「髭」を含む用例
・芥川龍之介 西洋画のやうな日本画 (青空文庫)
るべき 髭 ( ひげ ) を、 薙刀 ( なぎなた ) で剃つて見せたと云ふ 御手柄 ( おてがら ) に感服するだけである。さうして一応感服した 後 ( あと ) では、或は剃刀を使つた方が、もつ...
www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/3756_27313.html
・芥川龍之介 寒山拾得 (青空文庫)
男は二人とも、同じやうな 襤縷々々 ( ぼろぼろ ) の着物を着てゐた。しかも髪も 髭 ( ひげ ) ものび放題で、如何にも古怪な顔つきをしてゐた。自分はこの二人の男に何処かで 遇 ( あ ) つた...
www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/3809_26610.html
・芥川龍之介 黄粱夢 (青空文庫)
た。 邯鄲 ( かんたん ) の秋の午後は、 落葉 ( おちば ) した木々の 梢 ( こずえ ) を照らす日の光があってもうすら寒い。 「眼がさめましたね。」呂翁は、 髭 ( ひげ ) を噛みながら、 笑...
www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/88_15189.html
・芥川龍之介 英雄の器 (青空文庫)
ただでさえ長い顔を、一層長くしながら、 疎 ( まばら ) な 髭 ( ひげ ) を撫でて、こう云った。彼の顔のまわりには、十人あまりの顔が、皆まん中に置いた 燈火 ( ともしび ) の光をうけて、赤く...
www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/35_15166.html
・豊島与志雄 キンショキショキ (青空文庫)
に一度くらいずつ村に廻ってくる、 田舎廻 ( いなかまわ ) りの猿使いの爺さんでした。長い髪の毛も胸に垂れてる 髭 ( ひげ ) も、昔からまっ白であって、日に焼けた 額 ( ひたい ) には深い 皺 ( しわ ) がよっていて、 幾...
www.aozora.gr.jp/cards/000906/files/42630_23012.html
・梶井基次郎 愛撫 (青空文庫)
とっては問題ではなくなってしまう。しかし、はたして、爪を抜かれた猫はどうなるのだろう。眼を抜かれても、 髭 ( ひげ ) を抜かれても猫は生きているにちがいない。しかし、柔らかい 蹠 ( あしのうら ) の、鞘のなかに隠された、 鉤...
www.aozora.gr.jp/cards/000074/files/411_19633.html
・豊島与志雄 山の別荘の少年 (青空文庫)
ッと叫んで、水にぬれた顔のまま、目をまんまるくうちひらいて、淵のなかを見つめました。 「なんだい」と私はたずねました。 「なまず……とても大きななまずが……金色の 髭 ( ひげ ) をはやして……」 のぞ...
www.aozora.gr.jp/cards/000906/files/42646_23019.html
・折口信夫 辞書 (青空文庫)
によると、訓をつけることができなくて、訓を付けてなかったり、または、無理に付けたりしている。たとえば『倭名類聚鈔』には、「髭」「鬚」をそれぞれ「 上 ( かみ ) つ 髭 ( ひげ ) 」「 下 ( しも ) つ...
www.aozora.gr.jp/cards/000933/files/13209_14222.html
・川上眉山 書記官 (青空文庫)
は隔ての関を 据 ( す ) えて、松は心なく 光琳風 ( こうりんふう ) の影を宿せり。客はそのまま目を転じて、下の谷間を打ち見やりしが、耳はなお曲に 惹 ( ひ ) かるるごとく、 髭 ( ひげ ) を 撚...
www.aozora.gr.jp/cards/000507/files/46648_26530.html
・芥川龍之介 お富の貞操 (青空文庫)
し乞食は驚きもせず 後手 ( うしろで ) に障子をしめてから、 徐 ( おもむ ) ろに顔の手拭をとつた。顔は 髭 ( ひげ ) に埋まつた上、膏薬も二三個所貼つてあつた。しかし 垢 ( あか ) には...
www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/126_14861.html
・夏目漱石 僕の昔 (青空文庫)
の暮れおしつまって 西片町 ( にしかたまち ) へ引き越された。君、こんどの僕の家は二階があるよと丸善の手代みたように 群書堆裡 ( ぐんしょたいり ) に 髭 ( ひげ ) をひねりながら 漱石子 ( そう...
www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/1750_19607.html
・夏目漱石 虚子君へ (青空文庫)
りをした経験のある男が正業について役者になったんでなければ、ああは行くまいと思いました。顔もごろつきそうな顔でしょう。あれが 髭 ( ひげ ) を 生 ( は ) やして 狩衣 ( かりぎぬ ) を着て楠正成の家来になってたから驚いた。 次に...
