「雲助」を含む用例
・坂口安吾 明治開化 安吾捕物 その一 舞踏会殺人事件 (青空文庫)
が半数ちかくも来たころになって、人力車を急がせ、ころげこむように裏門から戻ってきて、 「イヤハヤ、幽霊に化かされた。アイツが生きている筈はないからな」 汗をふきふき、謎のようなことを呟いたが、大急ぎに飯を三杯くって、箱根の雲助...
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・中里介山 大菩薩峠 流転の巻 (青空文庫)
がするだろう……てっきり——とのぞいて見ても、道中の雲助共が、 ハダ かっているだけで先生の姿が見えない。 「ちぇッ、世話の焼けた先生だなあ」 米友が再び地団駄を踏みました。人家すべて二十を数える碓氷峠の 上...
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・坂口安吾 文人囲碁会 (青空文庫)
自信は文士の中では異例だ。つまり、この鼻ッ柱は宗教家のものだろう。政治家なども大いに自信満々のようだが、文士というものは凡そ自信をもたない。 僕と好敵手は尾崎一雄で、これは奇妙、ある時は処女の如く、あるときは脱兎の如く、時に雲助...
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・宮沢賢治 山男の四月 (青空文庫)
たり来たりぽかつと無くなつてみたり、 俄 ( には ) かにまたでてきたりするもんだ。そこで雲助とかういふのだ。) そのとき山男は、なんだかむやみに足とあたまが軽くなつて、逆さまに空気のなかにうかぶやうな、へんな気もちになりました。もう山男こそ雲助...
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・国枝史郎 村井長庵記名の傘 (青空文庫)
なお客に連れられて、二日がかりの島遊山、一人別れて通し駕籠、更けて恐ろし犬の声、それより恐い雲助に凄い文句で嚇されて、ビクビクガタガタ来かかったは、芝三角札の辻、刃の光に雲助ども、駕籠を飛ばせて逃げればこそ、往来中へ おい...
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・寺田寅彦 ステッキ (青空文庫)
はなんの用にたつものか自分は知らない。牧羊者の祖先が山地の住民であったためか、それとも羊を追い回しおおかみでも追い払うために使われたものか、ともかくもいわゆるステッキとはだいぶちがったものである。それから雲助の 息杖 ( いきづえ ) とい...
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・坂口安吾 明治開化 安吾捕物 その四 ああ無情 (青空文庫)
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・思い出の記 (青空文庫)
少し行くと人家が七軒あって一軒は宿屋をするから、そこで勘忍して下さい』と申すのです。車が宿に着きましたのが十時頃であったと覚えています。宿と云うのが小さい田舎家で気味の悪い宿でした。行灯は薄暗くて、あるじは老人夫婦で、上り口に雲助...
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・寒山落木 卷一 (青空文庫)
月を相手にあるく枯野哉 秋ちらほら野菊にのこる枯野哉 冬かれや田舍娘のうつくしき 夕日負ふ六部背高き枯野哉 埋火や隣の咄聞てゐる 雲助の睾丸黒き榾火哉 小春日や淺間の煙ゆれ上る 木枯やあら緒くひこむ菅の笠 順禮...
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・佐藤垢石 すっぽん (青空文庫)
が一匹の大すっぽんを捕らえた。その夜、この大すっぽんを私の家へ持ってきて、すっぽん汁をこしらえ、これを炉の自在鍵に吊るした大鍋から、十数人の村人が五郎八茶碗に掬って、おいしそうに啜った。そして、雲助のような髭面に、 濁酒 ( どぶ...
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・海野十三 宇宙女囚第一号 (青空文庫)
とき僕は、ゆくりもなく、女囚の白い膚の上に、例の空電斑点をはっきりとみとめたのであった。この女体が一連の電気と化して空間をはしりゆくとき、宇宙の雲助ともいうべき空電に禍いされても不思議ではない。そし...
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・菊池寛 三浦右衛門の最後 (青空文庫)
門は返事の代りに縛られている左の手を動かした。 「ならば左の手を切れ」と刑部がいった。太刀取りの刀が閃くと、右衛門の手は鈴ヶ森の舞台で権八に切られた雲助の手のようになった。 「 片手 ( てんぼう ) でも命は助かりたいか」と刑部がまたきいた。右衛...
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・泉鏡花 雪の翼 (青空文庫)
( め ) の 前 ( まへ ) に、 春日野峠 ( かすがのたうげ ) を 控 ( ひか ) へたれば、 頂 ( いたゞき ) の 雲 ( くも ) 眉 ( まゆ ) を 蔽 ( おほ ) うて、 道...
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・夏目漱石 琴のそら音 (青空文庫)
うな事を考えるのは一番 嫌 ( きらい ) である。が津田君の頭脳には少々恐れ入っている。その恐れ入ってる先生が真面目に幽霊談をするとなると、余もこの問題に対する態度を義理にも改めたくなる。実を云うと幽霊と 雲助 ( くも...
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・江見水蔭 悪因縁の怨 (青空文庫)
( かみ ) さんが、袖無し 襦袢 ( じゅばん ) に腰巻で、それに帯だけを締めていた。今時こんな風俗をしていると警察から注意されるが、その頃は 裸体 ( はだか ) の 雲助 ( くもすけ ) が天...
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・小島烏水 天竜川 (青空文庫)
利かせて積み込んである、山間の船頭には、昔の雲助のやうな、押の強い風が残つてゐて、買ひ切りであらうが、何であらうが、一人でも余計に乗せて、賃銭を取れゝば取り得としてゐる、併し先を急ぐ旅であるのと、重荷をしよつた旅商人に、苦労...
