三省堂 大辞林 |
あくが・る 【▼憧る】
〔「がる」は離れる意〕
(1)心や体が居るべき所から離れてさまよう。浮かれ出る。
「思ひ余りわびぬる時は宿離(か)れて―・れぬべき心ちこそすれ/古今六帖 2」「物思ふ人のたましひは、げに―・るる物になむありける/源氏(葵)」
(2)心が強くひきつけられて、じっとしていられない気持ちになる。
「入道は心澄み果つまじく―・れてながめゐたり/源氏(松風)」
(3)何かに心をうばわれてぼんやりする。うわの空になる。
「世の中をいとはかなきものに思して、ともすれば―・れ給ふを/栄花(様々の悦)」
(4)男女の仲がうとうとしくなる。
「御中も―・れて程へにけれど/源氏(真木柱)」
あこが・る 【▼憧る/▼憬る】
「あくがる」の用例一覧
樋口一葉 月の夜 (青空文庫)
辻占 ( つぢうら ) うりのこゑ、汽車の 笛 ( ふえ ) の遠くひゞきたるも、 何 ( なに ) とはなしに 魂 ( たましひ ) あくがるゝ 心地 ( こゝち ) す。 底本:「日本の名随筆58...
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樋口一葉 あきあはせ (青空文庫)
( おほぢ ) ゆく 辻占 ( つじうら ) うりのこゑ、汽車の笛の遠くひゞきたるも、 何 ( なに ) とはなしに魂あくがるゝ心地す。 雁 ( かり ) がね 朝月夜 ( あさ...
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土田杏村 風は草木にささやいた 跋 (青空文庫)
( いのち ) の糧に餓ゑてゐる人達のよろこびはどんなであらうぞ! それが目に見えるやうだ。 次に君について書いたのは「光陰」の「光りにあくがるる詩」の中である。 「山村...
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