「話し手」を含む用例

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「話し手」を含む用例

らしい苦勞人がすつかり油の乘つた調子で、話上手に任せ世間話をしている心持綿々として盡くる事なく書かれているのだから、これを請賣ようとするには、大分取捨の必要がある。はじめの話し手の口から聞けば、面白くてたまらぬ話も、これ...
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片山廣子 蝙蝠の歴史 (青空文庫)
永久に溺れてしまつた。それからは黄昏夜の世界にだけ彼はあてもなく旋回しながら飛びまはり「なんと私は眼が見えない! 私のみにくさを見てくれ!」と、ほそいほそいかすれた声で鳴くのである。 その同じ話し手...
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のような集会であろう自分が鼻をつっこめるだけの場所で、誰か一寸余分拍手された話し手があると、きっと次の日は一日それにくっついて歩くのだ。 イワンは、下らないことを喋りゃしない。今もターニャアメリカ経済恐慌で、フォ...
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地は饒なり (青空文庫)
うようその気まぐれ精力と、奇怪光彩とを失い、小さい宝持ち宝冠を戴(いただ)いた王様女王様、箒に乗って月に飛ぶ鼻まがりの魔法使いなどは、皆足音立てずにどこかの国へ行ってしまった。 そして、面白いお噺(はなし)のこの上なく上手な話し手...
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政治と英語 (Wikisource)
られた圧政)、free peoples of the world世界自由民)、stand shoulder to shoulder一致団結する)――を機械的繰り返している退屈な話し手見ていると、しば...
ja.wikisource.org/wiki/政治と英語
何時また会へるやら知る由もない相手にむかつては尚更のことぢや。さて、この本では、ひとりフォマ・グリゴーリエ ッチを除けば、殆んど諸君にとつて新顔話し手ばかりの物語を御披露する次第ぢや。あの、よほ...
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なに実害がないばかりか、もし話し手その人を得れば、けつこう「空腹」の足しになるという例が、今私の眼の前にある。 これは最近畏友関根秀雄君から贈られた同君訳の「美味礼讃」で、プリヤ・サヴ...
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話せと云って身の上話をさせながら、話し手我と泣き倒れる程血の出るよう事実を語っているのに、歎声一つ発しない冷淡さが事実あるだろうか自分達が云うだけの科白を云ってしまうと、もうあとは貴方の分だ、お遣りなさい。というように、平気...
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たうに、王朝文學の訣つてゐられる谷崎さんあたりの所謂美文よりも、根本的に、又本質的物語文に通ふ處がある。其と同時に大正昭和における本道話し手らしい書き方だと感じさせた。其一つ前にも、岩野泡鳴がゐた。此人...
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陰気裏書きしていた。 「おい。 百合 ( ゆり ) ちゃん。百合ちゃん。生をもう二つ話し手の方の青年馴染 ( なじみ ) のウエイトレスをぶっきら棒な客から救ってやるというような表情で、彼女の方を振り返った。そし...
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ール・チュードラ」をきわめて無邪気に書いた。輝くような話し手であった祖母に似てゴーリキイ自身なかなかたくみな話し手である。友達放浪時代見聞話した。友達感歎し、ぜひそれを書けとすすめた。そこで、ゴー...
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介がけわしく叱ったのも無理からぬこと、実は波野二人してこの怪談先達せんだつ ) てある者から聞いたので厶ります。その折語り手申しますのに、これから先うっかりとこの怪談を人に語らば、話し手に 禍 ( わざわ ) いが...
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平林初之輔 予審調書 (青空文庫)
もたってもいられなくなって、自首したのだというのです、御子息自首内容は、ざっと今申し上げとおりなのですが、どうですね、この 辻褄つじつま ) のあった陳述御子息精神異状認められるでしょうか?」 話し手...
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襟飾を結んだ年上のピオニェールが、椅子なしで、卓上へ肱をつき、日やけのした脚をトンボみたいに曲げて熱心に一人一人話し手の顔を見つめながら聞いてる。 今、詩が朗読されはじめた。 「俺は、今日...