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・寺田寅彦 東上記 (青空文庫)
/\にして 蛇籠 ( じゃかご ) に草離々たる、越すに越されざりし「 朝貌 ( あさがお ) 日記」何とかの段は更なり、 雲助 ( くもすけ ) とかの肩によって渡る御侍、 磧 ( かわら ) に 錫杖...
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・泉鏡花 菎蒻本 (青空文庫)
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・鷹野つぎ 草藪 (青空文庫)
を出して臥っているので、まあ雲助みたい、とある看護婦に云われ、それが忽ち箱根山の綽名にまで転化されて行ったものだった。 病人に綽名は一種の親しみの呼称で、そのまた適切な発見には感心されるものも尠くなかった。私自...
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・直木三十五 大阪を歩く (青空文庫)
採用されて「くや人民ッ、ああん」と云った時分から、伝統的に、威張るようにできている。その人々が、円タクの雲助と、取組むのだから気の荒くなるのは当然だが、「馬鹿あ」「止まれっ」と、怒鳴っているのを見ると、巡査、市民...
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・中里介山 大菩薩峠 無明の巻 (青空文庫)
さんは江戸で御亭主をお持ちなすったそうですが、本当でしょうか」 「拙者は、それをよく知らないのだ」 「そうですか」 といって、前棒の若い駕籠屋は黙ってしまいました。その言葉つきによって見ると、これは全く土地の人間で、雲助風の悪ずれしたのとは、たち...
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・中里介山 大菩薩峠 東海道の巻 (青空文庫)
っつけるんですな、雲助が追っかけたら逃げる分のことで」 旅には慣れきったような男であります。七兵衛は、こいつ人を呑んでかかっていると思ったから、 「時に、お前さんは何御商売ですね」 「ハハハハ」 銀ご...
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・中里介山 大菩薩峠 白根山の巻 (青空文庫)
どうすじ ) の雲助と違って、 質朴 ( しつぼく ) なこの辺の百姓。 「 御新造様 ( ごしんさま ) 、一ついかがでございます」 「駕籠を出ていただきましょう」 がんりき が、また 猪口 ( ちょ...
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・中里介山 大菩薩峠 新月の巻 (青空文庫)
岸で山の崩れるような鬨の声。 三 全く理不尽千万な、乱暴至極な、前後から一応の弁明もさせずに、竹槍の槍ぶすまを作って、米友一人と、駄馬一頭とをめがけて襲い 来 ( きた ) る暴挙。これは甲州街道の雲助...
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・中里介山 大菩薩峠 山科の巻 (青空文庫)
イオーイと呼びかけて決闘を 挑 ( いど ) むという物すごいのも現われず、 酒手 ( さかて ) をねだる雲助霞助もてんから目の中へ入れては置かないから、不安なるが如くして、かえって安全なる旅路。 「弁信さん、イヤ...
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・林不忘 仇討たれ戯作 (青空文庫)
がかなり消化されて行くところを見ると、まだまだ人気があるに相違なかった。 その筋立は千篇一律である。君父の不慮の死、お家重代の宝物の紛失、忠臣の難儀、孝子の旅立ち、忠僕の艱苦、道中の雲助、大井川の川止め、江戸へ出ると三社前の水茶屋女、見覚...
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三浦右衛門の最後 五郎八茶碗 琴のそら音 直木三十五 脱兎の如く ああ無情 イヤハヤ ガタガタ ステッキ 中里介山 佐藤垢石 先を急ぐ 千篇一律 国枝史郎 坂口安吾 夏目漱石 大菩薩峠 太刀取り 宮沢賢治 寺田寅彦 小島烏水 尾崎一雄 村井長庵 殺人事件 江見水蔭 海野十三 甲州街道 知らない 縛られて 義理にも 自信満々 要らない 見えない 鷹野つぎ お持ち その人 その夜 に連れ モーロ 一連の 七兵衛 上り口 人力車 伝統的 信さん 円タク 取り得 右衛門 地団駄 大井川 大急ぎ 天竜川 好敵手 宗教家 小春日 川止め 市ヶ谷 強い風 御亭主 御新造 思い出 悪因縁 政治家 旅商人 春日野 札の辻 東海道 林不忘 水茶屋 泉鏡花 理不尽 田舎家 白根山 看護婦 碓氷峠 箱根山 締めて 自在鍵 舞踏会 菊池寛 袖無し 親しみ 適切な 鈴ヶ森 鬨の声 一人 一匹 一種 一軒 一頭 七軒 三杯 三社 三角 不慮 世話 二十 二日 人家 人民 人気 人間 仇討 今時 住民 先生 六部 処女 刑部 前後 十数 千万 半数 君父 呼称 商売 商店 問題 四月 囲碁 土地 埋火 夕日 大鍋 大阪 夫婦 女体 女囚 孝子 宇宙 安吾 宝物 宿屋 寒山 山地 山男 山科 山間 巡査 市民 幽霊 弁明 強奪 往来 忠僕 忠臣 思議 息杖 態度 戯作 拙者 捕物 採用 文人 文句 文士 斑点 新月 旅路 日記 明治 時分 時計 暴挙 朝貌 木枯 本当 村人 東上 枯野 榾火 権八 江戸 決闘 注意 津田 流転 消化 濁酒 無明 片手 牧羊 猪口 異例 病人 発見 百姓 相手 相違 真面 睾丸 祖先 稼業 空気 空間 空電 竹槍 第一 箱根 紛失 綽名 老人 背高 腰巻 自信 自分 至極 舞台 船頭 艱苦 苦労 菎蒻 落木 蝋燭 行灯 裏門 裸体 襦袢 言葉 記名 警察 賃銭 質朴 車夫 転化 返事 遊山 道中 酒手 重代 重荷 野菊 錫杖 開化 難儀 雲助 電気 頭脳 風俗 駄馬 髭面