「紺青」を含む用例
・木下杢太郎 北原白秋氏の肖像 (青空文庫)
や ) かに……。 その懐しい 錯心 ( でりいる ) のやさしい 呼吸 ( いき ) づかひの 中 ( うち ) に、 赤、紺青、 土耳古珠色 ( とるこだまいろ ) 、「黄なつぽい」 Sentiment 色...
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・魏志倭人伝 (Wikisource)
使難升米・牛利渉遠、道路勤勞。今以難升米爲率善中郎將、牛利爲率善校尉、假銀印青綬、引見勞賜遣還。 今以絳地交龍錦五匹 ・絳地縐粟罽十張・蒨絳五十匹・紺青五十匹、答汝所獻貢直。 又特賜汝紺地句文錦三匹・細班...
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・南方熊楠 十二支考 馬に関する民俗と伝説 (青空文庫)
にして他人へかかる美婦を取らるる心配も入らぬ重宝千万の女だ。それから珠宝、輪宝、象宝、馬宝、主兵宝、長者宝という順序だが、女宝の講釈ほどありがたからぬから一々弁ぜず、馬宝だけの説明を 為 ( な ) さんに、これは諸経に紺青色の馬というが、『大薩...
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・宮本百合子 旅へ出て (青空文庫)
連山とぶなの木 秋が立派だと云う日光連山は今かなり美くしい姿をして居る。 かなり美くしいどころではなく残った雪といろいろな雲とによって美妙な美くしさを持って居るのだ。 三分の一ほどの上は白いフワフワ雲にかくれて現われた部分は銀と紺青...
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・岸田國士 チロルの旅 (青空文庫)
ルセエ 葵色 ( モオヴ ) の山壁、紺青の湖、それを縁どる黒猫の背に似た 樅 ( もみ ) の林。 行かう、行かう、おれはあんまり見すぼらしい。 メンデルパツス 運転手、気をつけてくれ、おれの 生命...
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・高村光太郎 珈琲店より (青空文庫)
な青い眼が澄み渡つて二つ見えた。 あをい眼! その眼の窓から印度洋の紺青の空が見える。多島海の大理石を映してゐるあの海の色が透いて見える。NOTRE DAME の寺院の色硝子の断片。MONET の夏の林の陰の色。濃い SAPHIR...
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・木下利玄 山陰の風景 ——歌になるところ—— (青空文庫)
の日和山から見た日本海の眺望は非常に美しい。丁度私が行つたのは、梅雨晴れの晴れ切つた日で、海は紺青に輝き、岸では日和山の一部が墓原になつてゐる處に植ゑてある葵が、紅に今を盛りに咲き匂つて、何とも云へず明るく、輝かな、麗はしい印象を受けた。白晝...
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・豊島与志雄 春の幻 (青空文庫)
だしかねて角を潜めている。彼等は——蛇と蛙と蛞蝓とは、互の恐怖から悚んでるのではない。無関心な眼で互に眺めながら、自分自分の猥らな思いに、うっとりと考え込んでいる。そしてそのまわりを、紺青に金線のある蜥蜴が、ひょ...
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・立原道造 萱草に寄す (青空文庫)
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・竹久夢二 少年・春 (青空文庫)
桃割を結ってた時分の、 他処行 ( よそゆき ) のお羽織の紺青色のキレがあった。まだまだお 祖母 ( ばあ ) さんのキモノの柔かい 鼠色 ( ねずみいろ ) のキレや、春さんののであったピカピカ光る桃色ののや、父様...
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・岡本綺堂 はなしの話 (青空文庫)
らない顔を洗っていると、昨夜来わたしを苦しめていた下歯一枚が ぽろり と抜け落ちた。私は直ぐにそれを 摘 ( つま ) んで 白菜 ( パイサイ ) の畑のなかに投げ込んだ。そうして、 ほっ としたように見あげると、今朝の空も紺青...
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・岡本綺堂 島原の夢 (青空文庫)
の人はその後も島原の名を忘れなかったのである。 築地の川は今よりも青くながれている。高い建物のすくない町のうえに紺青の空が大きく澄んで、秋の雲がその白いかげをゆらゆらと浮べている。河岸の柳は秋風にかるくなびいて、そこには 釣 ( つり ) をし...
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・寺田寅彦 嵐 (青空文庫)
頃からはもう漁船が帰り始める。黒潮に洗われるこの浦の波の色は濃く 紺青 ( こんじょう ) を染め出して、夕日にかがやく白帆と共に、強い 生々 ( いきいき ) とした眺めである。これは美しいが、夜の 欸乃 ( あいだい ) は侘...
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・辻村もと子 春の落葉 (青空文庫)
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・木村荘八 東京の風俗 序 (青空文庫)
山に馴れさせたとは思ふが抑々「山」らしい山を見たのは、二十歳に近づいて京都へ行つた時が初めで、東山に絹糸のやうな霧雨が降りこめてゐました。そして間もなく東三本木の宿へ着いてから雨が霽れると、それまで何も無かつた空からみるみる紺青...
