「麒麟」を含む用例
て後年ひとたび真実の形にはいると、全身をもつて物の真底にふれ懊悩しだした麒麟児の姿がハッキリ分るやうに思ふのである。神経の細い鋭さではなしに、いきなり全部的に投げ込むやうに物の奥底へふれていつた荒々しいのたうちが分るのである。ラム...
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・中島敦 河馬 (青空文庫)
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・長谷川時雨 竹本綾之助 (青空文庫)
れを本場とし、修業もその土地を本磨きとするのである。 わが 竹本綾之助 ( たけもとあやのすけ ) 、その 女 ( ひと ) もその約束をもって、しかも天才 麒麟児 ( きりんじ ) として、その上に 美貌...
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・芥川龍之介 僻見 (青空文庫)
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・福沢諭吉 物理学の要用 (青空文庫)
の真理原則を求むるの鍵を放擲したるの罪なり。天文をうかがって吉兆を 卜 ( ぼく ) し、星宿の変をみて禍福を憂喜し、竜といい、 麒麟 ( きりん ) といい、 鳳鳥 ( ほうちょう ) 、 河図 ( かと ) 、幽鬼、神霊の説は、現に...
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・梶井基次郎 『新潮』十月新人號小説評 (青空文庫)
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・芥川龍之介 文芸的な、余りに文芸的な (青空文庫)
しかう云ふ興味よりも高い興味のあることを信じてゐる。若しこの興味とは何かと言へば、——僕は特に谷崎潤一郎氏にはかう答へたいと思つてゐる。——「 麒麟 ( きりん ) 」の冒頭の数頁は 直 ( ただ ) ちにこの興味を与へる 好個 ( かうこ ) の一...
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・芥川龍之介 歯車 (青空文庫)
ばした老人だつた。のみならず僕も名を知つてゐた或名高い漢学者だつた。従つて又僕等の話はいつか古典の上へ落ちて行つた。 「 麒麟 ( きりん ) はつまり 一角獣 ( いつかくじう ) ですね。それから 鳳凰 ( ほう...
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・芥川竜之介 歯車 (青空文庫)
為に隣にいた客に話しかけた。彼は丁度 獅子 ( しし ) のように白い 頬髯 ( ほおひげ ) を伸ばした老人だった。のみならず僕も名を知っていた或名高い漢学者だった。従って又僕等の話はいつか古典の上へ落ちて行った。 「 麒麟...
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・久生十蘭 キャラコさん 海の刷画 (青空文庫)
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・国枝史郎 天草四郎の妖術 (青空文庫)
は利口ではありませんでした。是を講釈師に云わせますと「四郎天成発明にして一を聞いて十を悟り、世に所謂麒麟児にして」と必ず斯うあるところですが、尠くも十五の春の頃迄は寧ろ白痴に近かったようです。 それは十五の春の頃でしたが、或時...
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・岡本かの子 呼ばれし乙女 (青空文庫)
近くのこの温泉なら先生の弟子だといってちょっと楽器を 掴 ( つま ) んでみせれば、座敷や家庭教師の口はいくらでもある。まあこのくらいな横着は先生にも大目に見て頂くさ」 麒麟児 ( きりんじ ) とい...
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・幸田露伴 運命は切り開くもの (青空文庫)
妻を娶るに当つては特と醜婦を択びましたので、当時小歌を作つて其事を囃したものがあります。日本でも毛利の麒麟児と云はれた一英雄はわざと孔明の所為を学びました。孔明の妻となり老子の母となつては、醜婦の鼻も亦甚だ高い訳ではありませんか。アル...
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・伊東忠太 妖怪研究 (青空文庫)
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・木下尚江 幸徳秋水と僕 ——反逆児の悩みを語る—— (青空文庫)
に同伴して大阪へ行つたものと思はれる。 『兆民門下の麒麟児だよ』 と、石川は盛んに幸徳を推称した。 僕が東京へ出て「毎日新聞」へ入社したのは、石川のお蔭であつた。 二 三十二年の春、僕が上京後間も無い頃、或朝...
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長身な衛兵であれ、またたとえそれがたよやかな公爵夫人であったにしても、彼はきっとその場を去らせず逮捕したに違いない。しかし、彼がハーウィッチから乗り込んでこの方、麒麟が化けた猫を見出せなかった如く、フラ...
