「越ゆ」を含む用例
・若山牧水 樹木とその葉 枯野の旅 (青空文庫)
ともなく拾ひもちて 今日の山路を越えて來ぬ 長かりしけふの山路 樂しかりしけふの山路 殘りたる紅葉は照りて 餌に餓うる鷹もぞ啼きし 上野 ( かみつけ ) の草津の湯より 澤渡 ( さわたり ) の湯に越ゆる路 名も...
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・大町桂月 一萬尺の山嶽 (青空文庫)
山は一萬二千四百六十七尺、白山は八千九百十七尺、立山は九千八百九十三尺と云ふことになりて、富士は依然として本島第一の高山なるが、第三とせられたる立山は、幾んど一萬尺に近けれども、なほ其れよりも高くして一萬尺を越ゆ...
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・若山牧水 秋草と虫の音 (青空文庫)
らをりはるけき山路登るとて路に見てゆく竜胆の花 散れる葉のもみぢの色はまだ 褪 ( あ ) せず埋めてぞをる竜胆の花を さびしさよ落葉がくれに咲きてをる深山竜胆の濃むらさきの花 摘みとりて見ればいよいよむらさきの色の澄みたるりんだうの花 越ゆ...
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・鉄道唱歌 (Wikisource)
栄えぞ著き 色浅からぬ浅川の 紅葉林に日は落ちて 草より出でて入る月の 山の端近き与瀬の駅 甲武二州の国境を 越ゆれば雲の上野原 四方津の嶺は我々として 翼をかえす鳥沢や 五百里の山は深けれど 人住...
ja.wikisource.org/wiki/鉄道唱歌
・片山廣子 二人の女歌人 (青空文庫)
は三笠湯川の吊橋とことならぬ世に残されて生く 霧来り霧の去る間にくらべては久しかりきな君と見し世も やうやくにこの世かかりと我れ知りて冬柏院に香たてまつる 雨去りてまた水の音あらはるるしづかなる世の山の秋かな わが越ゆる古街道の和田峠 常 ( とき...
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・与謝野晶子 何故の出兵か (青空文庫)
が同時に軍備を撤廃し得る事情に達する日までの必要において変則的に保存されるばかりです。その「或程度」というのはあくまでも「自衛」の範囲を越えないことを意味します。それを越ゆれば軍国主義や侵略主義のための軍備に堕落することになります。私は日本の軍備が 夙 ( つと ) にこ...
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・第七「カフィズマ」 (Wikisource)
恵みは恒に我と偕にす。 爾の舌は害を計る、譎りなる者よ、爾の舌は鋭き薙刀の如し。 爾悪を好むこと善に逾え、偽りを好むこと真実を言うに越ゆ。 譎の舌よ、爾は悉くの害ある談を好む、 此が爲に神は爾を壞りて残すことなく、爾を...
ja.wikisource.org/wiki/第七「カフィズマ」
・若山牧水 樹木とその葉 伊豆西海岸の湯 (青空文庫)
にかけては誠に西風が立ち易く、それが立つと汽船が止り、汽船が止ると殆んど交通杜絶です。船原越修善寺越といふ二つの山道がありますが、餘程脚の達者な者でないと歩けない難道です。一は四里程で船原温泉に出、一は六里程で修善寺温泉に越ゆ...
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・若山牧水 渓をおもふ (青空文庫)
翌日長い峠にかゝると共にその渓は愈々細く、 終 ( つひ ) には路とも別れてしまつた。そして落葉の深い峠を越すと其処にはまた新たな渓が流れ出してゐた。 朝山の日を負ひたれば渓の音冴えこもりつつ霧たちわたる 石越ゆ...
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・中島敦 河馬 (青空文庫)
の白きを見ればアムンゼン 往 ( ゆ ) きて 還 ( かへ ) らぬむかし思ほゆ 眠り獅子の歌 何時 ( いつ ) 見ても眠るよりほかにすべもなきライオンの身を憐れみにけり 埒 ( らち ) もなき 状 ( ざま...
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・内藤湖南 支那古典學の研究法に就きて (青空文庫)
效果の割合に少なかつたのは、茲に一の越ゆべからざる限度を立て、一切の經文を疑はぬと云ふ墨守の弊が、又之を爲さしめたのである。 清人が經典の文辭を疑はぬと云ふことは、宋人に比して謹愼と云へば謹愼である。けれども、その...
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・北村透谷 情熱 (青空文庫)
づか ) ら其趣を異にすれども、之とても亦た隠約の間に情熱を有するにあらざれば、戯言戯語の 価直 ( かち ) を越ゆること能はざるべし。 然はあれども尤も多く情熱の必要を認むるはトラゼヂーに於てあるべし。シユ...
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・木下尚江 鉄窓の歌 (青空文庫)
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・豊島与志雄 ヒューメーンということに就て (青空文庫)
一の問題を深く探り進むことを忘れてくる。 芸術創作家は、野心が大なれば大なるほどいいのだ、理想が大なれば大なるほどいいのだ。凡ての方面に於て凡庸を 主義 とする芸術家なるものを、私は想像出来ない。芸術家の野心や理想は、人間的な範囲をも越ゆ...
