす囮として卿の求婚話をできるだけ長引かせようとしていることを知る。オズモンドは卿の求婚の手紙が来ないのはイザベル陰謀だと彼女を責める。その卿は急用ロンドン戻りラルフもまた急激な病状悪化英国へ戻った。オズモンドパンジー真意見抜き修道院送り返した。イザベルラルフ危篤電報を受け取るが、オズモンドは彼女の出発許さないジェミニ伯爵夫人は彼女に、マダム・マールがオズモンド愛人で、パンジーはその隠し子だと明かすイザベルは夫を無視して英国出発、その途中パンジー訪ねる。そこにはマダム・マールもいた。パンジー一緒に英国へという継母誘いを断わるが、帰りに会いに来ることを約束させる。マダム・マールはイザベルに、タチェット氏が彼女に遺産を残したのは、実はラルフ希望だったのではないか指摘する。イザベルラルフ元へ駆けつけ、瀕死ラルフに愛を告白し、彼女の腕のなかでラルフは息を引き取る葬儀のあとの夕暮れにいたイザベルキャスパーが声をかけ、愛を求める。イザベルはその接吻をふりほどき、雪道を走る。タチェット邸の閉ざされたフランス窓の前で、イザベル振り返るのだった


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ある貴婦人の肖像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/04/19 16:37 UTC 版)

ある貴婦人の肖像
The Portrait of a Lady
監督 ジェーン・カンピオン
脚本 ローラ・ジョーンズ
製作 モンティ・モンゴメリー
スティーヴ・ゴリン
マーク・ターンブル
出演者 ニコール・キッドマン
ジョン・マルコヴィッチ
音楽 ヴォイチェフ・キラール
撮影 スチュアート・ドライバーグ
編集 ヴェロニカ・ジャネット
配給 日本の旗 フランス映画社
公開 1996年12月24日 アメリカ合衆国の旗
1997年1月25日 日本の旗
上映時間 142分
製作国 イギリスの旗 イギリス
言語 英語
allcinema
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ある貴婦人の肖像』(The Portrait of a Lady)は1997年製作のイギリス映画である。ジェーン・カンピオン監督。原作はヘンリー・ジェイムズの小説『ある婦人の肖像』。日本版DVDは2001年版に続き、字幕の異なる2011年版が発売されている。

目次

製作・エピソード


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


原作者ヘンリー・ジェイムズは小説で、ヒロインの最後の決断を描かず、イギリスからローマに戻ったことだけを、他の登場人物に語らせて終っている。結末の曖昧さに関しては、原作者自身が創作ノートに「読者に委ねた」と記しており、複数の研究者が、その後のヒロインの人生について仮説を立てて論じている[1]。映画脚本では、ヒロインがローマに戻ったと語る友人の場面の後に、義理の娘をヒロインが修道院から連れ出すという、原作にない場面が書き足されていたが、両場面とも編集段階でカットされた[2]

キャスト

役名 俳優 日本語吹替
イザベル・アーチャー ニコール・キッドマン 田中敦子
ギルバート・オズモンド ジョン・マルコヴィッチ 松橋登
マダム・セレナ・マール バーバラ・ハーシー 弥永和子
ヘンリエッタ・ストックポール メアリー=ルイーズ・パーカー 佐藤しのぶ
ラルフ・タチェット マーティン・ドノヴァン 牛山茂
ウォーバートン卿 リチャード・E・グラント
エドワード・ロージア クリスチャン・ベール
キャスパー・グッドウッド ヴィゴ・モーテンセン 田中正彦
タチェット氏 ジョン・ギールグッド 藤本譲
タチェット夫人 シェリー・ウィンタース 火野カチコ
ジェミニ伯爵夫人 シェリー・デュヴァル
パンジー・オズモンド ヴァレンティナ・セルヴィ

ストーリー


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


舞台は19世紀。アメリカ生まれの美しい娘イザベルは両親を亡くし、イギリスの親戚で裕福なタチェット家[3]に身を寄せていた。利発なイザベルは周囲の人々に愛され、貴族の求婚者も現れた。アメリカ時代の恋人である青年実業家キャスパーも、海を越えてイザベルを追って来た。だが、夫に従属するだけの古風な結婚を嫌うイザベルは、一生、独身でも構わないと言い放つ。

イザベルの従兄であるラルフ・タチェットも、イザベルを愛していたが、結核で自分の余命が僅かであることを悟っていた。イザベルの望みが、進歩的で自立した生き方だと知っているラルフは、自分が受け継ぐべき莫大な財産がイザベルに渡るよう配慮する。だが、そうと知らないイザベルは、年上の芸術愛好家オズモンドに手もなく籠絡され、結婚を決めてラルフを失望させた。

イザベルに、オズモンドとの結婚を決意させたのは、イザベルにとって憧れの存在である未亡人マダム・マールだった。しかし、マダム・マールとオズモンドの狙いはイザベルの財産であり、愛のない結婚生活はイザベルの快活さを失わせて行った。

表向きは幸福な上流夫人としてローマで暮らすイザベル。しかし、夫のオズモンドは優雅な生活と芸術だけを愛し、妻を従わせるために精神的な迫害を加え続けた。息苦しい生活の中で、ローマを訪れたラルフやキャスパー達と再会するイザベル。だが、イザベルは愛する従兄のラルフにも、弱みを見せることが出来なかった。

帰国したラルフが危篤に陥ったことを知り、高圧的な夫の制止を振り切ってイギリスに戻るイザベル。イザベルの苦悩を見抜いていたラルフは、ローマへは帰らずに、この館で暮らせと言い残す。ラルフの葬儀の後、キャスパーが再びイザベルに求婚した。しかし、イザベルの眼には、ローマへと続くまっすぐな道が見えていた。(ローマへ戻るというシナリオの具体的な表現は、編集の段階でカットされた)




  1. ^ 岩波文庫『ある婦人の肖像』(下巻)解説による。
  2. ^ 徳間文庫『ある貴婦人の肖像』(映画脚本)前書きによる。
  3. ^ タチェットやマダム・マール等の人名表記は、2001年発売の日本版DVDに準拠。


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