「賤民」を含む用例
・水上瀧太郎 貝殼追放 愚者の鼻息 (青空文庫)
性質のものであるかを全然了解してゐない。如何に「文藝を解せざる卑賤の階級」の一人にしても、あまりに自負し過ぎた賤民である。作品の傾向を了解しないのは爲方が無いとしても、賤民の癖に斯くあれと指導してゐるその指導が、全く...
www.aozora.gr.jp/cards/000800/files/42139_17582.html
に現われ出たのである。 時として、主義に反し、自由と平等と友愛とに反し、一般投票に反し、万人が万人を統べる政府に反してまでも、その苦悩と落胆と欠乏と激昂と困窮と毒気と無知と暗黒との底から、絶望せる偉人ともいうべき 賤民...
www.aozora.gr.jp/cards/001094/files/42604_26198.html
・石川啄木 我が最近の興味 (青空文庫)
も讀者の中の或人が、此處に記述した二つの事件によつて、私が早計にも日露兩國民の性格を比較したものと見るならば、それは甚だしい誤解である。——私は私の研究をそんな單純な且つ淺いものにしたくない。此處には唯、露西亞の一賤民...
www.aozora.gr.jp/cards/000153/files/48145_35937.html
・石川三四郎 農本主義と土民思想 (青空文庫)
には些かもそうした気分が現はれてゐない。歴史上に於ける「土民」の名称は叛逆者に与へられたものだ。殊にそれは外来権力者、または不在支配者に対する土着の被治被搾取民衆を指示する名称だ。「土民」とは野蛮、蒙昧、不従順な賤民をさへ意味する。温情...
www.aozora.gr.jp/cards/001170/files/46455_25648.html
・萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 (青空文庫)
は多くの場合に遊戲なり。 遊戲の眞實、生活の虚僞を想へ。 遊戲を愛せざる且つ知らざるものに眞の生活あることなし、 遊戲とは生命意識の具象化されたる躍動なり 。 あらゆる遊戲を賤辱したる昔時の日本人の生活を想へ。眞に生くるものは貴族にして賤民...
www.aozora.gr.jp/cards/000067/files/2249_12234.html
・碑文 (青空文庫)
を秘めた市民の胸へ公然と突き刺された。それに和してガルタンの賤民達は、一斉に歓楽の簒奪者として貴族や富豪を殺戮した。悲鳴と叫喚が幾日も続いていつた。廃れた花園や路傍の丈延びた草叢の中には、到る所男女の死体が、酒盃...
www.aozora.gr.jp/cards/000168/files/2162_5610.html
・太宰治 二十世紀旗手 ——(生れて、すみません。) (青空文庫)
こそ夢であるように。きゃっ! この劇場には鼠がいますね。」「賤民の増長 傲慢 ( ごうまん ) 、これで充分との節度を知らぬ、いやしき性よ、ああ、あの 貌 ( かお ) 、ふためと見られぬ雨蛙。」一瞬、はっし! なか...
www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/234_19994.html
・太宰治 苦悩の年鑑 (青空文庫)
は皆わるい。金の無い一 賤民 ( せんみん ) だけが正しい。私は武装 蜂起 ( ほうき ) に賛成した。ギロチンの無い革命は意味が無い。 しかし、私は賤民でなかった。ギロチンにかかる役のほうであった。私は...
www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/288_20143.html
・岸田國士 幕が下りて (青空文庫)
に供しなければならないわけはない。 革命家を以て任ずる諸君は、宜しく、微々たる文士芸術家の群をのみ対手とせず、まして、諸君と同様「 賤民 ( プロレタリヤ ) 」(二葉亭の訳による)の集りに過ぎぬわれ/\の小劇団を兎や角非難する暇に、それ...
www.aozora.gr.jp/cards/001154/files/44405_21805.html
・石井研堂 東京市騒擾中の釣 (青空文庫)
殺生禁断の池に釣垂れて、霊地を汚し、一時の快を貪りし 賤民 ( せんみん ) の多かりしは、嘆かはしきの至りなりし。当時、漁史の見聞せし一二事を 摘録 ( てきろく ) して、後日の記念とせんか。 釣竿、 奇禍 ( きか...
www.aozora.gr.jp/cards/001252/files/46575_24657.html
www.aozora.gr.jp/cards/001093/files/42594_29601.html
・国枝史郎 大鵬のゆくえ (青空文庫)
そういう人にはこういうことを云ってやろうと思う。 藤原時代の歴史たるや悉く貴族の歴史であって民衆の歴史ではなかったからだと。 吉備彦は富豪ではあったけれど貴族ではなくて賤民であった。 綽名 ( あだな ) を牛...
www.aozora.gr.jp/cards/000255/files/43659_17897.html
・太宰治 もの思う葦 ——当りまえのことを当りまえに語る。 (青空文庫)
る。 ソロモン王と賤民 私は生れたときに、一ばん出世していた。亡父は貴族院議員であった。父は牛乳で顔を洗っていた。遺児は、次第に落ちぶれた。文章を書いて金にする必要。 私はソロモン王の底知れぬ憂愁も、賤民...
