「螺鈿」を含む用例
・宮本百合子 短歌習作 (青空文庫)
む虫歯に我はなやめり 亡き人のたまを迎へて鳴くと云ふ 犬の遠吠我はおびへぬ あるまゝにうつす鏡のにくらしき 片頬ふくれしかほをのぞけば ひな勇を思ひ出して ソトなでゝ涙ぐみけり青貝の 螺鈿 ( らで...
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・宮澤賢治 凾館港春夜光景 (青空文庫)
宮澤賢治 凾館港春夜光景 凾館港春夜光景 宮澤賢治 地球照ある七日の月が、 海峡の西にかかって、 岬の黒い山々が 雲をかぶってたゞずめば、 そのうら寒い螺鈿の雲も、 またおぞましく呼吸する そこ...
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・芥川龍之介 龍村平蔵氏の芸術 (青空文庫)
しゆ ) の如き、 螺鈿 ( らでん ) の如き、 金唐革 ( きんからかは ) の如き、七宝の如き、陶器の如き、 乃至 ( ないし ) は 竹刻 ( たけぼり ) 金石刻 ( きんせきぼり ) の如き、種々...
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・本の装釘 (青空文庫)
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・芥川龍之介 道祖問答 (青空文庫)
すびながら、 明 ( あかる ) く 螺鈿 ( らでん ) の経机を照らしている。耳にはいるのは 几帳 ( きちょう ) の向うに横になっている 和泉式部 ( いずみしきぶ ) の寝息であろう。春の夜の 曹司...
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・瀧口入道 (青空文庫)
共の罵り合ふ聲々に、人々等(ひと)しく樂屋(がくや)の方を振向けば、右の方より薄紅(うすくれなゐ)の素袍(すほう)に右の袖を肩脱(かたぬ)ぎ、螺鈿(らでん)の細太刀(ほそだち)に紺地の水の紋の平緒(ひらを)を下げ、白綾...
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・泉鏡花 七宝の柱 (青空文庫)
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・伊東静雄 詩集夏花 (青空文庫)
( そこ ) 冷え切つた 朱色 ( しゆいろ ) の 小匣 ( こばこ ) の、 真珠の花の 螺鈿 ( らでん ) 。 若死をするほどの者は、 自分のことだけしか考へないのだ。 おれはこの 小匣 ( こば...
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・芥川龍之介 六の宮の姫君 (青空文庫)
ふところ子の姫君にはたつた一人の 乳母 ( うば ) の外に、たよるものは何もないのだつた。 乳母はけなげにも姫君の為に、骨身を惜まず働き続けた。が、家に持ち伝へた 螺鈿 ( らでん ) の 手筥 ( てばこ ) や白...
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・豊島与志雄 「草野心平詩集」解説 (青空文庫)
真面目な出会。そして最後に、螺鈿の天の大満月。——表現は奔放自在、韻律を無視した語彙。まさに歌舞伎のそれである。 「鬼女」になると、同じく大舞台ではあるが、歌舞伎から能へと、引き緊った感じである。詩と...
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・宮沢賢治 氷河鼠の毛皮 (青空文庫)
月のあかりでまるで 螺鈿 ( らでん ) のやうに青びかりみんなの顔も 俄 ( にはか ) に 淋 ( さび ) しく見えました。 『まつくらでござんすなおばけが出さう』ボーイは少し 屈 ( かが ) んで...
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・芥川龍之介 芋粥 (青空文庫)
と出してゐるのは、大方、 比叡 ( ひえい ) の山であらう。二人はその中に 鞍 ( くら ) の 螺鈿 ( らでん ) を、まばゆく日にきらめかせながら鞭をも加へず悠々と、粟田口を指して行くのである。 「どこ...
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・芥川龍之介 邪宗門 (青空文庫)
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・宮沢賢治 文語詩稿 一百篇 (青空文庫)
サウサウト燃エイデテ、 カナシキマデニヒカリタツ。 カクテアシタハヒルトナリ、 水音イヨヨシゲクシテ、 鳥トキドキニ群レタレド、 ヒトノケハヒハナカリケリ。 雲ハ経紙ノ紺ニ暮レ、 樹ハカグロナル山山ニ、 梢螺鈿...