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・久生十蘭 顎十郎捕物帳 両国の大鯨 (青空文庫)
もどえらい物をかつぎこんで来る。安政二年には長崎から大錦蛇を、三年の夏には 駱駝 ( らくだ ) と 麒麟 ( きりん ) を持って来た。六兵衛が小屋をかけると、因果物などはばったり客足がとだえてしまうので、又の...
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くり ) 敗亡、何の否やもあらばこそ、仰せのごとくに四ん這いになると、引き続いて、 「穴に頭を突っ込め! お尻をもたげて!」という厳命。されば、コン吉はお尻をもたげ、 麒麟 ( きりん ) が池...
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・幸徳秋水 死生 (青空文庫)
高齢に至る迄、進んで已まぬを見るのも多いが、元気・精力を要するの事業に至っては、此の「働き盛り」を過ぎては殆どダメで、如何なる強弩も其末魯縞を穿ち得ず、壮時の麒麟も老いては大抵驢馬となって了うのである。 力士...
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・幸徳秋水 死刑の前 (青空文庫)
ぎてはほとんどダメで、いかなる 強弩 ( きょうど ) (強力な石矢)もその末は 魯縞 ( ろこう ) (うすい布)をうがちえず、壮時の麒麟も、老いてはたいてい駑馬にも劣るようになる。 力士などは、その...
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・国枝史郎 剣侠 (青空文庫)
彼が家督を取り、若い主人公になり済まし、現在に及んでいるのであるが、この浪之助豚児ではないが、さりとて一躍家名を揚げるような、一代の麒麟児でもなさそうで、剣道は一刀流を学んだが、まだ免許にはやや遠く、学問...
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・坂口安吾 蝉 ——あるミザントロープの話—— (青空文庫)
坂口安吾 蝉 ——あるミザントロープの話—— 蝉 ——あるミザントロープの話—— 坂口安吾 凡そ世に同じ人間は有り得ないゆえ、平凡な人間でもその種差に観点を置いて眺める時は、往々、自分は異常な人格を具へた麒麟...
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・寺田寅彦 映画芸術 (青空文庫)
いう意味においてすべての種類の映画の制作はやはり広義における映画芸術の領域に属するものと思われるから、ここではそういう便宜上の種別を無視して概括的に考えることにする。 映画は芸術と科学との結婚によって生まれた 麒麟児 ( きりんじ ) である。それ...
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・寺田寅彦 沓掛より (青空文庫)
いだりだましたりするのがかえって現実の世の中に生きて行く道を授けることにならないとも限らないのである。飲んだくれの父の子に 麒麟児 ( きりんじ ) が 生 ( お ) い立ち、人格者のむすこにのらくらができあがるのも、あるいはこのへんの消息を物語るのかもしれない。 盆踊りなども、青年...
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・寺田寅彦 話の種 (青空文庫)
らのものの脳は体量の二十分の一ないし百分の一くらいの目方である。百分の一近辺のものは 猩々 ( しょうじょう ) 、鹿、猫など、それから下って百分の一より千分の一の間にあるのが 麒麟 ( きりん ) 、象、 羚羊 ( かもしか ) 、獅子、袋鼠、鷲、白鳥、 雉...
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・上田敏訳詩集 上田敏訳 海潮音 (青空文庫)
ば ) 、青葉かげ、 豹 ( ひよう ) も来て飲む 椰子森 ( やしりん ) は、 麒麟 ( きりん ) が常の水かひ場。 大日輪の 走 ( は ) せ 廻 ( めぐ ) る気重き 虚空鞭 ( こく...
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・太宰治 もの思う葦 ——当りまえのことを当りまえに語る。 (青空文庫)
せぬならでは、手だてあるまじ。 麒麟 ( きりん ) も老いては土馬に劣ると申す事あり。云々。」 次は藤村の言葉である。「芭蕉は五十一で死んだ。(中略)これには私は驚かされた。老人だ、老人だ、と少...
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・泉鏡花 春昼 (青空文庫)
戸 ( はなからど ) 。 玉楼金殿 ( ぎょくろうきんでん ) を空想して、 鳳凰 ( ほうおう ) の舞う 竜 ( たつ ) の 宮居 ( みやい ) に、 牡丹 ( ぼたん ) に遊ぶ 麒麟 ( きり...
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・泉鏡花 紅玉 (青空文庫)
ころか、血どころか、 贅沢 ( ぜいたく ) な目玉などはついに 賞翫 ( しょうがん ) した 験 ( ためし ) がない。 鳳凰 ( ほうおう ) の 髄 ( ずい ) 、 麒麟 ( きりん ) の 鰓...
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