www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1587_18164.html
・太宰治 火の鳥 (青空文庫)
は、もともと 賤民 ( せんみん ) さ。たかだか一個の肉体を、肉体だけを、」言いかけてふっと口を 噤 ( つぐ ) み、それからぐっと上半身を乗り出させて、「あなたは、あの女を、どう思いますか?」 「気の...
www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/268_15083.html
・折口信夫 愛護若 (青空文庫)
梨の処へ逃げて行くやうに、と諭して姿を消す。若は家を抜け出る日を待つて居る(四段目)。 暗く雨降る夜、家を出て四条河原にかゝると、南に火の漏れる茅屋がある。細工の賤民の住む処である。近寄つて戸を敲くと、盗賊かと思つて、薙刀...
www.aozora.gr.jp/cards/000933/files/18403_14406.html
・野上豊一郎 七重文化の都市 (青空文庫)
結婚しても年とっても決して肥大せず、濃い睫毛が蔭深く密生して切れの長い目を際立たせるのが特長であり、男は数千年来の習慣で皆頭を剃りこくっている。色は両性とも相当に黒く、顴骨が突起して唇が相当に厚ぼったく、見たところいかにも賤民らしく、事実...
www.aozora.gr.jp/cards/000963/files/43099_27832.html
言はざるを得ないであらう。 併し乍ら、ニイチエもあんなに屡々没落を愛するものとして超人を説き、また奴隷道徳に対する支配者道徳としての、賤民道徳に対する貴族道徳としての、あの特殊な自制や、克己や、悲壮に生きることや、太陽...
www.aozora.gr.jp/cards/000393/files/50634_37257.html
・中島敦 盈虚 (青空文庫)
( けがい ) の民の血を引いた異種族である。眼障りだから取払えと荘公は命じ、都門の外十里の地に放逐させることにした。幼を負い老を曳き、家財道具を車に積んだ賤民共が 陸続 ( りくぞく ) と都...
www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/24438_11322.html
・内藤湖南 日本上古の状態 (青空文庫)
九州より東は兩毛奧州の南部に及んで居り、又斯くの如き古墳の決して少なからざる實蹟から考へると、當時日本の生活状態と云ふものは、部曲民、賤民等の如き低級の者は、或は單に荒栲、即ち木の皮の纖維等より作られた今日のアイヌの 厚子 ( アツ...
www.aozora.gr.jp/cards/000284/files/2941_21532.html
・長谷川時雨 凡愚姐御考 (青空文庫)
( いやし ) められ、罵しられた卑稱で、あやつ、こやつ、やつ、やつこ、 家 ( いへ ) の子、 家 ( や ) ツ子だといふことだ。奴は 奴隷 ( どれい ) で、女は 奴婢 ( ぬひ ) であり、庶民より一階級下の賤民...
www.aozora.gr.jp/cards/000726/files/47657_33748.html
の声に音を合わせる娯楽場の音楽、退屈してる金持の 馬鹿 ( ばか ) 者どもを 嫌 ( いや ) な 頓狂 ( とんきょう ) 声で喜ばせる 賤 ( いや ) しいイタリー 道化 ( どうけ ) 役者、または、商店...
www.aozora.gr.jp/cards/001093/files/42599_29606.html
・桑原隲蔵 支那人の文弱と保守 (青空文庫)
相罵る時には侍官と稱した。日本なら差當り賤民とか隱亡とかいふ格である。軍人の位置の低いこと、殆ど想像以上といはねばならぬ。 軍人の位置の低いのは、決して唐時代に限つた譯ではなく、支那歴代を通じての現象である。支那...
www.aozora.gr.jp/cards/000372/files/2587_14874.html
・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 玉鬘 (青空文庫)
www.aozora.gr.jp/cards/000052/files/5037_11910.html
・小栗虫太郎 紅毛傾城 (青空文庫)
残してこの世を去ってしまいました。 ところがそれからも、私の不仕合せはいつから尽きようとはいたしませず、慈悲も 憫 ( あわ ) れみもない親族どもは、私をカゴツ(中欧から北にかけて住む一種の 賤民 ( せんみん ) )の群...
www.aozora.gr.jp/cards/000125/files/43653_17366.html
・太宰治 斜陽 (青空文庫)
というものを持っている立派な貴族のひともあるし、おれたちのように爵位だけは持っていても、貴族どころか、 賤民 ( せんみん ) にちかいのもいる。岩島なんてのは(と直治の学友の伯爵のお名前を挙げて)あんなのは、まったく、新宿の 遊廓 ( ゆう...
www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1565_8559.html
・太宰治 狂言の神 (青空文庫)
でもってそんなに派手に誇示できる感情の看板は、ひとつも持ち合せていなかった。私は、深刻でなかった。電車の隅で一賤民のごとく寒さにふるえて眼玉をきょろきょろうごかしていただけのことであったのである。途中、青松園という療養院のまえをとおった。七年...
