アルコールといえば酒そのものを指す言葉として流布している。狭義では酒におけるアルコールとはエチルアルコール(C2H5OH、分子量46.07)のことを指す。アルコールは穀類を酵母が代謝する過程(アルコール発酵)で生じ、人は古来よりこれを酒として飲用してきた。酒を飲んで生じる「酔い」の主体はこのアルコールの薬理作用である。アルコールは生体内では主に肝臓で代謝される。
三省堂 大辞林 |
アルコール 0 [(オランダ) alcohol]
(1) (ア)鎖式、脂環式炭化水素の水素原子を水酸基で置き換えた化合物の総称。メチルアルコール(メタノール)、エチルアルコール(エタノール)がその代表的な例。これらは無色、揮発しやすい液体で燃えやすく、有機物をよく溶かす。燃料・溶媒とするほか酒類や医薬の製造などに用いる。デンプン質や果実は酵母や細菌の作用でアルコール発酵をおこして酒を生じる。これを蒸留して中世にアルコールが知られた。現在はアセチレンやエチレンから工業的に合成される。また、アルコールには分子中に水酸基が二個ある二価アルコール(エチレングリコール)、三個ある三価アルコール(グリセリン)がある。
(イ)エチルアルコールの略称。
(2)〔エチルアルコールが主成分であることから〕酒類のこと。
(イ)エチルアルコールの略称。
(2)〔エチルアルコールが主成分であることから〕酒類のこと。
健康用語辞典 |
PDQ®がん用語辞書 |
アルコール
【仮名】あるこーる
【原文】alcohol
ビール、ワイン、酒類に含まれる化学物質。アルコールはまた、一部の医薬品、うがい薬、エッセンシャルオイル(植物から抽出された芳香成分を含んだ液体)、家庭用品などにも含まれている。
【原文】alcohol
ビール、ワイン、酒類に含まれる化学物質。アルコールはまた、一部の医薬品、うがい薬、エッセンシャルオイル(植物から抽出された芳香成分を含んだ液体)、家庭用品などにも含まれている。
日本酒用語集 |
アルコール(あるこーる)
分子中に水酸基(OH)をもつ有機化合物をいい、1分子中に水酸基を1個もつものを1価アルコール、2個もつものを2価アルコール、3個もつものを3価アルコールという。清酒中には、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソブチルアルコール、イソアミルアルコール、フェネチルアルコールなどの1価アルコールや、グリセリンと呼ばれる3価アルコールが含まれている。
焼酎・泡盛用語集 |
アルコール(あるこーる)
その分子中に水酸基(―OH)を有する一群の有機化合物。1分子中に水酸基1個を有するものを1価アルコール、2個を2価アルコール、3個を3価アルコールという。また炭素原子が少ない(低級)アルコールは水に溶けやすいが、多い(高級)アルコールは水に溶けにくくなり、ついにはロウのような固体になる。通常、単にアルコールという場合にはエチル・アルコール(エタノール)を指し、酒類に含まれる主要アルコールで、炭素原子2個を有す、無色透明、沸点78℃の揮発性の液体である。酵母の発酵作用により、砂糖・ブドウ糖などからつくられるが、穀類などのデンプン質原料はデンプンを糖化し、ブドウ糖にかえてからアルコール発酵させなければならない。また、石油化学工業の副産物であるエチレンからの合成法でもつくられるが、飲用目的での使用は禁止されている。エチル・アルコールは酒類として人間とのかかわり合いの歴史が長く、人体に対して害の少ないことや致酔性のあることで知られ、人間社会に欠くことのできない存在となっている。酒類中には炭素原子が3個以上のアルコールも微量に存在する。これらのうち炭素数が3~5個のものをフーゼル油と総称し、タンパク質の分解物であるアミノ酸から生成される。酒類の香味を引き立たせる有用成分とされており、特に蒸留酒にとっては重要な成分である。アルコールは分子中に水酸基を持っているので味覚としては甘く感じる。また発酵過程で有機酸と結合してエステルをつくり、酒類の重要な芳香成分となる。
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