「駄菓子」を含む用例

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「駄菓子」を含む用例

富田木歩 小さな旅 (青空文庫)
見覚えのある交番の前を過ぎた。道は既に紅燈紘歌の巷に近づいたのである煙草屋の角や駄菓子屋の軒などに、江戸家とか松葉とか云うような粋な軒燈が点いている。それは煙草屋や、駄菓子屋の屋号ではなくて、それ...
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写生文 (青空文庫)
は泣かねばならん仕儀となる。泣かなければ失敗の作となる。しかし筆者自身ぽろぽろ涙を落して書かぬ以上は御嬢さんが、どれほど泣かれても、読者どれほど泣かれなくても失敗にはならん。小供が駄菓子を買いに出る。途中に吠(ほ)えら...
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岸田國士 衣食住雑感 (青空文庫)
て見れば美味い思ふものもあるにはあるが、それはその場だけの話。 味感の記憶——四ツか五ツの時、馬丁に連れられて、何処か裏通り駄菓子屋へ行き生れ初めラムネを飲まされた時のあの印象深い舌ざはり。 巴里...
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川端茅舎 夏の月 (青空文庫)
があると思つた近所人々が却つて面くらつた。然し商売繁昌して、八丁堀薬研堀かに其の出店出来た三味線屋の岩公は泣虫癖に海 が上手くて僕の海 をいつも他の奴から沢山に勝つて呉れた。その代り向ふ露路駄菓子...
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長塚節 須磨明石 (青空文庫)
の墓の木蔭にはおしろいをなしてびつしりと咲いて居る、柔かなはやつぱり埃が掛つて居るが、赤や黄の相交つた花には目立つて見えぬ、敦盛おしろいの花といふ偶然の配合興味感じ名物敦盛蕎麥へはいる、店先にはガラス駄菓子箱があつてそれも埃である、歪ん...
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大町桂月 春の筑波山 (青空文庫)
二錢を買うて午食に充つ。余はを好まず、二錢駄菓子を買ひぬ。餘す三十錢、かく儉約せるものは、市川より汽船に乘らむと思へばなり。 さて市川來りて、船賃を問へば、一人前十三錢、はしけが二錢二人にて丁度三十錢なり。され...
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へか売りに行くのが普通であるが、あるいは詮議恐れて当分は隠して置くのかも知れないと思われた。 あくる日の午過ぎに幸次郎が来た。 「お角の居どころは知れました。浅草茅町 ( かやちょう一丁目第六天門前小さ駄菓子...
www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/987_15035.html
口より入る。駄菓子屋の娘。 その 奥様撫子 おや、おそのさん。 その あの、奥様お客様御馳走ごちそう ) だって、 先刻 ( さっき ) 、お 台所だいどこ ) で、の...
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たまり 場 ( ば ) といっても、 ( むら ) の 街道かいどう ) にそった 駄菓子屋 ( だがしや ) のことでありました。そこで 井戸掘 ( いどほ ) りの 新五郎 ( しん...
www.aozora.gr.jp/cards/000121/files/638_34289.html
へ面した傾斜地中腹沿う 彎曲わんきょく ) した小路をはいって行って左側に、小さな荒物屋だか、駄菓子屋だかがあって、そこの二階当時の氏の仮寓になっていた。 店の...
www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/43282_23768.html
檸檬 (Wikisource)
またそこから彷徨いなければならなかった。何かが私を追いたてる。そして街から街へ、先に云ったような裏通りを歩いたり、駄菓子屋の前で立ち留ったり、乾物屋の乾ほしえび)や棒鱈ぼうだら)や湯葉眺めたり、とうとう私は二条の方へ寺町下り、そこ...
ja.wikisource.org/wiki/檸檬
ごころに大へん尊いものと思つていただいた。ほかの駄菓子やおせんべい御馳走になつたのだけれど、ほかの物は何も覚えてゐない、ただ酸つぱい林檎は今でもその仕立屋の家を思ひ出させる。その...
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夏目漱石 草枕 (青空文庫)
( わらじ ) が 淋 ( さび ) しそうに 庇 ( ひさし ) から 吊 ( つる ) されて、 屈托気 ( くったくげ ) にふらりふらり揺れる。下に 駄菓子 ( だがし ) の箱...
www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/776_14941.html
( マヽ ) おいた明君どうしたか知ら! 駄菓子お婆さんが、よびとめて駄菓子を下さつた。 山口農具展覧会行だらう、自転車自動車とがひつきりなしにやつてくる。 山のみどりのこまやかさ、の...
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芥川龍之介 トロツコ (青空文庫)
ツコには頑丈車台の板に、 跳 ( は ) ねかへつた泥が乾いてゐた。 少時 ( しばらく ) の後茶店出て来しなに、巻煙草を耳に挾んだ男は、(その時はもう挾んでゐなかつたが)トロツコの側にゐる良平新聞紙に包んだ駄菓子...
