「髭」を含む用例

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「髭」を含む用例

るべき ( ひげ ) を、 薙刀なぎなた ) で剃つて見せたと云ふ 御手柄 ( おてがら ) に感服するだけである。さうして一応感服した 後 ( あと ) では、或は剃刀を使つた方が、もつ...
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芥川龍之介 寒山拾得 (青空文庫)
男は二人とも、同じやうな 襤縷々々 ( ぼろぼろ ) の着物を着てゐた。しかも髪も ( ひげ ) ものび放題で、如何にも古怪な顔つきをしてゐた。自分はこの二人の男に何処かで 遇 ( あ ) つた...
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芥川龍之介 黄粱夢 (青空文庫)
た。 邯鄲 ( かんたん ) の秋の午後は、 落葉 ( おちば ) した木々 ( こずえ ) を照らす日の光があってもうすら寒い。 「眼がさめましたね。」呂翁は、 ( ひげ ) を噛みながら、 笑...
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芥川龍之介 英雄の器 (青空文庫)
ただでさえ長い顔を、一層長くしながら、 疎 ( まばら ) な ( ひげ ) を撫でて、こう云った。彼ののまわりには、十人あまりの顔が、皆まん中に置いた 燈火ともしび ) の光をうけて、赤く...
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一度くらいずつに廻ってくる、 田舎廻 ( いなかまわ ) りの使い爺さんでした。長い髪の毛も胸に垂れてる ( ひげ ) も、昔からまっ白であって、日に焼けた 額 ( ひたい ) には深い 皺 ( しわ ) がよっていて、 幾...
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梶井基次郎 愛撫 (青空文庫)
とっては問題ではなくなってしまう。しかし、はたして、爪を抜かれたはどうなるのだろう。眼を抜かれても、 ( ひげ ) を抜かれても猫は生きているちがいない。しかし、柔らかい 蹠 ( あしのうら ) の、鞘のなかに隠された、 鉤...
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ッと叫んで、にぬれた顔のまま、目をまんまるくうちひらいて、淵のなかを見つめました。 「なんだい」と私はたずねました。 「なまず……とても大きななまずが……金色 ( ひげ ) をはやして……」 のぞ...
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折口信夫 辞書 (青空文庫)
によると、訓をつけることができなくて、訓を付けてなかったり、または、無理に付けたりしている。たとえば『倭名類聚鈔』には、「」「鬚」をそれぞれ「 上 ( かみ ) つ ( ひげ ) 」「 下 ( しも ) つ...
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川上眉山 書記官 (青空文庫)
隔ての関を 据 ( す ) えて、は心なく 光琳風こうりんふう ) の影を宿せり。客はそのまま目を転じて、下の谷間打ち見やりしが、耳はなお曲に 惹 ( ひ ) かるるごとく、 ( ひげ ) を 撚...
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乞食驚きもせず 後手うしろで ) に障子をしめてから、 徐 ( おもむ ) ろに顔の手拭をとつた。顔は ( ひげ ) に埋まつた上、膏薬二三個所貼つてあつた。しかし 垢 ( あか ) には...
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夏目漱石 僕の昔 (青空文庫)
暮れおしつまって 西片町にしかたまち ) へ引き越された。君、こんどの僕の家は二階があるよと丸善の手代みたように 群書堆裡 ( ぐんしょたいり ) に ( ひげ ) をひねりながら 漱石子 ( そう...
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夏目漱石 虚子君へ (青空文庫)
りをした経験のある男が正業について役者になったんでなければ、ああは行くまいと思いました。顔もごろつきそうな顔でしょう。あれが ( ひげ ) を 生 ( は ) やして 狩衣かりぎぬ ) を着て楠正成家来になってたから驚いた次に...
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くわう ) を斜に振り飛ばすや、劒ヶ峰の一角先づ 燧 ( ひうち ) を発する如く反照し、峰に 倚 ( よ ) れる我が ( ひげ ) 燃えむとす、光の先づ宿るところは、 棟 ( むね ) 高き真理精舎...
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太宰治 禁酒の心 (青空文庫)
あかあかと浴びて、汗は滝の如く ( ひげ ) をはやした立派な男たちが、ビヤホオルの前に行儀よく列を作って、そうして時々、そっと伸びあがってビヤホオルの丸い窓から内部を 覗 ( のぞ ) いて、首を...