www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/2373_13940.html
くわう ) を斜に振り飛ばすや、劒ヶ峰の一角先づ 燧 ( ひうち ) を発する如く反照し、峰に 倚 ( よ ) れる我が 髭 ( ひげ ) 燃えむとす、光の先づ宿るところは、 棟 ( むね ) 高き真理の 精舎...
www.aozora.gr.jp/cards/000027/files/2426_24393.html
・太宰治 禁酒の心 (青空文庫)
をあかあかと浴びて、汗は滝の如く、 髭 ( ひげ ) をはやした立派な男たちが、ビヤホオルの前に行儀よく列を作って、そうして時々、そっと伸びあがってビヤホオルの丸い窓から内部を 覗 ( のぞ ) いて、首を...
www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/284_34625.html
・竹久夢二 都の眼 (青空文庫)
そのヂリヂリヂリっと言ったでがすよ」 留吉 ( とめきち ) は巡査に言いました。巡査は 髭 ( ひげ ) を 引張 ( ひっぱ ) って言いました。 「お前は 今田 ( いまだ ) 氏の昔の友達だと言うのだね。それに違いないか、何と...
www.aozora.gr.jp/cards/000212/files/45633_19495.html
・海野十三 二、〇〇〇年戦争 (青空文庫)
しておいた各国使臣とに取り囲まれて、子供のように、はしゃいでいた。 大総督は、あか茶けた太い 髭 ( ひげ ) を、左右にひねりのばしながら、 「いやあ、愉快このうえなしじゃ。このイネ州の統治も三十周年をむかえてごらんのとおり、まず...
www.aozora.gr.jp/cards/000160/files/3232_11264.html
・海野十三 毒瓦斯発明官 ——金博士シリーズ・5—— (青空文庫)
しゅ ) の礼をして立っている二人の白いターバンに黒眼鏡に太い 髭 ( ひげ ) の 印度人巡警 ( インドじんじゅんけい ) ! 脊の高い 瘠 ( や ) せた方が 醤買石 ( しょうかいせき ) で、脊が...
www.aozora.gr.jp/cards/000160/files/3346_18552.html
・小酒井不木 髭の謎 (青空文庫)
方を手で撫でまわしました。首には深いくびれ 痕 ( あと ) があって、右の鼻の孔の入口には少しばかりの血の流れた跡がついていました。 やがて何思ったか、俊夫君はポケットから物差しを出して先生の 髭 ( ひげ ) の長...
www.aozora.gr.jp/cards/000262/files/45957_24890.html
・太宰治 花燭 燭をともして昼を継がむ。 (青空文庫)
生きていて、大きな 髭 ( ひげ ) をゆるくうごかしていたのである。物音の正体を見とどけて、二人は顔を見合せ、それからほのぼの笑った。こんないい思い出を持ったこの夫婦は、末永くきっとうまくいくだろう。かな...
www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/281_19987.html
・堀辰雄 大和路・信濃路 (青空文庫)
をあけてみようとして窓掛けに手をかけたが、つい面倒になって、まあそれくらいはあすの朝の楽しみにしておいてやれとおもって止めた。その代り、食堂にはじめて出るまえに、奮発して 髭 ( ひげ ) を 剃 ( そ ) ることにした。 十月十一日朝、ヴェ...
www.aozora.gr.jp/cards/001030/files/4806_14952.html
・海野十三 あの世から便りをする話 ——座談会から—— (青空文庫)
は一種の病人でありまして、その頃勤め先の役所へも、度々そういう投書が来ました。私の所へ来る電波は、こちらから見て居ると、放送局のマイクロフォンの前で三人の男が並んで居る。二人は 髭 ( ひげ ) がないが、一人は髭がある。眼鏡...
www.aozora.gr.jp/cards/000160/files/43667_17433.html
・芥川龍之介 おぎん (青空文庫)
あんな おすみ、中央に じょあん 孫七、左に まりや おぎんと云う順に、刑場のまん中へ押し立てられた。おすみは連日の 責苦 ( せめく ) のため、急に年をとったように見える。孫七も 髭 ( ひげ ) の伸...
www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/116_15168.html
・芥川龍之介 田端日記 (青空文庫)
蔵六 ( ふじおかぞうろく ) が遊びに来た。 到底 ( とうてい ) 起きる気がしないから、横になったまま、いろいろ話していると、彼が 三分 ( さんぶ ) ばかりのびた 髭 ( ひげ ) の先...
