「重宝」を含む用例
・宮本百合子 女性の教養と新聞 (青空文庫)
頃はそういうことが減って大体は男の記者でやられている。婦人欄などの狙っている 面白さ とそのこととの間に、なにか微妙な関係のあることが感じられるのである。 『読売新聞』夕刊につく重宝欄は、おそらく大抵の女のひとに一応は読まれているであろう。だが...
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・種田山頭火 草と虫とそして (青空文庫)
い ) でたる心地ぞする。(風狂文章) 古人がすでに言いきっている。油虫よ、私ばかりではないぞ、怒るな憎むな。 げんのしょうこという草は腹薬として重宝がられるが、何というつつましい草であろう。梅の...
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・夢野久作 きのこ会議 (青空文庫)
んは何でも思う存分に演説をして下さい。私が書いて新聞に出しますから」 皆がパチパチと手をたたくと、お次に椎茸が立ち上りました。 「皆さん、私は椎茸というものです。この頃人間は私を大変に重宝がって、わざ...
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・夏目漱石 『東洋美術図譜』 (青空文庫)
方面において、わが日本人が如何なる過去をわれわれのために 拵 ( こしら ) えて置いてくれたかが 善 ( よ ) く分る。余の如き財力の乏しいものには参考として甚だ 重宝 ( ちょうほう ) な出版である。文学...
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・永井荷風 古本評判記 (青空文庫)
より何故にや両国はやめにして会場を神田明神開花楼に移したり。 一、即売展覧会は皆正札附きにて店売りよりは一割方高し。然し一目に幾万巻の古書を眺め渡して同じ本にても板のよきもの悪しきものいろ/\と見較べる便利ありて買手には甚重宝なり。東京...
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・寺田寅彦 科学上における権威の価値と弊害 (青空文庫)
こに夏休みに温泉に出かけようとする人がある。その人にとっては先ず全国の温泉案内書のようなものは甚だ重宝である。それで調べていよいよある温泉に行くとなると、今度はその温泉の案内に明るい人の話が聞きたくなるのである。前に...
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・太宰治 右大臣実朝 (青空文庫)
て将軍家御対面有り、清綱相伝の物と称して、古今和歌集一部を進ぜしむ、左金吾基俊書かしむるの由之を申す、先達の筆跡なり、已に末代の重宝と謂ひつ可し、殊に御感有り、又当時洛中の事を尋ね問はしめ給ふ。 疱瘡...
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・折口信夫 愛護若 (青空文庫)
所は、一条の関白宗嗣の女で、二人の仲には、子が無かつた。重代の重宝に、 刃 ( ヤイバ ) の 大刀 ( タチ ) ・ 唐鞍 ( カラクラ ) (家のゆづり、やいばの大刀。からくら。天よりふりたる宝にて)の二...
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・夏目漱石 余と万年筆 (青空文庫)
( あいかん ) [#「あいかん」はママ] するに適当な位進んで来たのか、又は 座右 ( ざゆう ) に欠くべからざる必要品として価の廉不廉に 拘 ( かか ) わらず 重宝 ( ちょうほう ) がら...
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・伊丹万作 映画と音楽 (青空文庫)
日本の映画監督はますます音痴ということになるのである。 映画音楽家の場合、最も必要な才能は必ずしも作曲の手腕ではない。まず、何より鋭敏な感覚と巧妙なるアレンジメントの才能こそ最も重宝なものであろう。そし...
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・芥川龍之介 仙人 (青空文庫)
くらい 重宝 ( ちょうほう ) な奉公人は、 日本 ( にほん ) 中探してもありますまい。 が、とうとう二十年たつと、権助はまた来た時のように、紋附の羽織をひっかけながら、主人夫婦の前へ出ました。そう...
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・岸田國士 演出について (青空文庫)
種演出法は、恐らく、最も重宝なものであり、正当なものであるといふ信念を忘れ給ふな。 指導的演出とは、演出家が、俳優以上に演技的素養をもち、俳優も亦、その演出家を自己の教師なりと信ずる場合に生れる方法で、これ...
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・岸田國士 文化とはどういふことか (青空文庫)
何々とかいはれる場合の「文化」の意味は、幾分趣味的であつたり、それから便利重宝であつたり、更に安直で見つきがいゝ、といふやうな、まあ、ざつとそんな意味を引つくるめて文化的といつてゐるやうに思ひます。 西洋...
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・高村光雲 幕末維新懐古談 蘆の葉のおもちゃのはなし (青空文庫)
はまめなもので、一家に取って重宝といってはこの上もない 質 ( たち ) の人でありました。 それに、元来、稼ぐという道は若い時から苦労をしているから充分に知っている。 手術 ( てわざ ) が持ち前で好き 上手...
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・宮本百合子 書斎を中心にした家 (青空文庫)
ロ、アメリカ辺でやっているように、平常は調理台に使う卓子の、上板をはねると、 洗濯桶 ( ワッシングタブ ) になっているのも、重宝でしょう。この卓子の横に、蝶番で倒れる、火のし台をつける。 冷蔵庫、野菜...
