「襖」を含む用例
・泉鏡花 怪談女の輪 (青空文庫)
( へや ) は 四疊 ( よでふ ) 敷 ( し ) けた。 薄暗 ( うすぐら ) い 縱 ( たて ) に 長 ( なが ) い 一室 ( いつしつ ) 、 兩方 ( りやうはう ) が 襖 ( ふす...
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・吉江喬松 五月雨 (青空文庫)
も私は二三回その家の前を通つたが、何人も住んでゐる人がなかつた。 私は、その家の中に、竹の芽が思ふまゝに伸びて、戸障子や 襖 ( ふすま ) のゆがんでゐる有様を思ひ浮べて、こそ/\その家の前を通り過ぎた。 底本:「日本の名随筆43...
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・芥川龍之介 お律と子等と (青空文庫)
さんはもうお出かけかえ?」 「ええ、今し方。——お母さんにも困りましたね。」 「困ったねえ、私は何も名のつくような病気じゃないと思っていたんだよ。」 洋一は長火鉢の向うに、いやいや落着かない 膝 ( ひざ ) を据えた。 襖...
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・長谷川時雨 大橋須磨子 (青空文庫)
った部屋にこの四人は集っている。薄暗いほど 欄間 ( らんま ) の深い、左甚五郎の作だという木彫のある書院窓のある、畳廊下のへだての、 是真 ( ぜしん ) の 描 ( か ) いた 紅葉 ( もみじ ) の 襖 ( ふす...
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・永井荷風 葡萄棚 (青空文庫)
れざしき ) とも覚しき 一間 ( ひとま ) の障子外より押開きてづかづかと内に 上 ( あが ) り破れし 襖 ( ふすま ) より夜のもの 取出 ( とりいだ ) して 煤 ( すす ) けた...
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・芥川龍之介 一番気乗のする時 (青空文庫)
ん ) ど火鉢なんぞを忘れてしまふ。それにその時分は 襖 ( ふすま ) だの 障子 ( しやうじ ) だのがたて切つてあるものだから、自分の思想や情緒とかいふものが、部屋の中から 遁出 ( にげだ ) して...
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・三遊亭円朝 士族の商法 (青空文庫)
がた ) の 襖 ( ふすま ) が 建 ( たて ) てありまして、 欄間 ( らんま ) には 槍 ( やり ) 薙刀 ( なぎなた ) の 類 ( るゐ ) が 掛 ( かゝつ ) て 居 ( を ) り...
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・三遊亭円朝 七福神詣 (青空文庫)
弁天 ( べんてん ) も 男子 ( だんし ) に 見立 ( みたて ) たいのさ。と 云 ( い ) つて 居 ( ゐ ) ると 背後 ( うしろ ) の 襖 ( ふすま ) を 開 ( あ...
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・田中貢太郎 阿芳の怨霊 (青空文庫)
間の鹿の角の 刀架 ( かたなかけ ) に一本の刀が飾ってあった。由平はそれを取って阿芳に斬りつけた。刀は外れて 襖 ( ふすま ) へ 的 ( あた ) った。其の音を聞きつけて婢が飛んで来た。 「来たな」 由平...
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・芥川龍之介 羅生門 (青空文庫)
してその崩れ目に長い草のはえた石段の上に、鴉の 糞 ( ふん ) が、点々と白くこびりついているのが見える。下人は七段ある石段の一番上の段に、洗いざらした紺の 襖 ( あお ) の尻を据えて、右の頬に出来た、大きな 面皰 ( にきび ) を気...
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・芥川龍之介 手紙 (青空文庫)
とそこへ 襖 ( ふすま ) をあけていきなり顔を出したのは下の部屋にいるM子さんです。僕はちょっと 狼狽 ( ろうばい ) し、 莫迦莫迦 ( ばかばか ) しいほどちゃんと坐り直しました。 「あら、皆さ...
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・雛妓 (青空文庫)
はわたくしと同名の呼名である。わたくしと逸作は、眼を円くして見合い、含み笑いを唇できっと引き結んだ。 もう一度、 「かの子さーん」と聞えた。すると、襖(ふすま)の外の廊下で案外近く、わざとあどけなく気取らせた小娘の声で、 「はー...
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・夏目漱石 永日小品 (青空文庫)
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・芥川龍之介 報恩記 (青空文庫)
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・泉鏡花 妖怪年代記 (青空文庫)
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・永井荷風 霊廟 (青空文庫)
( らんま ) の彫刻や 襖 ( ふすま ) の絵画や 金箔 ( きんぱく ) の 張天井 ( はりてんじょう ) の如き部分的の装飾ではなくて、霊廟と名付けられた建築とそれを 廻 ( めぐ ) る平...
