あがり

デジタル大辞泉

あがり【上がり／揚がり】

読み方：あがり

［名］

１ 位置・地位・値段などが高くなること。「物価の—が激しい」

２ 売上高。収入額。または、収穫高。「家賃の—で暮らす」

３ でき上がること。できぐあい。仕上がり。「—がかんばしくない」「一丁—」

４ 物事の終わり。「今日は五時で—にする」

５ 双六(すごろく)で、駒が最終の所に進んで勝つこと。また、トランプやマージャンなどで、役ができて勝つこと。

６ 「上がり花」の略。

［接尾］

１ 名詞や動詞の連用形に付いて、その状態が去った後の間もないこと、その名残があるさまを表す。「雨—」「病み—」

２ 名詞に付いて、もとそういう身分や職業であったことを表す。「役人—」「教員—」

日本語活用形辞書

上がり、挙がり

読み方：あがり

ラ行五段活用の動詞「上がる」「挙がる」の連用形である「上がり」「挙がり」、あるいは連用形が名詞化したもの。

終止形

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土木用語辞典

上り（あがり）

一日の仕事が終わって作業を止めることを言う。

競馬用語辞典

あ（上）がり

レースや調教で、最初を「テン」、中盤を「なか」、終盤を「しまい」または「上がり」という。「上がり３ハロン」といえばゴールから逆算して６００メートルのこと。

⇒ハロン

隠語大辞典

あがり

1. 煎茶、お茶。「うじ」「おでばな」に同じ。「あがり花」ともいふ。
2. 茶。待合、料理店等客のあがる事を目的とする商家に限りて用ゆ。
3. 茶。「あかりばな」の略。
4. お茶（出花）。水商売においては客のないことを「お茶をひいた」というので茶という語を嫌つて「あがり」または「あがりばな」という。〔花〕

分類 花柳界、花／風俗

あがり

1. 駅などでの列車の降車客。〔掏摸〕

分類 掏摸

あがり

1. 〔用語〕木戸の収入。

分類 寄席

アガリ

読み方：あがり

1. 会計。

分類 ルンペン／大阪

上り

読み方：あがり

1. ①お茶。「あがりばな」の略。②目的通り「スリ」をやったこと。③朝方（太陽が上ることから）。④階下に家人不在又は熟睡したときをねらって二階に忍込む窃盗。「あきすねらい」と同様のときにも用いる。
2. （一）自分担当出番全部終了。（二）興行の総収入額。（三）お茶。

分類 芸能

上り

読み方：あがり

1. 意ノ如ク掏摸ヲナシ得タルコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・東京府〕
2. 目的通りに掏摸を遂行し得た事を云ふ。

分類 東京府

上り

読み方：あがり

1. 人ノ不在中ニ忍ヒ入リ金品ヲ窃取スルコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・京都府〕
2. 下座敷ニ家人不在、又ハ睡眠中ヲ窺ヒ、二階座敷ニ忍入リ犯ス窃盗。〔第三類　犯罪行為〕
3. 玄関の上り口にある外套傘などを盗む賊。刑事の用語。
4. 下座敷に家人不在又は睡眠中を窺ひ二階座敷に忍入り窃盗を働くことをいふ。〔犯罪語〕
5. 〔犯〕「掲り」とも書く。屋外盗の一種で家人の不在又は睡眠中を窺ひ店頭や玄関等の物品を盗む掻浚ひのこと。「ゲソ引き」「金時」と同じ。「干狩」「〓下」「幕稼ぎ」といふのは干物専門の掻浚ひで、其他「駈込」「蛸釣り」「鳶」「台転し」等と類似の犯罪。
6. 上りは玄関先へ上り込んで外套、帽子などの掛けてあるものを盗むもので「アケバネズミ」の別名もある。
7. 犯罪語にて玄関口に掛けてある外套、又は店先きの商品等を盗む賊のことをいふ。
8. 階下に家人不在又は熟睡せる時を窺い二階に忍び入り窃盗を犯す又は玄関においてある衣類、履物類等を窃取する事を云ふ。又「あきすねらい」と同様の時にも用ひらる。
9. 家人の隙に乗じて玄関口の物を窃取するもの。弘前、江差　強窃盗犯仲間。
10. 下屋敷に家人不在又は睡眠中を窺い二階に忍び入りて窃盗。三島。
11. 〔犯〕店先の商品又は玄関口にある物品を盗む賊のこと。
12. 二階に忍び込んで窃盗、玄関口の物を窃取する。〔一般犯罪〕
13. ①二階よりの侵入盗。高いところより上り込むところより。〔盗〕　②玄関荒し盗。上り口の泥棒だから。〔盗〕