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芥川龍之介 トロッコ (青空文庫)
えった泥が 乾 ( かわ ) いていた。 少時 ( しばらく ) の 後 ( のち ) 茶店出て来しなに、巻煙草を耳に 挟 ( はさ ) んだ男は、(その時はもう挟んでいなかったが)トロッコの側にいる良平新聞紙に包んだ駄菓子...
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五間の板塀にくつついて是等の木は並べて植ゑられてある。さうしてそれらの木は皆共同一つ目的を持つて居る。其は外でもない発行所の前は駄菓子などを売つてゐる小さ店屋が並んでゐて、それらの店屋は皆二階を持つて居る。始め...
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寺田寅彦 嵐 (青空文庫)
の板と云えばそうである。小屋のすぐ前に屋台店のようなものが出来ていて、それによごれた 叺 ( かます ) を並べ、馬の餌にするような切れ端しや、 砂埃すなぼこり ) に色の変った駄菓子が少しばかりビール 罎...
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職業の苦痛 (青空文庫)
終点電車下りました。——今思えば割合に大胆でしたね——そして、伊達伊達跡と尋ね廻ったけれども、一向わかりません酒屋で聞いても屋で聞いても知れません。凡そ時間渋谷の野をうろついて、漸く差配をしている、駄菓子...
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泉鏡花 一寸怪 (青空文庫)
前に一軒婆さん十四五の娘の親子二人暮し駄菓子屋があった、その娘が 境内 ( けいない ) の物置に入るのを誰かがちらりと見た、間もなく、その物置から、出火したので、 早速 ( さっそく ) 馳付 ( かけ...
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與謝野晶子 初島紀行 (青空文庫)
出し合つて、十圓駄菓子大きな五つの袋に詰め貰ひました。 十時に船が出ました。船宿から座蒲團を持つて來なかつたので、帆を二つに折つて敷いた上へ坐りました。船頭は若い逞しい人達ばかりが六人選ばれて居ます。四...
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長次郎迎えた。茶店といっても、このはずれに荒物屋駄菓子屋とを兼ねている小さ休み茶屋で、店の狭い土間には古び床几一脚すえてあった。女房がすぐに持ち出して来た煙草盆と駄菓子の盆とを前に置いて、長次郎は 温...
www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/991_15001.html
ういん ) の近所だった。彼の記憶に残っているものに美しい町は一つもなかった。美しい家も一つもなかった。殊に彼ののまわり穴蔵大工だの駄菓子屋だの古道具屋だのばかりだった。それ...
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記憶に残つてゐるものに美しい町は一つもなかつた。美しい家も一つもなかつた。殊に彼の家のまはりは穴蔵大工だの駄菓子屋だの古道具屋だのばかりだつた。それ等の家々に面した道も泥濘の絶えたことは一度もなかつた。おまけに又その道の突き当たりはお竹倉大溝...
www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/46672_34485.html
三島霜川 昔の女 (青空文庫)
( おつ ) かなくなツて、阿母さんの智慧駄菓子屋を始めた。其でも綾さんは尚だ何時も紫のメレンスの羽織を着て、 頭髪 ( かみ ) から帯、都て邸町の 娘風 ( むすめふう ) で學校に通ツてゐた。 加之...
www.aozora.gr.jp/cards/000022/files/4874_14008.html
泉鏡花 古狢 (青空文庫)
ひきだし ) の一つ足りないような気がする今来入口 ( はいりぐち ) に、下駄屋と駄菓子屋が向合って、駄菓子屋に、ふかしと、 茹 ( ゆ ) でた 豌豆えんどう ) を売るのも、下駄...
www.aozora.gr.jp/cards/000050/files/3549_19579.html
泉鏡花 悪獣篇 (青空文庫)
うどそのたらたら坂を下りた、この竹藪のはずれに、 草鞋 ( わらじ ) 、草履駄菓子の箱など店に並べた、屋根 ( かや ) ぶきの、且つ破れ且つ古びて、 幾秋 ( いくあき ) の月や 映 ( さ ) し、や...
www.aozora.gr.jp/cards/000050/files/4563_24909.html
長谷川時雨 樋口一葉 (青空文庫)
( たちょう ) の問屋まで駄菓子買出しにゆき、 蝋燭ろうそく ) を仕入れ羽織を着ているために 嘲笑ちょうしょう ) されたと知ろうか。彼女の家から灯が暁近くなるまで 洩 ( も ) れる...
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た軒が不透明なあくびをしているような町だった。駄菓子屋、うどんや屑屋 ( くずや ) 、貸蒲団屋、まるで荷物列車のような町だ。その店先きには、町を歩いている女とは正反対の、これは又不健康女達が、 尖 ( とが ) った目をして歩いていた。七月...
www.aozora.gr.jp/cards/000291/files/1813_30136.html
岡本かの子 狐 (青空文庫)
評判さつま芋というものか。町方では毒になるといったり、になるといったり、諸説まちまちだ。 河豚 ( ふぐ ) は食いたし、命は惜しだな。 ——貴公までそんなことをいう。やがて三つ児まで、駄菓子のように食い出すよ。 ——こり...
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