「突き出す」を含む用例
・佐藤垢石 巣離れの鮒 (青空文庫)
佐藤垢石 巣離れの鮒 巣離れの鮒 佐藤垢石 寒い冷たいとはいうが、もう春だ。そろそろと水が 温 ( ぬる ) んでくる。川や沼の面に生色ある光がただよって、いつの間にか堤防の 陽 ( ひ ) だまりに霜ぶくれの土を破って芝芽が小さな丸い頭を突き出す...
www.aozora.gr.jp/cards/001248/files/46787_27398.html
・菊池寛 身投げ救助業 (青空文庫)
らの投身が、十二時より前の場合はたいてい変りがない。老婆は必ず長い竿を持っている。そして、その竿をうめき声を目当てに突き出すのである。多くは手答えがある。もし、ない場合には、水音とうめき声を追いかけながら、幾度も幾度も突き出す...
www.aozora.gr.jp/cards/000083/files/489_19849.html
・黒島傳治 砂糖泥棒 (青空文庫)
取らせようとするんじゃ。それに、不服があるなら、今すぐ警察へ突き出す。」 急に与助は、おど/\しだした。 「いゝえ、もう積金も何もえいせに、その警察へ何するんだけは 怺 ( こら ) えておくんなされ!」 「いや、怺え...
www.aozora.gr.jp/cards/000037/files/42681_21630.html
・寺田寅彦 音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」 (青空文庫)
と目的を達したと思うと、ド・ヴァレーズのでたらめを 鵜 ( う ) のみにする公爵のあほうのために苦心が水の 泡 ( あわ ) になり、そのいまいましさを片手の 鵞 ( が ) ペンといっしょに前方に突き出す...
www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2470_11117.html
・南部修太郎 文藝作品の映畫化 (青空文庫)
たしか三田の文科生だつた私は原作を讀み一種の興奮とともに見に行つたのだが、作の主人公が赤んぼに肺炎を起させようとして、吹雪の晩それを窓そとに突き出すあたりが僅に原作の面影を感じさせただけで、無理以上に無茶な脚色はまるで内容を捩ぢ曲げてしまひ、當時...
www.aozora.gr.jp/cards/000048/files/1752_21359.html
・夏目漱石 自転車日記 (青空文庫)
はそーっと尻をかけて両手でここを握って、よしか、僕が前へ押し出すからその 勢 ( いきおい ) で調子に乗って 馳 ( か ) け出すんだよ、と 怖 ( こわ ) がる者を面白半分前へ突き出す、然るにすべてこれらの準備すべてこれらの労力が突き出...
www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/768_14947.html
・小島烏水 槍ヶ岳第三回登山 (青空文庫)
www.aozora.gr.jp/cards/000027/files/1463_10255.html
・宿命 (青空文庫)
店の青い窓から、葱のやうに突き出す棍棒。そいつの馬鹿らしい機械仕掛で、夢中になぐられ、なぐられて居る。 齒をもてる意志 意志! そは夕暮の海よりして、鱶の如くに泳ぎ來り、齒を以て肉に噛みつけり。 墓 これ...
www.aozora.gr.jp/cards/000067/files/1790.html
・戦話 (青空文庫)
刈り残した高黍畑の中を這う様にして前進し、一方に小山を楯にした川筋へ出た。川は水がなかったんで、その川床にずらりと並んで敵の眼を暗(くら)ました。鳥渡でも頸を突き出すと直ぐ敵弾の的になってしまう。昼間はとても出ることが出来なかった、日が...
www.aozora.gr.jp/cards/000137/files/2944.html
・葉山嘉樹 工場の窓より (青空文庫)
者に泥を吐いて救助を求めることになるのである。 兄弟よ。利を追つてはならぬ。利を追ふと、真実兄弟のために尽す人と、われ等の前に棒に縛りつけた肉を突き出す人とを、混同してしまふであらう。 兄弟よ。私は...
www.aozora.gr.jp/cards/000031/files/513_21702.html
農民の用ゐる外套様の長上衣。小露西亜人の用ゐるスヰートカに対応するもの。 馬鹿握 ( ドゥーリャ ) 拇指の頭を食指と中指の間から出して握つた拳、これを相手の面前へ突き出すことによつて侮蔑嘲弄を表はす。シー...
www.aozora.gr.jp/cards/000207/files/47123_35877.html
ず唇を動かして独言を言って、青い目であちこちを見て、折々手を隠しから出さずに肘を前の方へ突き出すのである。その様子が自分の前を歩いているものを跡からこづいて、立ち留らせて、振返えらせようとするようである。 しか...