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寺田寅彦 ラジオ雑感 (青空文庫)
始めてその言葉の意味が明らかになるであろう思われる日常接している人だと、いちばん最初咽喉 ( のど ) を掃除するための「エー」という発声を聞いただけで話し手の顔がありありと面前出現するのは全く不思議である。 これ...
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はそうじがゆきとどいておりますし、カーテンも、二週間ごとに、かけかえるというふうでございました。」 「あなたは、どうもなかなか話じょうずだ。」と、毛ぼうきがいいました。「いかにも話し手婦人ということがすぐわかるようで、きい...
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夏目漱石 一夜 (青空文庫)
ぐち ) をあける。話し手ははたと話をやめる。残るはちょと居ずまいを直す誰も 這入 ( はい ) って来た 気色 ( けしき ) はない。「隣だ」と 髯 ( ひげ ) なしが云う。やがて 渋 ( しぶ...
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思想問題へ話を持ってゆくし、貝殻魚類樹木の色などに話を持ってゆくし、話し手男女の性を倒錯たようなその話の間に吉村は挟まり、両方から彼へばかり話しかけてき、彼はただ返事をするだけにしておいた。十月なりかけて、浜に...
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うが向くだろうよ」 「たしかにそのとおりだね」と、私は思わず返事をしたが、初めは私が心のなかで考えていたことに話し手がちゃん調子合わせていた不思議なやり方に気がつかなかった(それ...
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進むに従つて野原がだんだん暗くなると、それにつれて、この達者饒舌家のはなしが、ひどく支離滅裂になつて来た。たうとうしまひには、すつかり口を噤んでしまつて、このわれわれの話し手は、ほんの些細な物音にも、妙にビクビクするやうになつた。 総帥...
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犬田卯 瘤 (青空文庫)
町村へ持ってゆかれなければならぬであろうという者が出て来た。 意外な瘤礼讃聞くものかな田辺びっくりしてその話し手眺めずにいられなかったのである全村民の与望を荷って出馬したものとばかり考えて、多少英雄的な気負いさえ感じていた彼は、事こ...
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寺田寅彦 三斜晶系 (青空文庫)
縦断する通路自分と反対側の食卓に若い会社員らしいのが三人注文たうなぎどんぶりのできるのを待つ間の談笑をしている。もっぱら談話リードしているその中の一人が何か二言言言ったと思うと他の二人が声をそろえて爆笑する、それに誘われて話し手...
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泉鏡花 燈明之巻 (青空文庫)
萌黄の油を塗った。……「畳で言いますと」——話し手若い人は見まわしたが、作者住居 ( すまい ) にはあいにく八畳以上の座敷がない。「そうですね三十畳、いやもっと五十畳、あるいはそれ以上かも知れなかったのです。」と言...
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折口信夫 信太妻の話 (青空文庫)
主人代々長く口尖つて居ると書いてゐる。此話が記録せられる時分には、地名は既に女化原となつて居たのに、歌だけは、昔の儘に固定して居たと見える百姓が耳から耳への口うつしの話に、なぜ短歌挿入が必要なのだらうか。話し手などよりも、数段...
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ゝ言ふ。 話し手によつては、鳴きまねをしたのは、番匠即神であつた。 あまんしやぐめ が一夜中に渡して了うたら、島人を皆取つて殺してもよいと言ふ約束だつたのだとも言うてゐる。 藁人形は、神或は あま...
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業平一代自叙伝と思はせる企図を持つて、伊勢物語は書かれたものであらう。三人称風の叙事詩や、それから散文化した説話表現法の定型を採りながら、叙事詩以来聞き癖を利用した痕が見える。特別な知人がする物語なければ語り手話し手...
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堀辰雄 花を持てる女 (青空文庫)
からずっと夕方になるまでで、雪の下の咲いたやつがその間じゅう私の目さきにちらちらしていた。おばさんが 殆 ( ほと ) んどひとりで話し手になっていたが、無口おじさんもときどきそれへ短い言葉を ( は ) さんだ。…… 私は...
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