「耄碌」を含む用例

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「耄碌」を含む用例

芥川龍之介 又一説? (青空文庫)
盛 ( さかん ) なれば必ず衰ふるは天命なれば、余り明治大正の間に偉い歌よみが出過ぎ為にそれ等の人人耄碌 ( まうろく ) したり死んでしまつたりした 後 ( のち ) の短...
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薄田泣菫 喜光寺 (青空文庫)
乾ききつた古寺容子は、まるで長い生活の重荷へとへとに倦み疲れて、何處にでも腰を下すが早いか、もうこくりこくりと居睡りを爲始める耄碌爺の心持つくりだ………… 底本:「現代日本紀行文全集 西日本編」ほる...
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長い時間がたった……。目が醒(さ)めた時、重吉はまだベンチにいた。そして朦朧もうろう)とした頭脳(あたま)の中で、過去記憶を探そうとし、一生懸命に努めて見た。だが老いて既に耄碌もうろく)し、その上酒精アルコール中毒...
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末の曇の下を藁葺お寺じみた門に進むと、益田翁は黒い背広宗匠頭巾庭穿靴でニコニコ出迎えた。先頭の頼うだ御方背広耄碌頭巾調子合わせたものであろう。まさかスパイ戦術を使ったものではあるまいがと感心した序に少々気味悪くもなった。 家は...
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一つには自分がだんだん年取ってすべてのものに対す感興強度を減らしたためもあるかもしれないが、一つにはまた実際に近頃二科会の絵の傾向自分好み背馳 ( はいち ) して来たように思われたためもある。昨年の会など、見ているうちに何だか少しむっとするような気がして来てとうとう 碌 ( ろく...
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太宰治 新釈諸国噺 (青空文庫)
小判時に依って十一両にならぬものでもない。よくある事だ。まずは、お収め。」すこし 耄碌もうろく ) しているらしい。 他の客も、山崎意見滅茶 ( めちゃ ) 苦なのに 呆 ( あき ) れながら、しかし、いまのこの場合原田...
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溜の中にノンキらしい顔をした見物人が山のように集っていた。伊達巻寝巻姿にハデお召羽織引掛けた寝白粉の処班らな若い女がベチャクチャ喋べくっていた。煤だらけな顔をした耄碌頭巾好い若い衆が気が抜けたように茫然(ぼんやり)立っていた。刺子...
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禰宜様宮田 (青空文庫)
には瘠せ自分の心の持主なのか、または自分が、その瘠せ主なのか、よく分らなくなってしまうほど、追い払っても、追い払っても、また戻って来るみじめな、瞬く間自分の心を耄碌もうろく)させてしまいそう辛さが、彼の...
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( たばこ ) へ火をつけました。 「占ひですか? 占ひは当分見ないことにしましたよ。」 婆さんは 嘲 ( あざけ ) るやうに、じろりと相手の顔を見ました。 「この頃は折角見て上げても、御礼さへ 碌...
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ゃあそうだろうが、唯それだけ馴染かえ。ほかにどうということもねえんだね」 相手相手だけに六助も少し考えているらしかったが、 耄碌頭巾もうろくずきん ) のあいだから しょぼしょぼ した眼を仔細らしく 皺...
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岡本綺堂 西瓜 (青空文庫)
待て。」 由来武家辻番所には「生き親爺 ( おやじ ) の捨て所」と川柳に嘲られるような、半 耄碌もうろく ) の老人詰めているのが多いのであるが、ここには「筋骨...
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岡本綺堂 青蛙神 (青空文庫)
それ程の年でもないのに、おまえは些っと 耄碌もうろく ) したようだな。 (渋々ながら奥に入る。旅の男は冷然として聴いている。やがて室内にての声。) 中行 なるほど不思議だな。こん...
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煙りもこの町内人々の眼に鋭く泌みて、かれの尖った神経は若いのようにふるえ勝ちであった。もうこうなっては、自身番番太郎耄碌もうろく ) おやじを頼りにしていることは出来なくなったので、仕事師は勿論、町内...
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ぐずしていると折角のに網を破られてしまう。何とか早く埒を明けてえものだな」 「橋番のおやじがもう少し気が 利 ( き ) いていりゃあ何とかなるのだが……」 「あんな 耄碌もうろく ) おやじを頼りにしていて、 上 ( かみ ) の御...
