「菱」を含む用例
・宮沢賢治 電車 (青空文庫)
ね ) かい。この眼鏡かい。おれは乱視だから仕方ないさ。) (あっ、ああ、なる程乱視。乱視でしたか。いや、それならば仕方ござんせん。なるほど、なるほど。とにかくしかしそれにしてもと、あんまりお帽子の 菱...
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・芥川龍之介 槍が岳に登った記 (青空文庫)
ものは谷の底からなお上へのぼって馬の背のように空をかぎる。その中で頭の上の遠くに、 菱 ( ひし ) の花びらの半ばをとがったほうを上にしておいたような、貝塚から出る黒曜石の 鏃 ( やじり ) のような形をしたのが 槍 ( やり ) が 岳 ( たけ ) で...
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・寺田寅彦 郷土的味覚 (青空文庫)
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・泉鏡花 月令十二態 (青空文庫)
天 ( てん ) 、 雲端 ( うんたん ) に 古城 ( こじやう ) あり、 天守 ( てんしゆ ) 聳立 ( そばだ ) てり。 濠 ( ほり ) の 水 ( みづ ) 、 菱 ( ひし ) 黒...
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・江見水蔭 死剣と生縄 (青空文庫)
ゆる掛け方に通じていた。 総角 ( あげまき ) 、 十文字 ( じゅうもんじ ) 、 菱 ( ひし ) 、 蟹 ( かに ) 、 鱗 ( うろこ ) 、それにも 真行草 ( しんぎょうそう ) の三通り 宛 ( ずつ ) 有っ...
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・竹久夢二 どんたく 絵入り小唄集 (青空文庫)
( みづ ) にもぐりて 菱 ( ひし ) の 実 ( み ) を とりにゆけるとおもひしが。 人 ( ひと ) は 家 ( いへ ) より 畑 ( はたけ ) より ただごとならぬけはひにて はしりて 河...
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眼を覚しながら寝床から眺めるすべてのもの、自分のものにしようとして、多くの努力を払って、それと知り始め名づけ始めたすべてのもの——彼の王国が輝き出す。皆が食事をするテーブル、彼が隠れて遊ぶ 戸棚 ( とだな ) 、彼がはい回る 菱 ( ひし...
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・永井荷風 妾宅 (青空文庫)
を高く、長襦袢の 袖口 ( そでぐち ) はこの時下へと滑ってその二の腕の奥にもし 入黒子 ( いれぼくろ ) あらば見えもやすると思われるまで、 両肱 ( りょうひじ ) を 菱 ( ひし ) の字...
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・菊池寛 川中島合戦 (青空文庫)
もの典厩隊も苦戦となり隊伍次第に乱れるにいたった。この日、典厩信繁は、 黄金 ( こがね ) 作りの武田 菱 ( びし ) の 前立 ( まえだて ) 打ったる兜をいただき、黒糸に緋を打ちまぜて 縅 ( おど ) した鎧を着、紺地の 母衣 ( ほろ...
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・宮本百合子 農村 (青空文庫)
した生々した様子になると、赤茶色の水気多い長々と素なおな 茎 ( くき ) を持った 菱 ( ひし ) はその真白いささやかな花を、形の良い葉の間にのぞかせてただよう。 夕方は又ことに驚くべき美くしさを池の面と、山々、空の...
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・坂口安吾 禅僧 (青空文庫)
へ旅行するなら南の方へ行くことだ。北の農家は暗さがあるばかりで、旅行者を慰めるに足る詩趣の方は数へるほどもありはしない。この山奥の農村では年に三人ぐらゐづつ自殺者がある。方法は首吊りと、 菱 ( ひし ) の密...
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・寺田寅彦 試験管 (青空文庫)
とう十銭を投じて二本だけで満足するほかはなかった。 少し歩いてからしなびた 紅 ( べに ) の 花殻 ( はながら ) をやはり二三本 藁包 ( わらづと ) にしたのを買った。また少し歩くと、数株の 菱 ( ひし ) を舗...
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・中里介山 大菩薩峠 女子と小人の巻 (青空文庫)
( ね ) え」 見物はその異様な 風采 ( ふうさい ) でまず大満足の意を表します。なるほど背四尺一寸と看板に書いてあった通り。手に持った槍、柄は真赤に塗ってあって、 尖 ( さき ) が 菱...
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・中里介山 大菩薩峠 新月の巻 (青空文庫)
を見計らってお手のものの杖槍を二三度、 素振 ( すぶ ) りをしてみてからに、懐中へ手を入れると、久しく試みなかった 菱 ( ひし ) の実のような穂先を取り出して、しっかとその先を食いこませたものです。 その時また、わあっ! と両...
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