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・宮本百合子 つぼみ (青空文庫)
気持のする柳の下に細々とかんテラがともって色のあせかかった緋毛氈の上に、古のかおりのほんのりある様な 螺鈿 ( らでん ) の盆や小箱や糸のほつれた刀袋やそんなものは夜店あきんどが自分の生活のためにこうやって居るとは思われない。うす黒い柳の幹に、しみ...
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・宮本百合子 ひな勇はん (青空文庫)
っくらい寝台車の中で私は涙を又新らしくポロポロこぼしながらふるえる指さきでしっかり結んである紫ふくさの結び目をといた。中からはなお私の涙を誘い出す様な青く、まっさおく光る青貝の螺鈿の小箱があった。私がよくこれを見るとこの角々をなで廻しながら「マア、ほんまに何とえい箱やろ、わて...
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・宮本百合子 白い蚊帳 (青空文庫)
方が閉口してしまいました」 明治二十五六年頃住んでいた築地の家の洋館に、立派な洋画や 螺鈿 ( らでん ) の大きな飾棚があった。若い自分が従妹と、そこに祖母が隠して置いた氷砂糖を皆食べて叱られた。その洋画や飾棚が、向島...
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・江見水蔭 怪異黒姫おろし (青空文庫)
ら ) の肥えた処を細かに割って、少しずつ燃してあった。 室内に目立つのは、幾筋も 藤蔓 ( ふじづる ) を張って、それに吊下げて有る多数の印籠。二重物、三重物、五重物。蒔絵、梨地、 螺鈿 ( らで...
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・佐々木味津三 右門捕物帖 千柿の鍔 (青空文庫)
だんな、かりに辰めが今の使い賃にその印籠をいただいたと思ってごろうじろ。おくだされあそばす殿さまは今が飛ぶ鳥の豆州さまなんだからね。いずれは 堆朱 ( ついしゅ ) か、 螺鈿 ( らでん ) 細工...
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・国枝史郎 血ぬられた懐刀 (青空文庫)
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・国枝史郎 レモンの花の咲く丘へ (青空文庫)
強き樟脳は群れて繁り、繁みの陰には国の人々珍しき祭を執り行う。ああその祭たるや筆にも言葉には尽くせません。 螺鈿 ( らでん ) の箱に入れた 土耳古 ( トルコ ) 石を捧げて歩む少女の一群、緑玉...
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 夕霧二 (青空文庫)
さの慰めがたき形見にて涙に曇る玉の箱かな とお歌いあそばされた。黒塗りのをまだお作らせになる間がなくて、御息所が始終使っていた 螺鈿 ( らでん ) の箱をそれにしておありになるのである。御息所の容体の悪い時に 誦経 ( ずきょう ) の布...
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・紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 東屋 (青空文庫)
の美しい容姿を知ったなら、どんな人であっても愛せずにはおられまいと思い立って、八月ぐらいと 仲人 ( なこうど ) と約束をし、手道具の新調をさせ、遊戯用の器具なども特に美しく作らせ、巻き絵、 螺鈿 ( らでん ) の仕...
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・豊田三郎 リラの手紙 (青空文庫)
ば防腐剤であった。しかし久能はその封筒を、父の遺した螺鈿の文筥に大事げにおさめた。 久能が菊崎という同級の中で一番の真面目で通っている男の処へノートを返しに行くと驚ろいたことにはもう論文を自分でタイプしていて、久能...
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・與謝野晶子 舞姫 (青空文庫)
日しぐれぬ人死ぬ 夕 ( ゆふべ ) 遠 ( をち ) かたに星のながれし道と見し川のみぎはに出でにけるかな 物思へばものみな 慵 ( もの ) う 転寝 ( うたたね ) に玉の 螺鈿 ( らでん ) の枕...
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