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・三遊亭円朝 世辞屋 (青空文庫)
余 ( よ ) もあらうといふ 沓脱 ( くつぬぎ ) が 据 ( す ) ゑてあり、 正面 ( しやうめん ) の 処 ( ところ ) は 銀錆 ( ぎんさび ) の 襖 ( ふすま ) にチ...
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・泉鏡花 処方秘箋 (青空文庫)
前を通るさへ駆け出すばかりにする。 真昼間 ( まっぴるま ) 、向う側から 密 ( そっ ) と 透 ( すか ) して見ると、窓も 襖 ( ふすま ) も 閉切 ( しめき ) つて、空屋に等しい暗い中に、 破風 ( はふ ) の 隙...
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・芥川龍之介 案頭の書 (青空文庫)
樫木枕 ( みみいたいかたぎまくら ) 」を見よ。 「台所より飛びあがり、奥の方を心がけ、 襖 ( ふすま ) のすこし 明 ( あ ) きたるあひよりそつと 下 ( お ) りて大座敷へ 出 ( いで...
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・芥川龍之介 黒衣聖母 (青空文庫)
の介抱をしていた年輩の女中が、そっと次の間の 襖 ( ふすま ) を開けて、「御嬢様ちょいと御隠居様を御起し下さいまし。」と、 慌 ( あわ ) てたような声で云いました。そこでお栄は子供の事ですから、早速祖母の側へ行って、「御婆...
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・太宰治 玩具 (青空文庫)
の居間の 襖 ( ふすま ) をするするあけて、敷居のうえに 佇立 ( ちょりつ ) すると、虫眼鏡で新聞の政治面を低く音読している父も、そのかたわらで 裁縫 ( さいほう ) をしている母も、顔つ...
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・泉鏡花 雛がたり (青空文庫)
( そっ ) と通ると、何事もない。 襖 ( ふすま ) の奥に雛はなくて、前の壇のも、 烏帽子 ( えぼし ) 一つ位置のかわったのは見えなかった。——この時に 慄然 ( ぞっ ) とした。 風は...
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・竹久夢二 桜さく島 見知らぬ世界 (青空文庫)
い 毛布 ( けつと ) をたれて、 姫君 ( ひめぎみ ) の 死骸 ( しがい ) をば 金泥 ( きんでい ) の 襖 ( ふすま ) [#ルビの「ふすま」は底本では「うすま」] のうらへと 掃...
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・長谷川時雨 大塚楠緒子 (青空文庫)
先生の方を正しくむいてすこし笑ったりなさいました。 帯は高く結んでお 出 ( いで ) でしたが、どんな色合であったか覚えておりません。忘れたのか、それともその時は、ずっと 襖 ( ふすま ) の側に並んで 座 ( すわ ) っていましたから、 其処...
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・長谷川時雨 大門通り界隈一束 続旧聞日本橋・その一 (青空文庫)
なこっては描いてやらなかった。その時分、定さんという人がよく 傭 ( やと ) われてきたものだ。輝国が絵——人物や背景を描くと、その人は、軒だとか窓だとか、縁側だとか、 襖 ( ふすま ) とかいったものの、模様...
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・河上肇 御萩と七種粥 (青空文庫)
俥に乗ったであろう、私は今覚えていない。ただ覚えているのは、稲田家の門が寺の門のように大きく、扉には大きな 鋲飾 ( びょうかざ ) りなどが打ってあり、通された表座敷の 襖 ( ふすま ) には...
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・永井荷風 すみだ川 (青空文庫)
こしんぶん ) 』の新年附録の美人画なぞで 破 ( やぶ ) れ 目 ( め ) をかくした 襖 ( ふすま ) を始め、 飴色 ( あめいろ ) に古びた 箪笥 ( たんす ) 、 雨漏 ( あまもり ) のあ...
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・国枝史郎 八ヶ嶽の魔神 (青空文庫)
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・寺田寅彦 亮の追憶 (青空文庫)
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・泉鏡花 歌行燈 (青空文庫)
来るは若いのか、と前髪の正面でも見ようと思えば、霜げた 冬瓜 ( とうがん ) に 草鞋 ( わらじ ) を 打着 ( ぶちつ ) けた、という異体な 面 ( つら ) を、 襖 ( ふすま ) の影から 斜 ( はす...
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