www.aozora.gr.jp/cards/001194/files/50916_40114.html
・小島烏水 日本山岳景の特色 (青空文庫)
アルプスからとかく、火山を継子扱いにして扉の外に突き出すことにも、 与 ( く ) みされない。 火山の特徴として、何人にも気が 注 ( つ ) かれるのは、その端厳なる形式の美しさである、アルプス式の山岳に、氷雪...
www.aozora.gr.jp/cards/000027/files/644_20732.html
・島木健作 赤蛙 (青空文庫)
ために持つて来た本を見てさへいまいましくてならない。不機嫌を通り越して毒念ともいふべきものがのた打つて来た。食欲は全くなかつた。時分どきになると、無表情な無愛想な女が、黙つてはひつて来て、料理の名をならべた板を黙つて突き出す。こつちも黙つて、ろく...
www.aozora.gr.jp/cards/000008/files/7_20894.html
・菊池寛 船医の立場 (青空文庫)
の乗った舟を、その棒で突き出そうとした。突き出されては堪らないと思ったので、寅二郎は、素早く舷梯へ飛び移った。重輔は、 纜 ( ともづな ) を梯子に移った寅二郎に渡そうとした。が、夷人は容赦もなく舟を突き出す...
www.aozora.gr.jp/cards/000083/files/498_14617.html
・坂口安吾 遺恨 (青空文庫)
www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42833_26845.html
・岡本綺堂 半七捕物帳 海坊主 (青空文庫)
な男はにやにや笑いながら、無言でその猪口を受け取って、相手のついでくれた酒をひと息にぐっと飲みほした。 「やあ、馬鹿に飲みっぷりがいいぜ、もう一杯たのもう」と、ほかの一人が入れ代って猪口を突き出すと、かれ...
www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/1112_15009.html
・岡本綺堂 経帷子の秘密 (青空文庫)
屋でもしまいには持て余して、奉公人どもに言い付けて腕ずくで表へ突き出すと、そのばあさんが井戸屋の店を 睨 ( にら ) んで、覚えていろ、ここの家はきっと二代と続かないから……。そう言って帰ったぎりで、もう...
www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/45483_24686.html
・岡本綺堂 玉藻の前 (青空文庫)
じゃ」 口小言 ( くちこごと ) をいいながら婆は起きて来て、明るい月のまえに寝ぼけた顔を突き出すと、待ち構えていた千枝松は 蝗 ( いなご ) のように飛びかかって婆の胸倉を引っ掴んだ。 「言え...
www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/480_39601.html
体じゅうの毛孔から流れ出て、額には冷たい大きな玉がたまった。この不安な苦痛にとうとう堪えられなくなった。そこで両手をひろげ、かすかな光線でもとらえようと思って眼を 眼窩 ( がんか ) から突き出すようにしながら、注意...
www.aozora.gr.jp/cards/000094/files/1871_17558.html
・横光利一 榛名 (青空文庫)
いよ發車になつて車内に乘ると、その青年も乘り込んで來て、運惡くまたも私の前の席に腰を降ろした。彼は私のステッキを前に突き出すやうにして兩手を支へながら、母親と幸福さうに絶えず笑つて話してゐた。今も...
www.aozora.gr.jp/cards/000168/files/4655_15559.html
は其の麦殻をすつかり持ち上げなければならないのだ。麦殻はその一端が穴の口から突き出す位までほんの少しの間をひつぱられる。それから、其の突き出した方の端を一匹の蟻が捉へると同時に他の蟻共は地面についてゐる方の端を持ち上げる。すると、其の...
www.aozora.gr.jp/cards/001049/files/4920_40113.html
・吉田甲子太郎 秋空晴れて (青空文庫)
www.aozora.gr.jp/cards/001258/files/47231_29110.html
・御身 (青空文庫)
ア。」 彼の母は孫の顔ばかりを見ていた。彼はもう母が自分の方を向くか向くかと待っていた。 おりかは片肩を歪めて幸子を前へ突き出すようにしたが、幸子は口を開いて汽車の動くのを眺めていた。 「バーア、ゆう...
www.aozora.gr.jp/cards/000168/files/908.html
・宮本百合子 帆 (青空文庫)
く不満そうですね」 藍子が、可愛い眼に 悪戯 ( いたずら ) らしい色を浮べて笑った。尾世川も思わず釣られて破顔したが、 「いや、決してそう云う訳じゃないんです」 と、彼は持前の、唾のたまり易い口を突き出す...
