「語気」を含む用例
・豊島与志雄 霊気 (青空文庫)
な而も神聖な心持を以て、「神よ、なんじは……。」と呼びかけてゆく。 槍ヶ岳に対して「槍は……」と云うことは、神に対して「なんじは……」と云うことと、相通ずる語気である。信仰者の心を以てすれば、神に対して「なんじは……」とな...
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・森鴎外 Resignation の説 (青空文庫)
ならそっくり出して下さい。 此頃 ( このごろ ) は談話の校正をさせて貰う約束をしても、ほとんど全くその約束が履行せられないことになって来ました。話には順序や語気があって、それで意味が変って来ます。先ず...
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・斎藤茂吉 万葉秀歌 (青空文庫)
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・折口信夫 副詞表情の発生 (青空文庫)
としての勤めは果してゐないが、形式としては、習熟句の後に来た感じが、満足させるのだらう。 其上しかも、力強い対句まである点に、注意せねばならぬ。「忍阪の……」でも、習熟した語気の上に、人に誨へ導く様な語気は、諺に近いのである。其に...
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・宮本百合子 みのりを豊かに (青空文庫)
らかでも具体的なことを知りたいと思ったら、若い駅員は、最後に「どことも電話が通じないんだから分らんよ」と答えた。それは、答えというよりも、寧ろ、これでもまだ訊くか、と居直ったような語気で云われたのであった。 どうやら帰京して、上野...
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・幸田露伴 名工出世譚 (青空文庫)
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・宮本百合子 是は現実的な感想 (青空文庫)
親しそうに監獄の生活について話せると云っておられるが、全文に微妙な神経質さ、嫌悪、その反動としての皮肉的語気が仄見えている、彼女の矢張り監獄は辛いところだという意見が正直で人間的で私に好感を与えた。それだからこそ、或る...
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・折口信夫 わかしとおゆと (青空文庫)
た語に相違ないと信じて居る。 わき—いらつこ わき—いかづち わく—ご などの、 わき ・ わく は、どうも、音転ではない様で、おい—びと、といふのと、わき—いらつこ、といふのとは、語気から見ても、おなじく、連用言のやうだし、わく...
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・内田魯庵 貧書生 (青空文庫)
賞小説家は得意な微笑を 口辺 ( くちもと ) に湛へつ断乎たる語気で、「 三月 ( みつき ) 以来 ( このかた ) 思想を錬上げたのだから確に当選る。之が当選らぬといふ理由は無い……」 「汝は...
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・長谷川時雨 大塚楠緒子 (青空文庫)
すごしても元気よく顔の色もうつくしく、語気も快活に 癒 ( いゆ ) る日を待ちくらして、死ぬ日の 五日 ( いつか ) まえには、 籠 ( こも ) り 居 ( い ) は松の風さへ嬉しきに心づくしの人の 音 ( おと ) づれ と竹...
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・北村透谷 「歌念仏」を読みて (青空文庫)
なじ口で可愛やと云ふ事がならぬか、意地のわるい」と言ふ言葉を聞けば、お夏は既に処女にあらずして 莫連者 ( ばくれんもの ) か 蓮葉者 ( はすはもの ) のいたづらあがりの語気を吐けり。読んでお夏が「我も 室 ( むろ ) で育...
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・夏目漱石 坑夫 (青空文庫)
利害の関係からしてわざと腰を低く出たんじゃ、けっしてない。すると どてら の方でも自分を同程度の人間と 見做 ( みな ) したような語気で、 「 御前 ( おまえ ) さん、働く 了簡 ( りょうけん ) はないかね」 と云った。自分...
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・夏目漱石 道草 (青空文庫)
かと思うと、「こんな 偏窟 ( へんくつ ) じゃこの子はとても物にゃならない」ともいった。健三は姉の昔の言葉やら語気やらを思い浮べて、心の中で苦笑した。 五 そんな古い記憶を 喚 ( よ ) び起...
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気が利いてゐると思はれようなんぞと云ふ事はかうなればどうでも好いでせう。それよりか、どうにかして早く外へ引き出してお貰ひなさらなくつてはなりませんわ。」 ドイツ人は殆ど怒に堪へないやうな語気で云つた。「引き出すのですと。そんな事はわたしが不承知です。かうなつた日には、わた...
