α-ヘリックスとは? わかりやすく解説

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αらせん

同義/類義語:αヘリックス, α構造,
英訳・(英)同義/類義語:alpha helix, alpha structure

ベータシート構造と共にタンパク質三次元構造形成するアルファリックスは、ペプチド結合つながったアミノ酸の鎖がらせん状に巻いた構造をしており、ペプチド結合間の酸素原子水素原子の間の水素結合により、この構造保っている。

αヘリックス


αヘリックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/08 05:34 UTC 版)

αヘリックス(Alpha helix)はタンパク質二次構造の共通モチーフの1つで、ばねに似た右巻きらせんの形をしている。骨格となるアミノ酸の全てのアミノ基は4残基離れたカルボキシ基水素結合を形成している。


  1. ^ Neurath, H (1940). “Intramolecular folding of polypeptide chains in relation to protein structure”. Journal of Physical Chemistry 44: 296–305. 
  2. ^ Taylor, HS (1942). “Large molecules through atomic spectacles”. Proceedings of the American Philosophical Society 85: 1–12. 
  3. ^ Huggins, M (1943). “The structure of fibrous proteins”. Chemical Reviews 32: 195–218. 
  4. ^ Bragg, WL; Kendrew JC, Perutz MF (1950). “Polypeptide chain configurations in crystalline proteins”. Proceedings of the Royal Society A 203: 321–?. 
  5. ^ Pauling, L; Corey RB, Branson HR (1951). “The Structure of Proteins: Two Hydrogen-Bonded Helical Configurations of the Polypeptide Chain”. Proceedings of the National Academy of Science in Washington 37: 205–?. 
  6. ^ Voss-Andreae, J (2005). “Protein Sculptures: Life's Building Blocks Inspire Art”. Leonardo 38: 41–45. 


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αヘリックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 06:25 UTC 版)

タンパク質構造予測」の記事における「αヘリックス」の解説

詳細は「αヘリックス」を参照 αヘリックスは、タンパク質二次構造の中で最も多く存在するタイプである。αヘリックスは、1ターンあたり3.6個のアミノ酸持ち4番目の残基ごとに水素結合形成されている。平均的な長さ10アミノ酸(3ターン)または10Åだが、5~401.511ターン)とばらつきがある。水素結合整列することで、ヘリックス双極子モーメント生じその結果ヘリックスアミノ末端部分的な正電荷生じる。この領域には遊離NH2基があるため、リン酸塩などの負の電荷を持つ基と相互作用する。αヘリックスは、タンパク質コア表面に最も多く存在し、そこは水性環境との界面となっている。らせんの内側面する側は疎水性アミノ酸が、外側面する側は親水性アミノ酸存在する傾向がある。このように4つアミノ酸のうち3分の1ずつが疎水性になる傾向があり、このパターン容易に見つけることができる。ロイシンジッパーモチーフでは、隣接する2つヘリックス向かい合う面にあるロイシン繰り返しパターンモチーフ予測大きく影響している。ヘリカルホイール(英語版プロット使用して、この繰り返しパターンを示すことができる。タンパク質コア細胞膜埋もれている他のαヘリックスは、疎水性アミノ酸分布より高く規則的であり、そのような構造予測が可能である。表面露出したヘリックスは、疎水性アミノ酸割合が低い。アミノ酸含有量は、αヘリックス領域予測することができる。アラニン(A)、グルタミン酸(E)ロイシン(L)、メチオニン(M)富み、プロリン(P)グリシン(G)、チロシン(Y)セリン(S)乏し領域は、αヘリックスを形成させる傾向がある。プロリンは、αヘリックスを不安定にしたり破壊したりするが、より長いヘリックス存在し屈曲部を形成することもある。

※この「αヘリックス」の解説は、「タンパク質構造予測」の解説の一部です。
「αヘリックス」を含む「タンパク質構造予測」の記事については、「タンパク質構造予測」の概要を参照ください。

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