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・宮沢賢治 文語詩稿 一百篇 (青空文庫)
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・若山牧水 木枯紀行 (青空文庫)
ら仰ぐ遠くの空にはまだ幾つかの山々が同じく白々と聳えてゐた。踏み辿る野辺山が原の冬ざれも今日のわたしには何となく親しかつた。 野末なる山に雪見ゆ冬枯の荒野を越ゆと打ち出でて来れば 大空の深きもなかに聳えたる峰の高きに雪降りにけり 高山...
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・泉鏡花 一景話題 (青空文庫)
( てんぐ ) 相伝の餅というものこれなり。 いつぞやらん、その松任より、源平島、水島、手取川を越えて、山に 入 ( い ) る、 辰口 ( たつのくち ) という小さな温泉に 行 ( ゆ ) きて...
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・泉鏡花 遠野の奇聞 (青空文庫)
笛を吹きながら行きたり。ある薄月夜にあまたの仲間の者と共に浜へ越ゆる 境木峠 ( さかいぎとうげ ) を行くとて、また笛を 取出 ( とりいだ ) して吹きすさみつつ、 大谷地 ( おおやち ) (ヤチ...
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・有島武郎 広津氏に答う (青空文庫)
るならば私はそれがしたい。しかしながら、私の生まれかつ育った境遇と、私の素養とは、それをさせないことを十分意識するがゆえに、私は、あえて越ゆべからざる 埓 ( らち ) を越えようは思わないのだ。私の...
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・竹取物語 (Wikisource)
のしつらひには、いふべくもあらぬ綾織物に繪を畫きて、間毎に張りたり。もとの妻どもは皆追ひ拂ひて、赫映姫を必ず婚はむ設して獨り明し暮し給ふ。 遣しし人は、夜晝待ち給ふに、年越ゆるまで音もせず。心許無がりて、いと...
ja.wikisource.org/wiki/竹取物語
・久保良英 教育心理に關する現下の問題二三 (青空文庫)
生活の根本的な動的形體を取る結合で、その結合は組織とか構造を作り上げることを意味すといへるのである。 三 以上は形態説とソーンダイクの主張とを、双方から少しく歩み寄らせた上のことであるが、兩者の間には尚越ゆ...
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・寺田寅彦 電車の混雑について (青空文庫)
けて「谷」を求める事にしている。そうして正常な座席にゆっくり腰をかけて、落ち着いた気分になって雑誌か書物のようなものを読む事にしている。波の峰から谷まで待つために費やす時間は短い時で数十秒、長くて一分か二分を越ゆ...
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・森鴎外 みちの記 (青空文庫)
ればなりという。いわなの居る河は鳳山亭より左に下りたる処なり。そこへ 往 ( ゆ ) かんとて 菅笠 ( すげがさ ) いただき 草鞋 ( わらじ ) はきて出でたつ。車前草おい重りたる 細径 ( こみち ) を下...
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・若山牧水 樹木とその葉 駿河灣一帶の風光 (青空文庫)
だの丘陵だのといふ前景が付いて却つて富士山を小美しく小さなものにしてゐる。ともすれば模樣繪の富士山にしてしまふ恐れがあるのである。 前景のあるを嫌ふと言つた。もう一ヶ所前景なしに富士山を見るに恰好な場所がある。それは御殿場の南に當る乙女峠である。御殿場から箱根の仙石原や蘆の湖方面に越ゆ...
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・正岡子規 かけはしの記 (青空文庫)
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・白くれない (青空文庫)
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・デンマルク国の話 (青空文庫)
岸近くに喰い止められました、樅(もみ)は根を地に張りて襲いくる砂塵(すなほこり)に対していいました、 [#ここから引用文、3字下げ] ここまでは来(きた)るを得(う)べし しかしここを越ゆべからず [#引用文終わり] と(ヨブ...
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・夏目漱石 草枕 (青空文庫)
いた声だ。 馬子唄 ( まごうた ) の 鈴鹿 ( すずか ) 越ゆるや春の雨 と、今度は 斜 ( はす ) に書きつけたが、書いて見て、これは自分の句でないと気がついた。 「また誰ぞ来ました」と婆さんが 半...
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クリストフはなおつっ立ってると充分に信ぜらるる。 嵐 ( あらし ) のために若干の枝は吹き折られたが、幹は揺るがなかった。世界の各地からそこに避難所を求めに来る小鳥によって、日ごとにそれが証明される。もっとも顕著な事柄は、そしてこの作品をこしらえるおりの私の期待をはるかに越ゆ...
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・鵜殿正雄 穂高岳槍ヶ岳縦走記 (青空文庫)
では道がはかどらねば、 左 ( ゆ ) ん 手 ( で ) の嶂壁の下に沿うて登る、この雪が終ると、峡谷が四岐する、向って左から二番目がよい、午前十時五十分、約二千八百四十米突の山脊つく。 すぐ目についたは温泉場、その...
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用例の品詞分類
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