薔薇
バラとは、バラ科バラ属の低木およびその花の総称である。観賞用植物の代表格といえる種であり、多くの品種が生み出されている。
典型的なバラは幾重もの花びらを持つ重弁(八重咲き)であり、紅色の花を咲かせる。茎や葉にはトゲがあり、「きれいなバラにはトゲがある」という慣用句の元となっている。薔薇の花は贈り物の花束に用いる花としても好まれ、園芸用植物としても好まれ、薔薇の香りは芳香として好まれる。バラの果実(ヒップ)は茶の香り付けにも用いられる。
「バラ」という言葉そのものは日本古来の語彙(和語)である。語源をたどると「いばら」と同源、「いばら」が転じた呼び名であり、もともとは「トゲのある低木」を指す呼び名である。漢字の「薔薇」という字は中国語から伝わったもので、音読みで「しょうび」と呼ばれることもある。
薔薇の原産地は北半球の温暖な地域一帯であり、とりわけ中国南部の辺りはバラの原種の産地として知られる。
バラは古来より美しい観賞用植物として愛でられており、古代ギリシアではすでに今日に通じる「花々の頂点」といった位置づけが確立されていた。
バラの品種改良も古くから盛んに行われており、今日では全世界で数万に上る品種が登録されているという。深紅の薔薇に限ってもルージュリアンやレッドシャトー等々、枚挙にいとまがない、赤いバラだけでなく、白薔薇、黄バラ、ピンクのバラなど、色味・色合いは多種多様である。
【用例】
「茨の道」「きれいなバラには棘がある」など多くの慣用句がある
バラ【Bala】
ばら【▽散】
ばら【×肋】
ばら【荊=棘】
ばら【薔=薇】
読み方:ばら
バラ科バラ属の低木の総称。特に、観賞用に改良された園芸品種。枝にとげがあり、蔓(つる)状となるものもある。葉は羽状複葉。萼(がく)・花びらとも5枚が基本で、重弁もある。花は香りが強く、咲く形から抱え咲き・剣弁咲き・高芯咲き・平咲きなどとよぶ。色は紅・赤・黄色などさまざまある。主に北半球の温帯・冷帯に分布。バラ科の双子葉植物にはバラ属のほかサクラ属・シモツケ属・ナシ属など約100属が含まれ、約3000種が世界各地に分布。ローズ。いばら。しょうび。そうび。《季 夏》「手の—に蜂来れば我王の如し/草田男」
ばら【▽輩/▽原/×儕】
バラ 【Ballagh】
荊棘
刺
薔薇
バラ
バラ
薔薇
薔薇
薔薇
薔薇
薔薇
バラ
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バラ(薔薇)は、バラ科バラ属の総称である[1][要ページ番号][2][要ページ番号][3][要ページ番号]。あるいは、そのうち特に園芸種(園芸バラ・栽培バラ)を総称する[1](花が鑑賞用や食用とされる[4] )。本項では、後者の園芸バラ・栽培バラを扱うこととする。
注釈
- ^ なお、「玫瑰」は中国語においてはハマナスを指す。
- ^ Jacquin, Nikolaus Joseph. Observationum botanicarum iconibus ab auctore delineatis illustratarum. pars I- [-IV et ultima]; Readex Microprint, 19--. Landmarks 2 ; monographs.NCID BB01405064 写本、名古屋大学所蔵。
- ^ 今戸らによると「(前略)民間療法において、果皮は緩下、利尿を目的に、偽果(種子を含む)は利尿、通風、リウマチ、座骨神経痛などに用いられ(後略)[18]」という。
- ^ ハマナスは皇后雅子のお印[25]。
- ^ 2013年にリニューアルされるまでは243種、株数は国内第4位の2万2千株だった。
- ^ バックの作出したバラは耐病性と耐寒性に優れていることで有名。
出典
- ^ a b 小林 1972
- ^ 亀岡 1993
- ^ 日外アソシエーツ 2008
- ^ 「食べるバラが好調 愛知の法人 加工品売り上げ5倍に」『日本農業新聞』』、2020年3月19日、8面。2020年3月21日閲覧。
- ^ “【デビッド・オースチン・ロージズ史 Vol.2】逆境から栄光への道とデビッド・オースチン・ファミリーの力”. GardenStory (2019年7月7日). 2023年10月16日閲覧。
- ^ “TOTOSK KITCHEN Vol. 24 ローズウォーターにんじんのローズグラタン”. dacapo (ダカーポ) the web-magazine. 2016年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月18日閲覧。
- ^ Bourrin, Jeanne (フランス語). La Rose et la mandragore. p. 162 ISBN 2-87686-072-4.