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夏目漱石 点頭録 (青空文庫)
だ 曾 ( かつ ) て一 寸 ( すん ) も動いてゐないのだと考へたりした。 是 ( これ ) は 耄碌もうろく ) の結果ではない。 宅 ( うち ) を出て、電車に乗つて、山下...
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交ふ人々のうち誰ひとり知つてゐる者がない。もつとも父親は、根性まがりの継母さへゐなかつたら、二つ返辞聴き入れたことだらうが、彼はまるで、永年のあひだこき使はれた挙句のはてに、お払ひ箱になるために、現に曳かれてゆく 耄碌馬 ( まう...
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いやちこ十字架の夢でも見くさるがええ!——あらうことか、あの耄碌親爺入口の扉を開けさせをつたのぢや。コールジュ老人は戸につかまつて棒だちになつたまま、開いた口も塞がらなかつた。その...
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ともつづけて負けたら、お気の毒だが帽子だけではなしに、お前さんの命もいつしよに、こちらへ貰ひますよ!」 「配りやあがれ、耄碌婆あめ! なんとでも、なるやうになるのぢや。」 そこで骨牌が配られた。祖父...
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運送曳きの連中といつしよに長いこと私たち踊りを見まもつてゐた。私は、祖父の足がまるで何かに引つぱられるやうに、ちよつとの間もじつと一と処に停つてゐないのに気がついた。 「フォマ御覧つたら。」と、オスタップが言つた。「きつとあの耄碌爺さん踊りだすから!」 どう...
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伊藤野枝 転機 (青空文庫)
爺さんがまた非常に人が好いんだよ。それにもう死ぬ少し前なんかにはすっかり耄碌して意気地がなくなって、僕なんか会ってても厭になっちゃったがね。少し同情するようなことをいう人があるとすっかり信じてしまうんだよ。それ...
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( はなは ) だ 覚束おぼつか ) ないことになりますなあ。老師大丈夫ですかなあ」 醤買石は、心細そうにいう。 「濃度まちがえるような 耄碌もうろく ) はしないつもりじゃが、はて、どこ...
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大黒尊像だいこくそんぞう ) を版木起していたことは、さっきからちゃんと見ぬいているんです。……頭かくして尻かくさず叔父上、年のせいで、あなたもだいぶ 耄碌もうろく ) なす...
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金田千鶴 夏蚕時 (青空文庫)
事がどうも 厭 ( や ) ァになった!」 勝太はそれをしんから感じて沁々云った。 「そいでも色気はあるだで?」新蔵が笑った。 「色気やなにやァあらずかよ! 耄碌しちまって、そん...
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佐左木俊郎 黒い地帯 (青空文庫)
だけ許されてると思ってやがる。耄碌しやがって。貴様が、他人悪口を言って歩いて、言論は自由だって云うんなら、俺だって自由だべ。糞垂爺め!」 「ほれにしたところでさ。別におめえの悪口をして歩いたってわけじゃあるめえしさ、年寄...
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国枝史郎 染吉の朱盆 (青空文庫)
ハハハこいつァ面白え。少し兄貴も若 耄碌もうろく ) をしたな」 「なぜさ?」とお 吉 ( よし ) ——岡八の女房——怒ったようにきき返した。 「ナーニこっちの話でさ。……あそれじゃあ姐御、また来やしょう往来...
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流れた。 二 五年経ち、お君が二十四、子供六つ年の暮金助不慮災難あっけなく死んでしまった。 その日、大阪十一月末というに珍らしくちらちら粉雪が舞うていた。孫の成長と共にすっかり老い込み耄碌...
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織田作之助 聴雨 (青空文庫)
にあたるやうな暢気対局おまへん。」と自分から強く言ひだした詞を、うつかり忘れしまふくらゐ 耄碌 ( まうろく ) してゐたのか。 あるひはまた、火鉢にもあたるまいといふのは、かへつて勝負にこだはり過ぎてゐるのではないかと、思ひ...
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小酒井不木 髭の謎 (青空文庫)
斯 ( どくガス ) の秘密は、とうとう見つからなかったのじゃないかお嬢さん留守中、婆や耄碌もうろく ) しているのを幸いに、君た...
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松本泰 宝石の序曲 (青空文庫)
公はいつもいらないときにあんなに 吠 ( ほ ) えるくせに、なんだって今夜おとなしんでしょうね。わたし、どうしたんだか寝つかれないで、ずっと前から目を覚ましていましたわ」 と、江が言った。 「あいつはこの節すっかり 耄碌...
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