「見立て」を含む用例
・岸田國士 「温室の前」の人物について (青空文庫)
協会の人達にあてはめて書いて見ようと思つた。それで先づ、畑中、伊沢両君を兄妹に見立てたのである。(両君は、これまで、あまり度々夫婦や恋人の役で顔を合はせてゐるやうに思つたので) 処が、此の作を書き上げて見ると、いや、書きつゝある最中に、私は...
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・坂口安吾 吝嗇神の宿 人生オペラ 第二回 (青空文庫)
の悪いのを気にするな。オレが人相を見立てて一度も狂ったことはねえや。ボヤッと脳タリンのようだが、これで気のよい人間だから、可愛がってやんなよ」 「この野郎をウチへあげるツモリかい?」 「いいじゃないか。宿ナシなんでよ。オレ...
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・小島烏水 菜の花 (青空文庫)
士山を、おもしろい模様画に見立てて、富士山と菜の花の配合などを考えたことがある、中にも私の好む菜の花の場所は、相模大山の麓、今は 烟草 ( たばこ ) の産地として名高い秦野付近で、到るところ黄の波を 列...
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・淡島寒月 梵雲庵漫録 (青空文庫)
をして銭を貰うのは普通だったが、中には親孝行で 御座 ( ござ ) いといって、張子の人形を息子に見立てて、胸へ 縛 ( しば ) り付け、自分が 負 ( お ) ぶさった格好をして銭を貰うもの——これは評判が好くて長続きした。半身...
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・岡本かの子 一平氏に (青空文庫)
て居りますわ、ひとりで居りますことには。 しかし時々あなたは、すばらしく私のあなたにおなりになさいますのね、御自分で私の着物を見立てに銀座へ行らしつたり、おいしいものを喰べに連れてゐらしつたり、観音...
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・岡本かの子 巴里の秋 (青空文庫)
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・岸田國士 横光君といふ人 (青空文庫)
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・岸田國士 巴里で観たイプセン劇 (青空文庫)
夫人」に見立てたことがあつた。その時に私はつくづく民族の距りといふものを感じた。同じ白人種間に於てでさへ、翻訳劇演出の困難は想像以上である。イプセンの戯曲を読んだ後、これを巴里の舞台の上で観て、実際...
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・坂口安吾 集団見合 (青空文庫)
のあげく、亢奮、風雲をまき起す 憂 ( うれい ) があって、企劃をヒミツにしてあるそうだ。高木青年は編輯長のお見立てに気をよくして、なんとなく顔をあからめたり、モジモジしたり、エヘエヘと笑ったり、妖し...
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・薄田泣菫 石を愛するもの (青空文庫)
かかつて奇石三十六枚を貯へ、それを三十六峰に見立てて、一つびとつ凝つた名前をつけ、客があるとそれを見せびらかせたものださうだ。鄭板橋はまた好んで石を描いたが、その石といふ石がみんな醜くて、ずばぬけて雄偉なのには、見る...
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・島崎藤村 秋草 (青空文庫)
極は白にも行くような花の顔がほのかに見えて来る。 物数寄 ( ものずき ) な家族のもののあつまりのことで、花の風情を人の姿に見立て、あるものには大音羽屋、あるものには橘屋、あるものには勉強家などの名がついたというのも、見る...
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・島崎藤村 二人の兄弟 (青空文庫)
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・中里介山 余は大衆作家にあらず (青空文庫)
よりもズット堕落し腐敗してかつ規模の小さいモウパッサンとか、ワイルドとかいうやからを純文芸というものに見立てたいのであろうと思われる。 この点に於て、今日のジャーナリ文学というものが一般を毒し、智識階級の観念を乱していることは非常なもので、手も無く彼等の 下司...
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・中里介山 大菩薩峠 椰子林の巻 (青空文庫)
様が御信心ごころでおいでになるんだから」 ここまで教訓した信仰の鼓吹者は別人ならず、江戸の両国の 女軽業 ( おんなかるわざ ) の親方、お角さんなのです。お角さんはあれで信心者だから、仮りに三位一体の信仰の 一柱 ( ひとはしら ) に見立て...
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・国枝史郎 首頂戴 (青空文庫)
仇でも討とうというので?」 「いかがかな、この見立ては?」 「どういうところから思い付かれたな?」 「名刀所持とあってみれば……」 「だが時々その名刀を、スッパ抜いて見るというではないか」 「それが何とか致しましたかな?」 総髪...