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・宮本百合子 時計 (青空文庫)
たでも小僧にかっぱらわれる位抜けたところがあるのが面白いから、この間の とり のお礼にあげます、と書いていられるのであった。 計らず手に入ったこの腕時計を私は重宝し、無事息災に五年間もっていた。たまには手頸につけたり、多くの時はハンドバッグに入れたりして。出来...
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・宮本百合子 働くために (青空文庫)
ら代りに綿入元禄袖のついたけ着物のように縫ったものに、横で結ぶ紐をつけ、寝間着の上から羽織ったり、夜はふだん着の上にひっかけたりして、便利している。 洋服暮しのとき、部屋着として少しさっぱりした縞や小紋の着物地で拵え、随分重宝...
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・佐藤垢石 烏惠壽毛 (青空文庫)
補充について問屋へ相談に行った。 そうですか、腹へ入れて置けば一番安心ですがね——。 これからの日本酒は陽気を食いますから、こうしなすっちゃいかがです。電気ブランがよいと思いますが。 電気ブラン? ご存じでしょうがね、これは重宝...
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・石橋忍月 舞姫 (青空文庫)
ulichkeit)を 重 ( おもん ) ずべきものなり。 夫 ( そ ) れ此「ユングフロイリヒカイト」は人間界の清潔、温和、美妙を支配する唯一の 重宝 ( ぢゆうはう ) なり。故に 姦雄的 ( かん...
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・百瀬慎太郎 案内人風景 (青空文庫)
息子と、愛犬と一緒に死んだ。皆が、山人らしい死に方でこの世を去ったのだ。 芦峅 ( あしくら ) きってのその強力で冬の登山者に取って重宝がられたあの福松も、去年一月の劍のアクシデントで無惨に 逝 ( い...
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・豊島与志雄 戯曲を書く私の心持 (青空文庫)
表現が仮りに、小説を絵画的表現だとすれば、これは彫刻的表現のような感じがする。実際書いてる場合に小説だと、地の文と云うある意味では重宝な、或る意味ではわずらわしいものがあるために、作者としての視野がひろくって、その...
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・北大路魯山人 鍋料理の話 (青空文庫)
プの中によく貝を使っているが、マッチしていないのが多い。これは、外国には貝類も魚類も少ないので 重宝 ( ちょうほう ) がっているせいだろうが、料理の味をこわしているのが 大方 ( おおかた ) だ。 それとは逆に、日本...
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・宮本百合子 一九三二年の春 (青空文庫)
をいく曲りかしたところにドアつきの小部屋がある。西洋風に壁で一方だけに窓がひらき、大炬燵がきってある。そういう部屋に落付くと、直ぐ○○君がやって来て「ここは私の 同情者 ( シンパ ) でしてね、重宝ですよ」と笑った。 サー...
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・林不忘 釘抜藤吉捕物覚書 巷説蒲鉾供養 (青空文庫)
といったような知識と、屑と一緒に挾んでくる 端 ( はした ) の聞込みとが、地道な探索の筋合でまたなく彦を重宝にしていた 事実 ( こと ) も否定できない。それはいいとして、困ることは、とき...
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・わが町 (青空文庫)
に使うてくれと頼みこむと、英語が喋れるという点を重宝がられて、早速雇ってくれた。 給料はやすかったが、波止場からホテルへの送り迎えに客から貰うチップが存外莫迦にならず、ここで一年辛抱すれば、大阪へのよい土産が出来る、それ...
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・岸田國士 あの星はいつ現はれるか (青空文庫)
男の欠点は、第一に 見栄坊 ( みえばう ) といふことだ。することに裏表がある。知らないことでも、知つてゐるやうに見せかける風がある。これは、ある程度まで人に取り入つて、一時は重宝がられることもあるが、決し...
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・三郎爺 (青空文庫)
は雑作もなく片がついてしまう。 そこで人も重宝がって、何か事がちと面倒になると、彼を迎えに行く。「三郎どん、はあ、またやくてえもねえ奴等がおっぱじめやがった。何とか一言云ってやってはくれめえかな」 山か...
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・太宰治 碧眼托鉢 ——馬をさへ眺むる雪の朝かな—— (青空文庫)
なにでも面白く、また、あとからあとから、いくらでも書けるもので、そんなに重宝なものでない。さきごろ、モンテエニュの随想録を読み、まことにつまらない思いをした。なるほど集。日本の講談のにおいを嗅いだのは、私だ...
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・木村荘八 役者の顔 (青空文庫)
その人が、やがて「橘屋」に似気ない山の中の温泉場で、亡くなって了ったのでした。 あの頃はしかし日本中メチャメチャの時でしたから、よしや重宝の橘屋の顔、橘屋の足が、視界から消滅しようとも、人はリュック・サッ...
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・与謝野晶子 産褥の記 (青空文庫)
この病院の門を出ればもう普通の人に混じて路を行くのである。わたしは見送に出られる身で無いけれど、わたしの友達が其れぞれ何う云ふ掩ひ物に身を鎧うて此病院の門から世間へ現れ「仮面」の生活を続けて行くかと云ふ事は大抵想像が附く。どうせ軍人にならない人達だから祖国で重宝...
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用例の品詞分類
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