www.aozora.gr.jp/cards/000311/files/1974_6876.html
・犬田卯 米 (青空文庫)
ったれていやがるんだ。」 勝はひどく汗をたらし息を弾ませながら、やっと父親の立っている足許に鋤簾の先端を突き出すと、ばたりとそこへ竹竿を投げ出した。 「由兄の野郎、ずるいや」と彼は泣きそうに言った。 「何だ、俺がどうした。この...
www.aozora.gr.jp/cards/001289/files/47145_29277.html
・国枝史郎 戯作者 (青空文庫)
の腹を狙うのだ。切るのではない突き通すのだ。眼は自分の足許を見る。そうして じっ と動かない。敵の刀が自分の体へヒヤリと一太刀触れた時グイと剣を突き出すがよい。肉を斬らせて骨を斬る。間違っても合討ちとはなろう。打ち...
www.aozora.gr.jp/cards/000255/files/43745_18555.html
・国枝史郎 郷介法師 (青空文庫)
www.aozora.gr.jp/cards/000255/files/43770_19489.html
・国枝史郎 善悪両面鼠小僧 (青空文庫)
畜生、宿直の武士ども 漸時 ( だんだん ) こっちへ 遣 ( や ) って来やがる。あ、いけねえ見付けやがった!」 「方々曲者を見付けてござる! 松の上に居ります松の上に居ります!」 「えい!」と突き出す...
www.aozora.gr.jp/cards/000255/files/43771_19490.html
・織田作之助 六白金星 (青空文庫)
が何となく 凄 ( すご ) みを帯びて見えた。眉毛の薄いせゐかも知れなかつた。それで一層深刻な顔になつてやらうと、眼をむき下唇を突き出すと、こんどは実に奇妙な顔になつた。しかし別にをかしいとも思はなかつた。イ...
www.aozora.gr.jp/cards/000040/files/701_19624.html
用例の品詞分類
他の用例のページ
THE PIT AND THE PENDULUM Edgar Allan Poe PENDULUM SCIENCE シュミットボン 佐々木直次郎 吉田甲子太郎 ANIKI STORY ほんの少し トゥナイト リンショク ヴァレーズ 半七捕物帳 南部修太郎 宮本百合子 織田作之助 足許を見る 間違っても 黄花石楠花 Bonn CHER Jean アルプス エドガー ゴーゴリ ステッキ ニコライ 伊藤野枝 佐藤垢石 六白金星 国枝史郎 坂口安吾 堪らない 夏目漱石 寺田寅彦 小島烏水 居ります 岡本綺堂 島木健作 横光利一 玉藻の前 突き通す 継子扱い 葉山嘉樹 釣られて 面白半分 BLI DIK HUT ORE PIT ある光 アラン アンリ チップ ドゥー ファブ 一太刀 不機嫌 中には 主人公 以上に 何する 十二時 取って 口小言 大杉栄 奇妙な 奉公人 巣離れ 平井肇 幾度も 戯作者 扉の外 是非に 晴れて 曲げて 森鴎外 槍ヶ岳 海坊主 深刻な 無愛想 無表情 犬田卯 目当て 石楠花 経帷子 美しさ 自転車 菊池寛 足許に 身投げ 露西亜 青い目 須々木 馬鹿に 一人 一匹 一団 一方 一時 一男 一種 一端 三田 下唇 不服 両手 両面 中指 二代 二郎 井戸 仕掛 何人 作品 侮蔑 兄弟 先生 先端 光線 公爵 内容 出帆 前方 前篇 前進 労力 千枝 原作 可愛 合図 吹雪 善悪 嘲弄 地面 堤防 場合 夕暮 外套 夜話 夷人 容赦 宿命 宿直 小僧 小山 山岳 岡郷 川床 川筋 工場 左右 幸子 当城 形式 御身 思議 悪戯 意志 戦話 投身 拇指 持前 振子 救助 敵弾 文科 料理 日本 日記 映画 昼間 時分 曲者 杉菜 梯子 棍棒 榛名 様子 機械 武士 母親 毒念 毛孔 水音 氷雪 汽車 法師 泥棒 注意 混乱 混同 準備 漸時 火山 無言 父親 片手 特徴 特色 独言 猪口 生色 畜生 発育 登山 白花 目的 相手 眉毛 真実 眼窩 砂糖 破顔 秋空 科学 秘密 穂先 積金 立場 端厳 竹竿 第三 老婆 肺炎 胸倉 脚色 自分 興奮 舷梯 船医 苦心 苦痛 茶碗 藍子 調子 警察 赤蛙 車内 農民 近郷 返答 遺恨 野郎 鋤簾 長上 青年 面前 面影 音楽 食指 食欲 高黍 鳥渡 黒島