)吉備津神社とは? わかりやすく解説

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きびつ‐じんじゃ【吉備津神社】

読み方:きびつじんじゃ

[一]岡山市吉備津にある神社主祭神大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)で、一族千千速比売命(ちちはやひめのみこと)など八神配祀吉備開拓祖神社殿国宝鳴釜(なるかま)神事は有名。吉備津宮。備中国一の宮

[二]広島県福山市にある神社祭神大吉備津彦命備後国一の宮

吉備津神社の画像

きびつじんじゃ 【吉備津神社】


吉備津神社

吉備津神社
きびつ

御祭神 大吉備津彦大神
    ほか八柱の神

鎮座地 岡山県岡山市吉備津931
吉備津神社
 式内社崇神朝の四道将軍一人として吉備地方平定し吉備津彦命をはじめ吉備氏一族祖神祀られています。
 大吉備津彦大神は、第七孝霊天皇皇子であり、第十崇神天皇御代吉備の国に下られ、温羅という悪者平らげて平和と秩序築き、この地に宮をいとなまれて吉備の国人々のために殖産教え仁政行いました社伝によれば仁徳天皇吉備の国行幸されたときご創建になったもので、後、延喜式定まる名神大社列し、やがて一品の位になられましたので一品吉備津宮、※三備備前備中備後)の一の宮称せられ、昔から産業守護神してまた長寿守り神として全国人々から深く信仰されています。
吉備津神社 拝殿 大化改新後、吉備分割に伴い備中国より備前国備後国勧請されたものと考えられます。

備中国一宮 吉備津神社
      (岡山県岡山市吉備津
備前国一宮 吉備津彦神社
      (岡山県岡山市一宮1403)
備後国一宮 吉備津神社
      (広島県芦品郡新市町宮内
 昔話桃太郎は、吉備津彦命温羅退治をもとに作られたといわれます。 鬼のモデルになっ た温羅は、百済からやって来た王子でした。性格荒々し く凶悪で、身の丈1丈4尺(約4m20cm)もありました現在の岡山県総社 市ある朝鮮式山城鬼の城住み吉備の国荒らし回っていました。そこ で大和朝廷は、武勇誉れ高い吉備津彦命に鬼(温羅)退治命じたのでした。昔話の中で桃太郎お供をしたキジは、吉備津彦命設けた役職犬飼鳥飼努めていた家臣当たりますが、もう一人がなぜなのかは、わかって いません。捕らえられ温羅首を切られ地中深く埋められましたが、13年 間も夜な夜な吉備津彦命夢枕立ち続けました。「ワシの首を吉備津神社の かまどの下に埋めてくれ。そうすれば釜をならして世の吉凶占ってしんぜよ う」この申し出はじまったのが、鳴釜神事です。御竈殿で行われる釜鳴神事は、お釜鳴動音の大小長短によって吉凶禍福 を卜(ボク)するもので、その神秘なことは古く本朝神社考」・上田秋成の 『雨月物語』にも紹介され著名なもので、現在でも行われてます。

吉備津神社

読み方:キビツジンジャ(kibitsujinja)

教団 神社本庁

所在 岡山県岡山市吉備津

祭神 大吉備津彦大神 ほか


吉備津神社

読み方:キビツジンジャ(kibitsujinja)

別名 一宮さん

教団 神社本庁

所在 広島県福山市

祭神 大吉備津彦命

神社名辞典では1989年7月時点の情報を掲載しています。

吉備津神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/11 15:27 UTC 版)

