あお‐ぎり〔あを‐〕【青×桐】
読み方:あおぎり
アオイ科の落葉高木。樹皮は緑色。葉は大形で手のひら状に三〜五つに裂け、柄は長い。夏に、淡黄色の雄花と雌花がまじって咲き、果実は、種子のついた舟形のさやが放射状につく。庭木・街路樹とし、材は楽器・家具用。梧桐(ごどう)。《季 夏》「—の向ふの家の煙出し/素十」
あおぎり〔あをぎり〕【青桐】
あおぎり (青桐)
●東アジアの亜熱帯から熱帯地方に分布しています。わが国では、本州の伊豆半島や紀伊半島、四国や九州の海岸沿いに見られます。高さは15メートルほどになり、樹皮は滑らかで緑色をしています。大型の葉は浅く掌状に3~5裂し、枝先近くに互生します。6月から7月ごろ、大きな円錐花序をつけ、小さな黄白色の花を咲かせます。果実は莢果で、枝から下垂します。名前は、葉が「きり(桐)」に似ていて、樹皮が緑色をしていることから。中国では「梧桐」と呼ばれます。
●アオギリ科アオギリ属の落葉高木で、学名は Firmiana simplex。英名は Chinese parasol tree。
アオギリ: | 青桐 |
カカオノキ: | カカオの木 |
コラノキ: | コーラの木 |
ゴジカ: | 午時花 |
サキシマスオウノキ: | ヘリチエラ・アクチノフィラ 先島蘇芳の木 |
ドムベヤ: | ドムベヤ・チリアケア |
アオギリ
(あおぎり から転送)
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アオギリ(青桐[5]・梧桐[5]、学名: Firmiana simplex)は、アオイ科[注 1]アオギリ属の落葉高木。別名ではケナシアオギリ[1]ともよばれる。和名の由来は、キリ科のキリ(桐)が「白桐」とよぶのに対して、幹肌が青緑色で大きな葉がつく様子がキリに似ることから名付けられている[6][7][8]。中国名の梧桐(ごとう)も日本ではよく知られている[8]。公園樹、街路樹に利用される。
注釈
出典
- ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Firmiana simplex (L.) W.F.Wight アオギリ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年1月2日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Firmiana platanifolia (L.f.) Schott et Endl. f. tomentosa (Thunb.) H.Hara アオギリ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年1月2日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Firmiana simplex (L.) W.F.Wight var. glabra Hatus. アオギリ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年1月2日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Firmiana platanifolia (L.f.) Schott et Endl. アオギリ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年1月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 100.
- ^ a b c d e f g 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 142.
- ^ a b c 辻井達一 2006, p. 127.
- ^ a b c d e f g h i j k 田中潔 2011, p. 132.
- ^ a b c d e f g h i j k 馬場篤 1996, p. 9.
- ^ a b c d e 菱山忠三郎 1997, p. 124.
- ^ a b c d 林将之 2008, p. 64.
- ^ a b c d e 亀田龍吉 2014, p. 60.
- ^ a b c d 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2012, p. 117.
- ^ 菱山忠三郎 1997, p. 125.
- ^ 『埤雅』 巻14・釈木・桐 。"旧説、梧桐以知日月正閏。生十二葉、一辺有六葉。従下敷一葉為一月。有閏則生十三葉。視葉小者、則知閏何月。不生、則九州異君。"。
- ^ 『詩経』大雅・巻阿に「鳳凰鳴矣、于彼高岡。梧桐生矣、于彼朝陽。」とある。また『荘子』秋水篇に鳳凰は梧桐の木にしかとまらないと言う。
- ^ 『太平御覧』 巻579・琴下 。"『琴書』曰昔者至人伏羲氏王天下也(中略)削桐為琴。"。
梧
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