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- ^ 福井祐子「バラ花弁の新規色素Rosacyanin類の構造 (口頭発表の部)」『天然有機化合物討論会講演要旨集』第42巻第(0)号、2000年、55-60頁、doi:10.24496/tennenyuki.42.0_55、NAID 110006681912。
- ^ 『全唐詩』巻598所収。
- ^ “高駢:山亭夏日”. Web漢文大系. 2019年6月8日閲覧。
- ^ 甲斐 2007, pp. 470–479
- ^ a b 木下 2017, pp. 469-
- ^ 中尾 2006, p. 453.
- ^ a b c d 田中敏夫. “花の女王バラを紐解く「チャイナローズ~中国生まれのバラ」”. GARDEN STORY. 株式会社タカショー. 2019年1月6日閲覧。
- ^ 木下 2017, pp. 469、670、474、475、679
- ^ 今戸 et al. 2010, pp. 409–409
- ^ 井上 1932, pp. 59, 「みちのへの」
- ^ 『都道府県展望』 1971, pp. 52-52(コマ番号0030.jp2)
- ^ 東洋一のバラ園と岡本勘治郎 京阪園芸
- ^ 会社沿革 京阪園芸
- ^ ローズガーデン ひらかたパーク
- ^ 会社の歩み 京成バラ園芸
- ^ “天皇皇后両陛下 結婚30年 皇后さまのお印、津波に耐えた「奇跡のハマナス」が陸前高田市の「全国植樹祭」で10年以上ぶりに里帰り”. TBS NEWS DIG. TBSテレビ (2023年6月8日). 2023年7月8日閲覧。
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- ^ “かのやばら園植栽図鑑”. かのやばら園. 2014年10月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月18日閲覧。
- ^ “靭公園バラ園”. 大阪市花と緑の情報サイト. 2015年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年3月7日閲覧。
- ^ “余録:英語で「バラの下で(under the rose)」が…”. 毎日新聞. 2022年7月6日閲覧。
バラ(都市)
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「中世後期のスコットランド」の記事における「バラ(都市)」の解説
詳細は「バラ_(スコットランドの行政区)」を参照 バラのうちのほとんどは東海岸に面し、その中に大規模かつ裕福なアバディーンやパース、エディンバラがあった。それらの成長は大陸との貿易によって促された。南西部においてグラスゴウが成長し始め、エアやカークーブリ(Kirkcudbright)がスペインやフランスと不定期のつながりはあったけれども、アイルランドとの海商はそれほど利益を生まなかった。多数の王許バラに加え、この時期には王の直臣バラ(en)や教会によるバラも増加し、1450年から1516年までに51が作られた。これらのほとんどは王のものよりもはるかに小規模であり、国際交易から除外され、主に地方の市場や手工業の中心地として機能した。概してバラは、その後背地とかなり局所的な交易を行い、食糧や原料においてそれに依存していただろう。羊毛は、この時代の始めにおいて主要な輸出品であったが、皮癬の流入が貿易に深刻な打撃となり、15世紀初期から輸出品としては衰退し始め、ほぼ横ばいであったが、16世紀初めの北海沿岸低地帯で市場の衰退がさらなる打撃となった。イングランドにおいてとは異なり、スコットランドではこのことによって大規模な毛織物工業が促されることはなく、ごく低質で粗い織物が重要であったようである。
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「 バラ」の例文・使い方・用例・文例
- バラのアーチ
- 仕事と家族とのバランスをとるのは難しい
- この料理は色のバランスがとてもいい
- 私は突風で体のバランスをくずした
- そのアザラシはボールを鼻の上にのせてバランスをとっている
- トレーにのっているコーヒーのバランスをとりつつなんとかドアを開けることができた
- 私たちは余暇に費やすお金と貯金するお金のバランスを保たなければならない
- 曲芸師は棒で慎重にバランスを取りながらぴんと張ったロープの上を進んだ
- このバラは実にきれいだ
- バラは今が盛りだ
- バラの木
- 野バラがいつも私の服に引っ掛かる
- つるバラ
- イバラの冠
- 彼らはバラを栽培している
- バランスのとれた食事
- 彼女はかわいいバラと呼ばれた
- バラが今花盛りです
- バラの花びら
- ケイトは滑りやすい階段でバランスをくずした
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