吉備津神社(きびつじんじゃ)は、岡山県岡山市北区吉備津にある神社式内社名神大社)、備中国一宮旧・社格官幣中社で、2023年令和5年)現在神社本庁別表神社


  1. ^ 2023年(令和5年)現在、備中・備後一宮は「吉備津神社」を名乗るが、備前一宮のみ「吉備津彦神社」を名乗る。
  2. ^ 『まいられぇ岡山 2016年版』山陽新聞社、2016年、54頁。 
  3. ^ なお備前の吉備津彦神社側では、分霊による創建の伝承はない。
  4. ^ 皇學館大学出版部『式内社調査報告 第二十二巻 山陽道』。
  5. ^ 神社公式サイト「おかやまの文化財」(岡山県サイト)、文化遺産オンラインなどは本殿建立年代を応永32年(1425年)としている。『週刊朝日百科 日本の国宝』29号(朝日新聞社1997年平成9年))は、本殿は応永12年(1405年)に完成し、応永32年に屋根の仮葺きを檜皮葺きに改めて正式に遷宮したとする。
  6. ^ 『週刊朝日百科 日本の国宝』29号(朝日新聞社、1997年(平成9年))pp.2 - 281 - 2 - 283
  7. ^ a b 吉備津神社本殿及び拝殿 - 国指定文化財等データベース(文化庁
    吉備津神社本殿及び拝殿(岡山県ホームページ「おかやまの文化財」)。
  8. ^ a b 吉備津神社御釜殿 - 国指定文化財等データベース(文化庁
    吉備津神社御釜殿(岡山県ホームページ「おかやまの文化財」)。
  9. ^ a b 吉備津神社回廊(岡山県ホームページ「おかやまの文化財」)。
  10. ^ a b 吉備津神社北随神門 - 国指定文化財等データベース(文化庁
    吉備津神社北随身門(岡山県ホームページ「おかやまの文化財」)。
  11. ^ a b 吉備津神社南随神門 - 国指定文化財等データベース(文化庁
    吉備津神社南随身門(岡山県ホームページ「おかやまの文化財」)。
  12. ^ 『岡山県の地名』(吉備津彦神社)項。
  13. ^ 木造獅子狛犬 - 国指定文化財等データベース(文化庁
    木造獅子狛犬(岡山県ホームページ「おかやまの文化財」)。
  14. ^ 備中神楽 - 国指定文化財等データベース(文化庁
    備中神楽(岡山県ホームページ「おかやまの文化財」)。
  15. ^ 大太刀 銘備州長船秀幸(岡山県ホームページ「おかやまの文化財」)。
  16. ^ 大太刀 法光(岡山県ホームページ「おかやまの文化財」)。
  17. ^ 行道面(岡山県ホームページ「おかやまの文化財」)。
  18. ^ 高麗版一切経(岡山県ホームページ「おかやまの文化財」)。
  19. ^ 本墨書連歌(岡山県ホームページ「おかやまの文化財」)。
  20. ^ 宮内踊(岡山県ホームページ「おかやまの文化財」)。
  21. ^ 吉備津神社に傷付けた疑い 47歳男を再逮捕―岡山県警”. 時事通信 (2021年2月13日). 2021年2月13日閲覧。
  22. ^ 伝賀陽氏館跡(岡山県ホームページ「おかやまの文化財」)。


「吉備津神社」の続きの解説一覧

吉備津神社(きびつじんじゃ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/13 09:42 UTC 版)

茶柱倶楽部」の記事における「吉備津神社(きびつじんじゃ)」の解説

桃太郎伝説由来神社第四十九煎で知り合った大室里乃前述)の祖父とはそこで知り合った

※この「吉備津神社(きびつじんじゃ)」の解説は、「茶柱倶楽部」の解説の一部です。
「吉備津神社(きびつじんじゃ)」を含む「茶柱倶楽部」の記事については、「茶柱倶楽部」の概要を参照ください。


吉備津神社(福山市新市町宮内、位置)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 01:05 UTC 版)

備後国」の記事における「吉備津神社(福山市新市町宮内位置)」の解説

社伝では平安時代備中国の吉備津神社(岡山県岡山市)から分立したというが、実際に12世紀ごろに創建されたものとみられ、一宮称されるのは中世以降

※この「吉備津神社(福山市新市町宮内、位置)」の解説は、「備後国」の解説の一部です。
「吉備津神社(福山市新市町宮内、位置)」を含む「備後国」の記事については、「備後国」の概要を参照ください。


吉備津神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/07 17:17 UTC 版)

黍団子」の記事における「吉備津神社」の解説

吉備国、特に吉備津神社と「黍団子」という食べ物のとあいだには、少なくとも17世紀初頭までにはなにかしらのゆかりができていた。これは俳人志田義秀日本伝説童話」(1941年)に紹介される一首一句から判明する。 まず細川幽斎1610年没)が「備中吉備津宮にて詠める」と詞書前置きした狂歌「神はきねがならはしなれば先づ搗き団子にしたき吉備津宮かな」がある。『古今夷曲集』(寛文6年(1666年)刊)に撰されている。この歌での「きね」は「巫女」と「」をかけており、黍粉に砕くためか黍餅を練るためかは不詳だが、ともかく「きびだんご」の製法は、で搗かれる手順があることが言及される。おそらく参詣者には「きびだんご」がふるまわれたことがあったのだろうが、「当時すでに吉備津神社で売られていた」とまで言い切る書籍もある。 年代は下るが、似た内容俳句備中国の信充が吉備詠んだ餅雪日本一吉備だんご」があり、こちらは『崑山集』(慶安4年(1651年)成立)に所収される。志田は、「日本一吉備だんご」の一句大昔から桃太郎にはつきもの信じきっているゆえ、この俳句桃太郎を指すことは「動かしがたい」と納得しているが、それは誤認であり、実際には「日本一どころかきびだんご」すらも、俳句より数十経た系統本でないと桃太郎の話にあらわれないという考証小池後述が行っている。

※この「吉備津神社」の解説は、「黍団子」の解説の一部です。
「吉備津神社」を含む「黍団子」の記事については、「黍団子」の概要を参照ください。

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