www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/2692_27728.html
・芥川龍之介 一夕話 (青空文庫)
おう ) か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い、優しい目をした、短い 髭 ( ひげ ) を生やしている、——そうさな、まあ 一言 ( いちごん ) にいえば、風流...
www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/57_15160.html
・芥川龍之介 LOS CAPRICHOS (青空文庫)
で使ひものにやならないんです。何、男か女か? 男ですよ。男も男も、 髭 ( ひげ ) の生えた、フロツク・コオトを着てゐる男ですがね。御覧なさい。 此処 ( ここ ) に名刺 [#「名刺」は底本では「名剌」] があります。Herr...
www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/94_15098.html
・佐左木俊郎 季節の植物帳 (青空文庫)
www.aozora.gr.jp/cards/000134/files/715_20847.html
・寺田寅彦 電車と風呂 (青空文庫)
緊張がいつも著しく眼についた、すべてのものがカイゼルの 髭 ( ひげ ) のように緊張していた。英国へ渡るとなんだか急に 呑気 ( のんき ) になった、巡査を見ても牛乳屋を見ても誰を見ても一様に呑気な顔をしていた。あま...
www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/42388_17033.html
・ハンス・ランド Hans Land 森鴎外訳 冬の王 (青空文庫)
立派で、大きくて、しかも優しく、 鼻梁 ( びりょう ) が軽く 鷲 ( わし ) の 嘴 ( くちばし ) のように 中隆 ( なかだか ) に曲っている。 髭 ( ひげ ) は無い。口は唇が狭く、渋い...
www.aozora.gr.jp/cards/001196/files/45276_19777.html
・海野十三 見えざる敵 (青空文庫)
衝立のうしろから現われた 異様 ( いよう ) な人物。長い中国服を着、その上に白い実験衣をフワリと着ている 猫背 ( ねこぜ ) の男だった。 頭髪 ( とうはつ ) も 髭 ( ひげ ) ものびっぱなしで、顔の...
www.aozora.gr.jp/cards/000160/files/3231_7214.html
・芥川龍之介 あばばばば (青空文庫)
は思はず煙草から女の顔へ目を移した。同時に又女の鼻の下に長い猫の 髭 ( ひげ ) を想像した。 「朝日を、——こりや朝日ぢやない。」 「あら、ほんたうに。——どうもすみません。」 猫——いや、女は赤い顔をした。この...
www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/14_14602.html
他の用例のページ
マイクロフォン 猫は生きている 毒瓦斯発明官 CAPRI 佐左木俊郎 倭名類聚鈔 小酒井不木 御覧なさい 振り飛ばす 梶井基次郎 豊島与志雄 いい思い お爺さん その上に ですよ。 と言った カイゼル キンショ シリーズ ターバン ポケット 夏目漱石 寒山拾得 寺田寅彦 小島烏水 川上眉山 折口信夫 日当たり 海野十三 田端日記 竹久夢二 血の流れ 違いない CHO LOS あの世 か何か と言う に付け まっ白 インド キショ ハンス フワリ ランド 一夕話 一様に 中国服 付けて 何処か 信濃路 光琳風 勤め先 同じく 堀辰雄 大和路 太宰治 女の顔 季節の 座談会 御殿場 打ち見 放送局 日本画 書記官 森鴎外 楠正成 爺さん 牛乳屋 物差し 福寿草 窓掛け 西洋画 西片町 転じて 鉢植え 顔つき 驚いた 髪の毛 黒眼鏡 鼻の下 一人 一種 一角 一言 七日 三人 三分 三十 不二 中央 丸善 乞食 二三 二人 二階 人物 今田 使臣 個所 先生 入口 八月 内部 刑場 別荘 剃刀 十一 十人 十月 午後 卒業 博士 印度 友達 反照 各国 名刺 呑気 周年 問題 夫君 夫婦 奮発 子供 孫七 実験 家来 少年 巡査 巡警 左右 年配 底本 廊下 役所 役者 後手 御手 想像 愛撫 感服 戦争 投書 放題 日朝 明治 朝日 植物 正体 正業 此処 漱石 煙草 物音 狩衣 猫背 田舎 異様 病人 真理 眼鏡 着物 禁酒 精舎 経験 統治 緊張 総督 群書 老眼 膏薬 自分 芥川 花燭 英国 英雄 落葉 蔵六 薙刀 虚子 行儀 衝立 観察 谷間 貞操 責苦 買石 辞書 連日 邯鄲 金色 銀行 陽光 障子 電波 電車 頭髪 風呂 風流 食堂 黄粱 鼻梁