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・幸田露伴 雁坂越 (青空文庫)
( こころ ) に 逆 ( さか ) らわぬような優しい語気ではあるが、 微塵 ( みじん ) も 偽 ( いつわ ) り 気 ( げ ) は無い調子で、しみじみと心の 中 ( うち ) を語った。 そこ...
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・原民喜 壊滅の序曲 (青空文庫)
い ) に 剃刀 ( かみそり ) のあたった 頤 ( あご ) を光らせながら、清二は忙しげに正三の部屋の入口に立ちはだかった。 「おい、何とかせよ」 そういう語気にくらべて、清二の眼の色は弱かった。彼は...
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・坂口安吾 二十七歳 (青空文庫)
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・坂口安吾 山の神殺人 (青空文庫)
が云いにくそうに言いかけるのを、小野刑事がひきとって、 「勘当なんてことをしたら、箸にも棒にもかからない悪党が一人生れるばかりでさ」 いまいましそうに呟いた。父親の責任を忘れるな、と云わぬばかりの語気が感じられて、平作...
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・坂口安吾 明治開化 安吾捕物 その九 覆面屋敷 (青空文庫)
が彼女に語った言葉についてであった。祖父の言葉が叱責の語気であったとも思われないが、 狎 ( な ) れることを許さない語気ではあった。光子の身も心も凍りついて、心の自由の展開がまったく封じられていたのは云うまでもない。彼女...
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・坂口安吾 明治開化 安吾捕物 その十三 幻の塔 (青空文庫)
彦次郎と平戸久作は生死をちかった無二の友。鉄馬と葉子は両家を一ツに結び合わせるカスガイだ。その堅い婚約には七年前にこのオレが立会っている」 主人の語気には若者を煽りたてる作意がこもっていた。 ところが鉄馬の返答は、意外...
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・夢野久作 戦場 (青空文庫)
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・豊島与志雄 白血球 (青空文庫)
番だったのよ。」 手の包みを其処に置いて、袴も取らずに坐り込んで、それから、低い強い語気で云い出した。 「お母さん!」 「え?」 仕事の手を膝に休めて、秋子は顔を押し進めた。 「お母さん!」とく...
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・森鴎外 じいさんばあさん (青空文庫)
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・聖アレキセイ寺院の惨劇 (青空文庫)
て帰るよりほかに方法がなくなってしまったのです。」 「しかし、君はそんなに疲れている癖に、現在僕の前へは鉄砲玉のように飛び出したじゃないか。」法水は叩きつけるような語気で云った。 「鐘の音を聴いたからです。われわれの同志の間では、刻限...
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・青年 (青空文庫)
たのに食べたくないということがあるものか。嘘(うそ)だろう」 語気が頗る鋭い。純一は一寸不意に出られてまごついたが、主人の顔を仰いでいる目は逸(そら)さなかった。純一の心の中(うち)では、こういう人の前で世間並の空辞儀(からじぎ)をし...
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・蘭郁二郎 自殺 (青空文庫)
さして長い時間がかかろうとは思われなかった。 中田は淡い後悔と伴に、なんともいえぬ 苛立 ( いらだ ) たしさを感じてきた、そして、ついに語気を強めて、その男に訊きかけた。 『君。一体何処へ行くんだ、駅はまだなのか』 その男は、 きょとん と...
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右のひきだしに入れてある手紙のふた包みと書類とを取り出して来てくれろというだけのことでした。そうして、彼は最後にこの一句を付け加えました。 「その書類を見てくれるなとは言わないよ」 はなはだ失礼な言葉に、わたしは感情を害しました。人の重要書類を誰がむやみに見るものかと、やや激しい語気...
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・菊池寛 屋上の狂人 (青空文庫)
しながら踏み消してしまう)……。 義助 (やや語気を変えて)末次郎! 私はな、ちっとも学問がないもんやけにな、学校でようできるお前のいうことはなんでもきいとるけんどな、なんぼなんでも、かりにも神さんの仰せで 点 ( つ ) けと...
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・佐藤垢石 縁談 (青空文庫)
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