「自給自足」を含む用例
・石川三四郎 半農生活者の群に入るまで (青空文庫)
さう言ふ風な事実を見せられると同時に、自然の中に自分が生き、太陽と地球と、木や草や、鳥や、けだものを相手にして、そして自給自足の生活を立てゝゐる間に、私の知識は、今までに経験した事のない力と光りとを持つて、私の心を開き、引き...
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・種田山頭火 雑記 (青空文庫)
よりも人間が我儘になって困ります。どの方角へ向うかは、まだ私自身にもはっきりしていません。どこでもよいのですから、半月ばかり、そこらあたりをぶらついてきましょう。 畑作はなかなかおもしろい。ほとんど自給自足が出来る。 ほう...
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・高村光太郎 開墾 (青空文庫)
川以東には沖積層地帯の肥えた土地がたくさんあるのであるが、私はさういふ地方の人気のよくないことを聞き知つてゐたのである。野菜などが有りあまる程とれる地方では其を商品とする農家の習慣が自然とその土地の人気を浅ましいものにするのである。此所のやうに自給自足...
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・黒島傳治 自画像 (青空文庫)
せち辛い世の中に、まるで、自給自足時代の百姓のように、のんきらしく、──何を食って居るのかしらんがともかく暮して居る。 まあ、農村からひょっくり東京見物に出てきた、猫背の若年寄を想像せられたい。尻からげをして、帯に...
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・種田山頭火 三八九雑記 (青空文庫)
には書くまい)。 水仙こちらむいてみんなひらいた 大根と新菊とはおしまいになった。ほうれんそうがだんだんとよくなった。こやし——それも自給自足——を うんと 与えたためだろう。ちさはあいかわらず元気百パア、私も...
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・中里介山 百姓弥之助の話 第一冊 植民地の巻 (青空文庫)
いる青年達にも防寒の用意をさせなければならない、そもそもこの植民地同様のところから出立して、一つ出来るだけ自給自足で行って見ての上の話である。自給自足が最後のものではないけれども、自給自足から出立というのが彼のこの植民地の 要 ( かなめ ) とな...
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・坂口安吾 戦後合格者 (青空文庫)
ちょッとマシな方法でやれる手際を見せて、共産党の真価を発揮しようというなら、それ以上に無能な政治はないと知るべきである。 自給自足の不可能なこの資源貧困な国土で、しかし、共産党の天下になれば、よそ...
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・石川三四郎 百姓日記 (青空文庫)
な青物を常に食膳に載せることが出来る。主として菜食主義の生活をするものには、之は必要欠く可からざる仕事であつた。 先づ、こんな風にして、兎に角、五六年の間、殆んど自給自足の生活を送つて来た。此百...
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・與謝野晶子 初島紀行 (青空文庫)
は昔から四十餘戸へ殆ど平分されて居て、その耕作は共同的であり、相互扶助の理想が自然の必要から實現されて居ます。食料と薪炭とは米を除いて自給自足の状態を繼續して居ます。米は夏期の雨が乏しいために陸稻さへも出來ません。夏は...
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・佐左木俊郎 都会地図の膨脹 (青空文庫)
に取っては、一種の投資であった。店を開くための、土地の所有価値を暴騰させるための投資であった。 部落の形態はそこで完全な分散作用を開始した。誰も彼も半自給自足の素材生産から足を洗って、扮飾術師になり、消費...
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・佐左木俊郎 熊の出る開墾地 (青空文庫)
砕 ( くだ ) き、 陽 ( ひ ) が沈めば小屋に帰って 眠 ( ね ) るのだった。そして、四五年の後から年賦で返済する条件で、少しばかりの米と味噌と塩とが地主から貸し付けられるだけで、その他の物はすべて自給自足...
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・石川三四郎 社会的分業論 (青空文庫)
いたのは、かうした理由によるのである。 ○ 分業と社会 若し万人が同じ生業を営み、自給自足をするとせば——その様なことはあり得ないが——その人間社会は機械的の結合しか出来ず、連帯性は極めて薄弱で、些か...