分類 京都府、刑事、強窃盗、強窃盗犯仲間、犯、犯罪、犯罪者、犯罪語、盗／犯罪

上り

読み方：あがり

1. 主人の都合で解傭すること。

分類 妓夫妓女

上リ

読み方：あがり

1. 朝方－日影上ルノ意ニ出ヅ。〔第一類　天文事変〕
2. 朝方。太陽が上るの意より。

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JMnedict

上里

姓	読み方
上里	あがり

上利

姓	読み方
上利	あがり

ウィキペディア

上がり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2016/11/24 02:03 UTC 版)

上がり（あがり）

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

あがり

出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 06:18 UTC 版)

名詞

あがり【上（が）り】

1. 位置や価格などが高くなること。
2. 【上（が）り、揚（が）り】売り上げ、収穫高、収入。特に客商売では「揚がり」を用いる。
   • 家賃の上がりで、暮らしている。
   • 扇朝のために上野の鈴本で演芸会を開いた。さうして上りを扇朝に養老金としておくった。（久保田万太郎、『末枯』、1917年）
3. 物事の終わり、もしくは、ひと区切り。一段落すること。
   • 今日の仕事はこれで上がりとしましょう。
4. 双六で終着すること。転じて、ゲームで最終的な目標に達すること。主に賭け事で勝った場合に使う。
5. (トランプ, 麻雀) トランプゲームや麻雀で手役を揃えて勝負をつけること。勝利。
6. （寿司屋の符丁）、食事を終えたときに出される茶。
7. でき上がること。できぐあい、できばえ。
   • 今日は、色の上がりが良い。
8. （季語）カイコの上蔟(じようぞく)。夏の季語。
9. 競馬・競輪のレースの終盤。馬の調教の仕上がり具合。
10. 【揚（が）り】 （油揚げ、てんぷらなど）食品を油で揚げた場合の出来具合。
11. 【上（が）り、揚（が）り】もとそういう身分や職業であったこと。
    • お酉と喜兵衛の申し立てによると、次右衛門は道楽者の揚がりだけに、近所の人達にも愛想がよく、これまで別に悪い噂もなかった。（岡本綺堂『半七捕物帳 かむろ蛇』）

語源

（語義5）「上がり花」の略（上がり花の詳細は不明）、もしくは語義3から^[1]。

関連語

語義1

• あげ、のぼり【登り、昇り、上り】
• 類義語: 上昇
• 対義語: 下がり、下降、下り
• 複合語: 値上がり

語義2

• 稼ぎ
• 類義語: 売り上げ、水揚げ

語義3

• 終了、区切り

接尾辞

あがり【上がり、揚がり】

1. （名詞に後置して）もとそういう身分や職業であったことを表す。
   • 役人上がり
2. （名詞または動詞の連用形に後置して）続いていた状態が終わって間がない意を表す。まだ、名残がある状態。
   • 雨上がり、病み上がり

関連語

語義1

• 出自
• 類義語: 出身
• 対義語: 崩れ

動詞

1. あがるの連用形。

Weblio日本語例文用例辞書

「あがり」の例文・使い方・用例・文例

• 音程があがりぎみだ
• 電気料金は９月から急激にあがりました。
• 渋みが少なく十分な旨みをもった味わいのお茶ができあがります。
• 溶き卵を加えて、できあがりです
• いつもさまざまなアドバイスをいただき、頭があがりません。
• 東京の地理には不慣れなど思いますので、明日、ホテルまでお迎えにあがります。
• お届けにあがりましたが、ご不在でしたのでこちらでお預かりしております。
• 来月タクシー料金があがります。
• 野茂が打者をおさえると観客がわきあがります。
• 僕ってあがり性だから、人の前で話すの苦手なんだよ。
• 午前中にお迎えにあがりましょうか。
• もう少しケーキをめしあがりませんか。
• どのくらいしたらこのドレスはできあがりますか。
• どうぞお菓子をご自由におあがりください。
• このドレスはいつごろできあがりますか。
• ４月に給料があがりました。
• 下士官あがりの将校.
• お洋服は 3 週間でご用意できます[できあがります].
• もう少しコーヒーを召しあがりませんか.
• [食べ物などを勧めて] さあもっとおやり[おあがり]ください.