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・夏目漱石 草枕 (青空文庫)
どうとも聞かれるとある。一人の男、一人の女も 見様次第 ( みようしだい ) でいかようとも見立てがつく。どうせ非人情をしに出掛けた旅だから、そのつもりで人間を見たら、 浮世小路 ( うきよこうじ ) の何...
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・坂口安吾 保久呂天皇 (青空文庫)
三吉は痩せて小柄で、胃弱のためにいつも蒼ざめ、猫背をまるめている不キゲンな小男であった。何を云うにも不キゲンだった。そしてプイとソッポをむく。それが霊薬で当ててから研究室の博士のようにも商事会社の社長のようにも見立て...
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・道徳の観念 (青空文庫)
徳目の運算なのだから教科書も可能だし試験も可能だ。道徳的なカテキズム(教義問答書)や倫理的カズイスティクが、スコラ論理学のような意味で可能になる。——で人間の人間的性能は諸徳目の化合物かコロイドか混合物と見立てられる。 だが修身の特色は、この徳目を永久不変な人間性の元素と見立て...
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・折口信夫 方言 (青空文庫)
方擁き方の名を蒐めたい。大阪辺では、子供を脊負ひ帯で負ふのを ぜんじやくにおう と言ふ。たまには れんじやく と言ふ人もあるから、連尺に見立てたのだ、と言ふことは疑ひもない。但此場合、胸の方はやはり、帯が...
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・岡本かの子 星 (青空文庫)
ばその中には、牛飼ひ、冠、琴、白鳥、乙女、といふやうなロマンチツクなものから、狼、大熊、小熊、海蛇、などの怖ろしい動物に見立てたものまであるが、十八世紀以後の星座名は、八分儀、定規、望遠鏡、軽気球、竜骨...
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・伊丹万作 わが妻の記 (青空文庫)
洋服を着たらモルガンお雪みたいになるでしよう」と言つている。このモルガンお雪というのはたしかに感じが出ている。着物はほとんど全部私が見立てて買つたものばかりだ。もちろんどれも十年も前に買つたものばかりであるが、いま...
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・横瀬夜雨 春 (青空文庫)
らのやうに見える濃紫の美しい六枚の萼。やがて雌ずゐが延びると、羽毛状の痩せた果が群がり生る。其形が白髮に似てるので翁草といふらしいが、常陸では おちごかんぱ といつてゐる。稚兒の頭に見立てた名であらう。かんぱは禿の義。實が入ると たん...
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・芥川龍之介 尾形了斎覚え書 (青空文庫)
しよう ) を捧ぐる儀に御座候由、篠、其節 枕辺 ( まくらべ ) にて、泣く泣く申し聞かし候。依つて、早速検脈致し候へば、 傷寒 ( しやうかん ) の病に紛れ無く、且は手遅れの儀も有之、今日中にも、存命覚束なかる可きやに見立て...
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・岸田國士 劇作を志す若い人々に (青空文庫)
岸田國士 劇作を志す若い人々に 劇作を志す若い人々に 岸田國士 自ら劇作家と名乗る資格があるかどうかわからないものが、劇作家たるべき道を説くことは甚だ可笑しいと思ひますが、私を一個の劇作家と見立て...
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・岸田國士 サン・ジョルジュ・ド・ブウエリエについて (青空文庫)
な 巫女 ( フエエ ) 」に見立て、その化身として扱つたのである。此の戯曲を読む時、これら二人の人物のみならず、全体の舞台的構成について、ある心構へが必要だと思ふので、特に例を引いたのだが、「写実」と...
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・高村光雲 幕末維新懐古談 葉茶屋の狆のはなし (青空文庫)
所柄のことで、高貴の方の御集まりになる所へ飾られますわけで」 「そうでございますか。では、まあ、お見立てに預かった仲は、随分名誉なことでございますわね」 「そうです。狆に取ってはこの上もないことと申しても 好 ( い...
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・高村光雲 幕末維新懐古談 初めて家持ちとなったはなし (青空文庫)
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・戸坂潤 技術と科学との概念 (青空文庫)
熱が温度で計られるように、技術を或る 量 的なものと見るわけで、物でもなく領域でもなく、 力 のようなものと考えるのである。ヴェントという学者は技術を「文化力」という力に見立てているが、それはとにかくとして、私は...
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・上村松園 好きな髷のことなど (青空文庫)
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・折口信夫 雛祭りの話 (青空文庫)
な短い歴史ではかたづけられないのである。 もとはやはり、信仰上の対象として、生れたものに違ひはないが、祭りの中心行事に人形の与ることは、平安朝あたりから近世までは証拠がある。こんな人形は主に、 さいのを 又は せいのう と呼ばれてゐた。此を直に御神体と見立て...
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