www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/290_19973.html
・倉田百三 学生と先哲 ——予言僧日蓮—— (青空文庫)
を善日麿とよんだ。 彼の父母は元は由緒ある武士だったのが、北条氏のため房州に謫せられ、 落魄 ( らくはく ) して漁民となったのだといわれているが、彼自身は「片海の 石中 ( いそなか ) の賤民が子」とか、「片海...
www.aozora.gr.jp/cards/000256/files/43131_21546.html
・水上瀧太郎 貝殼追放 新聞記者を憎むの記 (青空文庫)
都新聞の切拔を友だちの一人が送つてくれた時、自分は隨分怒つた。しかし考へてみると、あと形も無い戀愛談も、あと形もない廢嫡問題よりは、少くとも愛嬌がある丈ましであつた。自分は自分が如何に此の下等愚劣なる賤民、即ち新聞記者の爲に、其後...
www.aozora.gr.jp/cards/000800/files/42134_17133.html
・水上瀧太郎 貝殼追放 先生の忠告 (青空文庫)
二押三押で押の強味で横行してゐる輩、役人役者芝居者を取卷いて飮んでゐる連中、嫉妬深くて奸譎で、得手勝手で愚癡つぽく、數へれば數へる程面白くない卑賤民の仲間のかくいふ先生もその一人に過ぎないのであつた。 「文士...
www.aozora.gr.jp/cards/000800/files/42158_17678.html
他の用例のページ
LES MISERABLES Romain Rolland Victor Hugo CHRISTOPHE MISERABLES 夢であるように ざるを得ない に過ぎない クリストフ ソロモン王 小栗虫太郎 意味が無い 斯くの如き 生きること 石川三四郎 萩原朔太郎 豊島与志雄 貴族院議員 野上豊一郎 長谷川時雨 面白くない JEAN に於ける イタリー ギロチン ニイチエ ビクトル ユーゴー ローラン 不仕合せ 二十世紀 倉田百三 内藤湖南 喜ばせる 四条河原 国枝史郎 奴隷道徳 姿を消す 家財道具 得手勝手 想像以上 折口信夫 持ち合せ 新聞記者 桑原隲蔵 殺生禁断 源氏物語 生田長江 由緒ある 石川啄木 藤原時代 貴族道徳 農本主義 LES この世 アイヌ ジャン ロマン ヴァル 一斉に 上半身 中には 中島敦 乗り出 些かも 任ずる 兎や角 公然と 具象化 北条氏 友だち 反して 叛逆者 善日麿 四段目 土着の 多かり 太宰治 娯楽場 幾日も 愛護若 挙げて 支那人 支配者 散文詩 日本人 時には 東京市 権力者 歴史上 火の鳥 田舎者 簒奪者 紫式部 続いて 芝居者 芸術家 通じて 都新聞 長い目 革命家 顔つき 一二 一人 一個 一時 一瞬 一種 一般 一階 七年 七重 万人 上古 下等 不在 不徳 両性 中欧 主義 九州 了解 予言 事件 事実 二葉 亡父 今日 仲間 伯爵 位置 低級 作品 保守 偉人 傲慢 傾向 傾城 充分 先哲 先生 克己 凡愚 出世 劇団 劇場 十里 千年 南部 厚子 友愛 古墳 叫喚 吉備 商店 問題 困窮 土民 場合 増長 外来 大鵬 太郎 太陽 奇禍 奴婢 奴隷 奸譎 姐御 嫉妬 学友 学生 密生 富豪 対手 岩島 岸田 市民 年鑑 広場 庶民 強味 当時 役人 役者 後日 従順 忠告 思想 性格 性質 悲壮 悲鳴 意識 愚劣 愚者 愛嬌 愛想 感情 慈悲 憂愁 憧憬 我輩 房州 技巧 投票 指導 指示 搾取 摘録 支那 放逐 政府 散文 文化 文士 文弱 文章 斜陽 新宿 旗手 日本 日蓮 日露 早計 昔時 時代 時日 晶子 暗黒 最近 横行 欠乏 次第 歓楽 武士 武装 歴代 歴史 死体 殺戮 毒気 比較 民衆 気分 水上 求婚 没落 温情 漁史 漁民 漫歩 激昂 無知 爵位 父母 牛乳 特長 狂言 玉鬘 現象 生命 男女 異種 療養 白粉 盈虚 盗賊 看板 眼玉 睫毛 石井 研究 碑文 突起 第五 第十 節度 精神 紅毛 細工 結婚 絶望 綽名 群集 習慣 肉体 肥大 自分 自制 自負 自身 興味 花園 苦悩 茅屋 草叢 荒栲 荘公 落胆 落魄 蒙昧 薙刀 蜂起 見聞 親族 記念 記述 詩的 誇示 誤解 諸君 貴族 賛成 超人 路傍 躍動 軍人 追放 途中 連中 遊廓 道化 道徳 達者 遺児 部曲 都市 都門 酒盃 野蛮 金持 釣竿 陸続 階級 際立 雑観 雨蛙 雨降 電車 霊地 青松 非難 革命 音楽 頓狂 顴骨 騒擾 鼻息