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・與謝野晶子 初島紀行 (青空文庫)
襦子の感觸を以て銀の色を擴げ、中にところどころ天鵞絨の柔かみを以て紺青の圓い大きな 斑 ( まだら ) を見せて居ました。何と云ふ好い 凪 ( なぎ ) でせう。 湯から上がると六時でした。宿の若い衆が、昨夜...
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・吉江喬松 伊良湖の旅 (青空文庫)
知多湾だ」。私は思はず振返つてまた後の方を見た。遠州灘は遠く空の下に紺青の色をこして線を引いてゐる。私達はいま寂しい半島の奥へ奥へと歩いて行つてゐるのであつた。 もう日は沈んでしまつたが風は止まない。半島...
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・南部修太郎 病院の窓 (青空文庫)
夕方近くになつて雨がからりと晴れて、雲切の間から夏らしく澄んだ紺青の空が見え出した。そして、傾きかけた赤い西日が樹木の水玉にきらきらと光つた。丁度、見舞ひに來た友達が歸つて間もない頃の事で、ふと...
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・岡本かの子 小町の芍薬 (青空文庫)
に閉ぢ籠められてゐた天地の情感が時至つて 迸 ( ほとばし ) り出るのだが鬱屈の癖がついてゐるかして容易には天地の情感が開き切らない。開けばじつくり人に迫る。空の紺青にしても野山の緑にしても、百花の爛漫にしても、くゞ...
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・宮沢賢治 疾中 (青空文庫)
んじしんと考へた あゝそのことは私を責める 病の痛みや汗のなか それらのうづまく黒雲や 紺青の地平線が またまのあたり近づけば わたくしは切なく熱くもだえる あゝ父母よ弟よ あらゆる恩顧や好意の後に どう...
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・寺田寅彦 雨の上高地 (青空文庫)
別館の二階の一室に落ちついた頃は小雨が一時止んで空が少し明るくなつた。 窓際の籐椅子に腰かけて、正面に聳える六百山と霞沢山とが曇天の夕空の光に照されて映し出した色彩の盛観に見惚れてゐた。山頂近く、紺青と紫とに染められた岩の割目を綴る僅の紅葉はもう真紅に色づいてゐるが、少し...
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・夢野久作 雪の塔 (青空文庫)
( しろがね ) のお月様を祭ってあります。その前には、鉄の冠を戴いて、白い顔に黒い 髯 ( ひげ ) を 勢 ( いきおい ) よく生やし、 紺青 ( こんじょう ) の着物を着た立派な冬の 男神...
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・竹取物語 (Wikisource)
金少しの事にこそあなれ。必ず送るべき物にこそあなれ。嬉しくして遣せたる哉」とて、唐土の方に向ひて伏し拜み給ふ。 この裘入れたる箱を見れば、種々のうるはしき瑠璃を綺へて作れり。裘を見れば紺青の色なり。毛の...
ja.wikisource.org/wiki/竹取物語
・高村光雲 幕末維新懐古談 栃の木で老猿を彫ったはなし (青空文庫)
のような例の 老爺 ( おやじ ) が先に立って私と後藤君とは山道に掛かりましたが、左の方は断崖絶壁……下を 覗 ( のぞ ) いて見ると、幾十丈とも分らぬ谷底の水が 紺青 ( こんじょう ) 色を...
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・斎藤茂吉 リギ山上の一夜 (青空文庫)
水の光っているところ、影になって紺青に 黝 ( くろ ) ずんでいるところ、そういう趣が段々と変って行った。紅葉した木々もそろそろ見えるようになった。高い峰の方から流れて来る水が滝となって懸かっているところもある。 頸...
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・寺田寅彦 震災日記より (青空文庫)
桜島大噴火の際の噴雲を写真で見るのと同じように典型的のいわゆるコーリフラワー状のものであった。よほど盛んな火災のために生じたものと直感された。この雲の上には実に東京ではめったに見られない 紺青 ( こんじょう ) の秋の空が澄み切って、じりじり暑い残暑の日光が無風の庭の 葉鶏頭 ( はげ...
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・泉鏡花 貴婦人 (青空文庫)
ろど ) の入つた棚の上に、 呀 ( やあ ) ! 壁を 突通 ( つきとお ) して 紺青 ( こんじょう ) の 浪 ( なみ ) あつて月の輝く如き、表紙の 揃 ( そろ ) つた、背皮に 黄金 ( おう...
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・水野仙子 嘘をつく日 (青空文庫)
りて來て長い尾を水に叩いてゐる。さうして 紺青 ( こんじやう ) の空! このうるはしい天日の下に、一體何が世には起つてゐるのか? 私はその朝、この日頃の期待にも似ず、ぼんやりと寢床の中に一日の午前を 費 ( つひや ) しか...
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・渡辺温 風船美人 (青空文庫)
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