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竹久夢二 都の眼 (青空文庫)
そのヂリヂリヂリっと言ったでがすよ」 留吉 ( とめきち ) は巡査に言いました。巡査 ( ひげ ) を 引張 ( ひっぱ ) って言いました。 「お前は 今田 ( いまだ ) 氏の昔の友達と言うのだね。それに違いないか、何と...
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しておいた各国使臣とに取り囲まれて、子供のように、はしゃいでいた。 大総督は、あかけた太い ( ひげ ) を、左右にひねりのばしながら、 「いやあ、愉快このうえなしじゃ。このイネ州の統治三十周年をむかえてごらんのとおり、まず...
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しゅ ) の礼をして立っている二人の白いターバン黒眼鏡に太い ( ひげ ) の 印度巡警インドじんじゅんけい ) ! 脊の高い 瘠 ( や ) せた方が 醤買石しょうかいせき ) で、脊が...
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小酒井不木 の謎 (青空文庫)
方を手で撫でまわしました。首には深いくびれ 痕 ( あと ) があって、右の鼻の孔の入口には少しばかり血の流れた跡がついていました。 やがて何思ったか、俊夫君ポケットから物差し出し先生 ( ひげ ) の長...
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生きていて、大きな ( ひげ ) をゆるくうごかしていたのである物音正体を見とどけて、二人は顔を見合せ、それからほのぼの笑った。こんないい思い出を持ったこの夫婦は、末永くきっとうまくいくだろう。かな...
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をあけてみようとして窓掛けに手をかけたが、つい面倒になって、まあそれくらいはあすの朝の楽しみにしておいてやれとおもって止めた。その代り食堂にはじめて出るまえに、奮発して ( ひげ ) を 剃 ( そ ) ることにした。 十月十一日朝ヴェ...
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一種病人でありまして、その頃勤め先役所へも、度々そういう投書が来ました。私の所へ来る電波は、こちらから見て居ると、放送局マイクロフォンの前で三人の男が並んで居る。二人 ( ひげ ) がないが、一人がある。眼鏡...
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芥川龍之介 おぎん (青空文庫)
あんな おすみ、中央じょあん 孫七、左に まりや おぎんと云う順に、刑場のまん中へ押し立てられた。おすみは連日責苦 ( せめく ) のため、急に年をとったように見える。孫七 ( ひげ ) の伸...
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芥川龍之介 田端日記 (青空文庫)
蔵六ふじおかぞうろく ) が遊びに来た。 到底 ( とうてい ) 起きる気がしないから、横になったまま、いろいろ話していると、彼が 三分 ( さんぶ ) ばかりのびた ( ひげ ) の先...
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芥川龍之介 一夕話 (青空文庫)
おう ) か何か卒業してから、今じゃ自分銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い、優しい目をした、短い ( ひげ ) を生やしている、——そうさな、まあ 一言 ( いちごん ) にいえば、風流...
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で使ひものにやならないんです。何、男か女か? 男ですよ。男も男も、 ( ひげ ) の生えた、フロツク・コオトを着てゐる男ですがね。御覧なさい此処 ( ここ ) に名刺 [#「名刺」は底本では「名剌」] があります。Herr...
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慰めてくれます。もうよぼよぼになったお爺さんが、長い白い ( ひげ ) を垂れ日当たりのいい南の廊下で、暖かい 陽光 ( ひかり ) を浴びて咲き輝いている鉢植え福寿草前に老眼...
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寺田寅彦 電車と風呂 (青空文庫)
緊張がいつも著しく眼についた、すべてのものがカイゼル ( ひげ ) のように緊張していた。英国へ渡るとなんだか急に 呑気 ( のんき ) になった、巡査見て牛乳屋見ても誰を見て一様に呑気な顔をしていた。あま...
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立派で、大きくて、しかも優しく、 鼻梁びりょう ) が軽く ( わし ) の 嘴 ( くちばし ) のように 中隆 ( なかだか ) に曲っている。 ( ひげ ) は無い。口は唇が狭く、渋い...
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海野十三 見えざる敵 (青空文庫)
衝立のうしろから現われた 異様 ( いよう ) な人物長い中国服を着、その上に白い実験衣をフワリと着ている 猫背 ( ねこぜ ) の男だった。 頭髪とうはつ ) も ( ひげ ) ものびっぱなしで、顔の...
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は思はず煙草から女の顔へ目を移した。同時に又女の鼻の下長い ( ひげ ) を想像した。 「朝日を、——こりや朝日ぢやない。」 「あら、ほんたうに。——どうもすみません。」 ——いや、女は赤い顔をした。この...
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