愛知のオマントとは? わかりやすく解説

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愛知のオマント

名称: 愛知のオマント
ふりがな あいちのおまんと
種別1: 風俗習慣
保護団体名:
選択年月日 2004.02.16(平成16.02.16)
都道府県(列記): 愛知県
市区町村(列記):
代表都道府県 愛知県
備考 体育の日前日日曜日ほか
解説文: 愛知県内尾張地方西三河地方には、ダシ呼ばれる御幣立て豪華な馬具飾った馬を社寺奉納する、オマントあるいは馬の塔呼ばれる行事がかつて広く分布していたことが知られている。
 この行事は、氏神祭り行われるほか、ガッシュクとかガッショクと呼ばれ数十連合し名古屋市熱田神宮龍泉寺豊田市猿投神社などの特定の社寺に馬を奉納することも盛んに行われていた。氏神祭りで行う場合と、ガッシュクで行う場合では取り組み方が違いガッシュク参加するのは最も格が高いとされ、馬に乗せるダシ馬具も違うものであった氏神祭り行われるオマントでは、シマ呼ばれる集落の一番小さなまとまり単位で馬を出したが、この場合用いダシ馬具ガッシュク用いるものとは別のものが用いられた。このため、現在でもガッシュク格式で行うことを申し合わせて行っている所もある。
 オマントの行列には、棒などを持って様々な組み手披露する棒の手呼ばれる芸能が加わることが多く、「オマントに棒の手つきもの」という所も多い。旧愛知郡東部西加茂郡ではこの傾向顕著に見られ、これに火縄銃一隊加えて警固祭りという所も多い。
 例えば、長久手町長湫ながくて】のオマントは、かつては平年作の年にはシマ単位で曳き馬祭りが行われ、豊作の年には警固祭りが行われていたが、現在ではガッシュク格で行われる警固祭り不定期に行われている。現在の警固祭りは、長湫集落二つ分けたキリ呼ばれるまとまり単位行われるキリはいくつかのシマまとまったのである東西二つキリが、それぞれ一頭ずつダシ馬具飾った馬を出し長湫氏神である景行天皇社富士社奉納する行事で、棒の手火縄銃の空撃ち奉納行われる
 オマントは、シマ単位数十連合して行われるものなど、様々な規模まとまり行われていたことが知られているが、現在では生業変化社会環境変化などにより、馬の飼育がほとんど行われなくなったり、廃絶する所が多くなっている。行われている行事も、長湫のようにガッシュク格としてかつての長湫村単位行われるもののほか、かつてシマ単位行われた規模のもののみになり、熱田神宮猿投神社龍泉寺などで行われた大規模なガッシュク行われなくなっているなどの変化見られる



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