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・夢野久作 キチガイ地獄 (青空文庫)
究がお忙しいのでね。成る程……それでは致し方がありませんが、何を隠しましょう、その一軒屋こそ、私が建てた愛の巣なのです。私が妻子と一所に、楽しい自給自足の生活を営んでいた、第二の故郷に相違ないのです。……イヤどうも……御免...
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・宮本百合子 市民の生活と科学 (青空文庫)
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・与謝野晶子 食糧騒動について (青空文庫)
に首相寺内氏は政綱として常に善政主義を唱え、国民の物質生活には自給自足主義を以て楽観し、お門違いにも文学者の思想を危険視してその方面の出版物に発売禁止を濫行し、露西亜の過激派を憎んでチェック軍と共に征討の兵を 浦塩 ( ウラジオ ) に出...
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・太宰治 苦悩の年鑑 (青空文庫)
は繰り返してはならぬものだと思っている。 × まったく新しい思潮の擡頭を待望する。それを言い出すには、何よりもまず、「勇気」を要する。私のいま夢想する境涯は、フランスのモラリストたちの感覚を基調とし、その倫理の儀表を天皇に置き、我等の生活は自給自足...
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・折口信夫 國文學の發生(第一稿) 呪言と敍事詩と (青空文庫)
朝に入つて後の話である。 邑と豪族とを放し、神と豪族との間を裂くと言ふ理想が實現せられて、豪族生活が官吏生活に變つて了うても、元の邑の自給自足の生活は、容易に替らなかつたのである。 邑々に於ける國造は、自分...
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・岡本かの子 母と娘 (青空文庫)
から十二軒ずつ集まって部落を形成して居ります。井戸の大きい程、金持の家が多く、金持程多数(と言っても三四人)の子供を養育して居ます。彼等は葡萄を栽培して葡萄酒を造るのと小麦と牧畜で自給自足するばかりか多量の葡萄酒と小麦をフランス国中へ売り...
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・下村湖人 次郎物語 第五部 (青空文庫)
われの塾堂の構想からいうと、経費のことなどでじたばたする必要がないということもまた一つの大事な条件なんだ。むろん勤労はたいせつだし、自給自足も結構だ。しかし教育の機関が金もうけに 没頭 ( ぼっとう ) しな...
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・宮本百合子 傷だらけの足 ——ふたたび純潔について—— (青空文庫)
の乏しい彼に金をつかわないで楽しく暮せる生活法の発見——イギリスの社会改良家の伝統的な幻想である素朴な自給自足生活へのあこがれ——をうけつがせた。ローレンスは、生活の現実におそいかかって来る果しない矛盾、恐怖、解決の見出されない不安を、感覚...
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・佐左木俊郎 黒い地帯 (青空文庫)
列車の通る線路際まで煉瓦を運び出すのだった。——当時の部落の繁昌は、何時までも、彼等の思い出となった。彼等は自分の労力が、土地を通さず直ちに金銭になることを、初めて経験したからだった。そして竈の中に投げ込まれた何町歩かの田圃の底も、別して彼等の自給自足...
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・寺田寅彦 日本人の自然観 (青空文庫)
でも石油でも鉄でも出るには相応に出ても世界で著名なこれらのものの産地の産額に匹敵するものはないであろう。日本が鎖国として自給自足に甘んじているうちはとにかく世界の強国として乗り出そうとする場合に、この事実が深刻な影響を国是の上に及ぼして来るのである。それ...
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・谷譲次 踊る地平線 白い謝肉祭 (青空文庫)
と日常品と管絃楽を満載してしじゅう世界中を浮かび歩いて遊んでると言った。彼女の船にはプウル・舞踏場・玉突き室・大夜会場・テニスコウト・幾つかの自動車庫・それに農園や牧場まであるという評判だった。 冷凍室 ( アイス・チャンバア ) なるものを信用しない彼女は、こうして船中に自給自足...
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用例の品詞分類
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